私の2016年の年間ベストにも挙げさせて頂いた名曲ことSTUTSの「夜を使いはたして feat.PUNPEE」。書くのが遅くなってしまいましたが、そんな名曲のこれまた名カバーが稀代のソングライターJohn Gastroにより公開されました!
楽曲の持つエモーショナルな要素を、John Gastroの多層的なコーラス・ワークとバンド・セットの音に落とし込むことで、さらに扇情的な楽曲になっています。また、「サラリーマンの親父も昔グランジバンド」といった歌詞の置き換えもニクいですね。
原曲とは違った土臭い音像や手数の多いビート、印象的なピアノ・リフをギターに置き換えていたり、どこか疾走感すら感じるようなアレンジも秀逸。
また、楽曲への愛はもちろんのこと、「ヒップホップ不遇の時代の夜明け」、そしてそれに対する憂い、切なさといった原曲のPUNPEEによる裏テーマ的な部分だけでなく、John Gastroがこの楽曲に感じた思いや、音楽への向き合い方が現れているような印象すら受けます。
とくに後半の「いくつもの夜を使い果たして 気づけば 君以外 行方不明」という歌詞がくりかえされる部分はJohn Gastroが歌うと、より強い意味を持って胸に響くのではないでしょうか。本楽曲はSoundCloudからフリーDL可能ですので、是非ともチェック&落としてみて下さい。
「夜を使いはたして feat. PUNPEE (John Gastro Full-Band Cover) / STUTS」カバーしました。 https://t.co/0x5xPm5j0M
— John Gastro (@john_gastro) 2017年3月27日
夜をつかいはたしてってはじめからJ/G成分高かったよねhttps://t.co/bO0yquO7FI
— トマド (@tomad) 2017年3月27日
Text by Yuma Yamada