INTERVIEW

Surfaces

昨年大きな飛躍を遂げたSurfacesへショート・インタビューを敢行。マリブの空気感をパッケージした最新作『Pacifico』制作背景を訊いた

米テキサス州のポップ・デュオ、Surfacesが通算4作目となるニュー・アルバム『Pacifico』を6月25日(金)にリリースした。(日本盤は7月16日[金]リリース)

陽性のヴァイブスを湛えたキャッチーなサウンド、オーセンティックなソングライティングと、今日的なプロダクションを取り入れたエヴァーグリーンなポップスを得意とするSurfaces。昨年はTikTokでの楽曲のヒット、そしてレジェンド・Elton Johnとのコラボも発表するなど、世界全体が暗いニュースに覆われるなか、大いなる躍進を遂げた。

今回はそんなSurfacesのふたりにオンラインでインタビューを実施。短い時間ながらも昨年の動きや今作の制作背景について語ってもらった。

Interview & Text by Spincoaster
Photo by Official

[L → R:Colin PadaleckiForrest Frank]


――昨年からのコロナ禍はSurfacesの活動にどのような影響を及ぼしましたか?

Forrest:元々Surfacesの核となる部分はベッドルームからスタートしたので、根本的な部分ではあまり影響を受けてないと言えるかもしれません。自分たちに必要なのはPCとスピーカー、紙とペン。それさえあれば、作曲に関しては問題ないんです。

Colin:曲作りという意味では、いつも通りのペースで行えたと思います。細かく決めているわけではないのですが、僕たちは大体1年に1作品は発表していて。今後もこのようなペースで作品をリリースしていければなと思っています。ただ、メンタルへの影響はやはり大きかったと思います。作業は問題なくても、外に全く出られない状況では創作におけるインプットを得られることができなくて。これが続くようであったら、これまでと同じように制作し続けるのは難しいなと思いました。今作『Pacifico』では実際にマリブへ趣き、現地でいろいろな刺激を受けて作り上げることができました。

――そんな状況下の中、昨年は「Sunday Best」がTikTokでヒットしました。過去の曲が改めて注目を集めたことについて、どのように感じましたか?

Colin:実は、僕らふたりともそれまでTikTokは使ったことがなくて。でも、自分たちが知らないところで僕らの曲にダンスを乗せて、喜びを世界中に振りまいてくれた。そのことに対してネガティブな気持ちは湧かないですよね。あの暗い時期に入ってきた明るいニュースのひとつでした。

Forrest:ストリーミング・サービスでの再生数が伸びたり、色々なことが僕らのことを知ってくれたことは幸運なことだったと思います。それこそJustin Bieberが取り上げてくれたり、多くの方が僕らをタグ付けしたポストをSNSに投稿してくれた。そういった現象を楽しく見ていました。ただ、だからといって僕らの活動における姿勢などが変わったかというとそんなことはないですね。

――これはアーティストではなくスタッフが考えるべきことだとは思いますが、新たなプロモーションの一環として今後もTikTokを取り入れようというアイディアなどは出ましたか?

Colin:話題には上がりました。ただ、今でもTikTokにSurfacesのオフィシャル・アカウントはありませんし、結果的に何も具体的な話には繋がりませんでした。制作風景などを配信してみるのはどうか? というアイディアはいいなと思いましたね。

――先ほどもおっしゃっていたように、今作はマリブへ趣き制作されたそうですね。そういった制作方法を選択したのはなぜでしょう?

Forrest:前作『Horizons』(2020年)はLAスタジオで録音して、エンジニアもいて、プロフェッショナルな環境での制作を堪能させてもらいました。でも、今作では原点回帰というか、リスナーを我々の制作という旅に誘い込みたかったんです。今作のイントロではジープのエンジン音や、実際にマリブをドライブしているときの音も入れていて。アウトロにも同じく足音やジープに乗って、そこを去るときの音を取り入れています。そうやって実際の空気感をパッケージングすることにしました。もちろん、マリブに行ったからといって必ずやいい曲が書けるかという確信はなく、リスクもありましたが、結果としてはとてもいい作品を生み出すことができて嬉しく思っています。

Colin:僕らの友人と、Forrestと彼の奥さん、そして僕の4人で2週間ほど滞在したのですが、本当にかけがえのない、素晴らしい期間でした。無理やり感がないというか、常に自然体でいられて。そういった空気感というものは作品に必ず反映されると思いますし、あの制作期間を経て、この作品を発表することができるということに、どこか運命めいたものも感じています。

――今作『Pacifico』をリスナーにはどのように聴いて、楽しんでほしいと思いますか?

Forrest:どのようなシチュエーションにも合うような作品だと思っています。特に車を運転しているとき、友人とのドライブのときなどに、頭から終わりまで聴いてもらえると嬉しいです。自分たちもそういったことを考えながら曲順などを決めましたし、車の中だと作品の世界観により没頭できるんじゃないかなと。

Colin:あと、ちょっと質問の内容とはズレるかもしれないけど、今ライブに向けてのリハーサルをしているところなんです。今作の楽曲はライブでもすごく映えるので、ぜひともライブでも体感してほしいと思います。


【リリース情報】

Surfaces 『Pacifico』
Release Date:2021.06.25 (Fri)*
Label:Universal Music
Tracklist:
1. Climb
2. Hideaway
3. Let Me Know
4. Yours
5. On Time with Quinn XCII
6. So Far Away
7. Wave of You
8. Feels The Same with Public Library Commute
9. Next Thing (Loverboy)
10. Come With Me with salem ilese
11. Let It Ride
12. Time Zones
13. With You
14. Malibu Interlude
15. Come Around with Xavier Omär
16. Pacifico

*日本盤:7月16日(金)リリース

Surfaces 日本オフィシャル・サイト

サーフェシズ & セイレム・イリース / Come With Me
¥255

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