FEATURE

INTERVIEW / SIRUP


SIRUPがこの1年半で感じた“Change”。2021年、その思考の変遷を訊いた

2021.11.26

すでに終盤に差し掛かっている2021年。昨年から続くコロナ禍はもはや1年半以上にもなる。この期間に、多くの人が生活様式や考え方についてアップデートの必要に迫られたことだろう。

音楽やエンターテインメントに目を向けてみれば、今年も中々に厳しい状況であったように思う。増減する感染者数、医療の逼迫、それに伴う有観客イベントの制限。特にフェス・シーズンである夏、今年はいくつかのフェスが開催に至ったが、その間には様々な報道や意見が飛び交い、個人的にも今まで感じたことのないような複雑な感情に心を大いに乱された。

誰もが経験したことのない状況下において、その渦中にいるミュージシャンはどのような気持ちでサバイブしてきたのか。今回はSNSや公式アプリを用いて昨年より積極的に情報発信、意見交換を行ってきたSIRUPに再びインタビュー。2ndアルバム『cure』以降の動き、夏フェス出演時の心境や思考の変化、そして最新曲「Change」に繋がる話まで、内容は多岐にわたった。

Interview & Text by Takazumi Hosaka


「一生忘れられないくらい濃度が高い体験」

――最近、髪を伸ばしていますよね。何かきっかけなどはあったんですか?(※取材は10月に実施)

SIRUP:ハハハ(笑)。よく聞かれるんですけど、(きっかけなどは)何もないんですよ。気分というか、ネイルの色を変えるくらいのテンションです。ただ、スタイリストのTEPPEIさんやヘア・スタイリストのTAKAIさんと喋っていて、短いよりは長い方がバリエーションは増えるよねっていう話になったり、あとはコロナ禍以降なんとなく伸ばし始めて、そのままにしてるっていうのもあります。この後どうしようか悩み中なんですよね。

――2ndアルバム『cure』リリース後の動きとして、まずは5月からツアーを開催しました。状況の変化に伴い日時の変更もありましたし、おそらくかなり気をつけながらの開催になったと思います。率直にいかがでしたか?

SIRUP:めちゃくちゃ疲労しましたね。あのタイミングで行える対策はおそらく全てやったと言えるくらい、細心の注意を払いながらの開催で。なおかつその他の細かいトラブルもあったり、それをみんなで乗り越えて、チームとしての結束力は間違いなく高まったし、一生忘れられないくらい濃度が高い体験でした。あと、お客さんと共有しているものも、いつもより多かったはずで。みんなそれぞれ生活しているなかで、もしかしたらライブに行くことを周りから止められたり、冷たい目で見られたかもしれない。一人ひとり、きっとめちゃくちゃ悩んだ結果、ここにいるんだろうなって思うと、より一層感じるものがあるというか。神聖な空気感……っていうと変ですけど、何かそれに似た独特の雰囲気がありましたね。

――おそらく、開催自体についても直前まで悩んだことだと思います。チーム内ではどのような話し合いが行われましたか?

SIRUP:このコロナの状況って、1ヶ月、下手したら2週間ほどでみるみる状況が変わるので、イベント制作会社さん、バンド・メンバー、そしていつものチームでギリギリまで話し合って検討しました。最大限注意して開催するけど、実際に何が起こるかはわからない。もし何かあった場合は途中でもやめることになる。「それでもやりたいか」、「やってくれますか」っていう話をして。今回は利益を出すためというよりは、もはやマインド的な部分の方が大きくて。この状況で音楽を、ライブを求めている人がいるのか、自分にとってライブをやることってどういう意味があるのかっていうことを、それぞれが再認識するためのツアーだったような気がします。開催中も含め、とにかく色々な感情が渦巻いていましたね。

――以前から音源を発表して、それをライブで披露して初めて作品として完結するような感覚があるとおっしゃっていましたが、今回のツアーではどのように感じましたか?

SIRUP:やっぱり自分はライブをやらないと、徐々に腐っていくような感覚があって。というのも、音源を発表しているだけだと、聴いてもらっているという実感があまり湧かないんですよね。SNSをやってない人だってたくさんいるわけですし、ネット上の反応が全てではないですよね。今回のツアーは合計で1万人くらいの方が来てくれたんですけど、これだけの人が自分の音楽を聴いてくれてるっていうことを改めて実感することができた。あと、さっきの話と被るんですけど、こういう状況下でもこれだけの人がライブというエンターテイメントの場を求めているっていうことがわかった。それは自分の音楽活動にとってめちゃくちゃ前向きなエネルギーになりました。


フジロックへの多層的な思い

――その後も大型イベントへの出演、もしくはキャンセルもありつつ、8月末に開催されたフジロックも大きなトピックになったと思います。感染者数の増加、オリンピック開催の是非を問う声と共に、大型イベントは再び辛い状況に立たされました。フジロック出演に際して、SIRUPさんはいち早くステートメントを出されていましたが、あのときの心境について教えて下さい。

SIRUP:ステートメントを出す1ヶ月くらい前に、いよいよめちゃくちゃになってきたなと感じました。ずっと酷い状況だったけど、それにも増して悪化してきたなと。今回のコロナウイルスへの政府の対応は間違っていたり、不明瞭なことが本当に多かったと思うし、全員が矛盾を抱えさせられてる状態になって。それまで、自分としてはより多くの人が救われる方法を模索してきたつもりなんですけど、いよいよ音楽業界が、ライブ・エンタメ業界が追い込まれてきたこともあり、自分は明確に音楽サイドに立つことを意識しました。フジロックの運営チームとも連携を取りつつ、こちらからも感染症対策については打診しました。もちろん出演を辞退するという選択肢もあったんですけど、そもそもこうやって悩まなくちゃいけない状況を作り出したのは政府に大きな責任があると思いますし、そこは率直に憤りを感じていて。そういった思いをステートメントとして出さないと、気持ちよくパフォーマンスできないなと思いました。

SIRUP:ステートメントに対する反対意見もいっぱいもらったんですけど、僕らにとってはこれは生活していくための仕事であって、そのためにPCR検査も抗原検査も自分たちで負担して行っている。ただ、そうやって反論したところで、いち市民同士で対立しても意味はないですし、この状況を個人や民間の力で変えるのは無理なので、自分としては一貫として政府に責任がある、対応を見直してほしいというスタンスに終始しました。あと、この1年半ほどの間でミュージシャンがいかに社会的な問題に対して発言しにくい空気を感じているかということもわかって。そういった状況を打破したいという思いもあのステートメントに込めていました。なぜなら、それはより良い業界を作り上げていくことに繋がると思うし、アーティストのメンタルヘルスの問題にも、もっと言うとクリエイティブにも影響してくると思うので。

――なるほど。

SIRUP:僕のフジロックに対する想いというのはもう一層あって。フジロックって世界に誇れる本当に素晴らしいフェスだと思うんです。でも、やっぱりロック系のアクトがメインで、僕のようなR&Bやヒップホップのアーティストはまだまだ少ない。海外の(R&Bやヒップホップ系の)アーティストだったらヘッドライナーに抜擢されるけど、国内アーティストではまだそんなに前例はないですよね。当日のMCでも言ったんですけど、自分が初登場で一番大きなグリーン・ステージに立てたのは、そういった面でもブレイクスルーの機運を感じたんです。

――世間からの批判もあり、自分自身としても矛盾を抱えざるを得ない状況でフジロックやその他のイベントに出演するなかで、メンタルを正常に保つために心がけていたことなどはありますか?

SIRUP:社会問題を考えるときに、どこまでの人と向き合うのかっていうことを考えて。以前は目に見える全ての人の意見、問題を自分のこととして受け止めてしまうことがあって、それによって落ち込んだり、自分自身に失望してしまうこともあったんです。でも、ちょうどフジロック終わったくらいのタイミングで、“自分はここまでの人を守ろう”ということを改めて決意しました。それは自分の仲間、友人、スタッフといった身近な存在。もちろん、その範囲以外の人たちにも発信はしていくけど、受け止め方はそれぞれでいい。昔は多くの人に自分と同じ方向を向いてほしいとどこかで思っていたけど、そんな上手くいくわけではないということを悟ったというか、甘い幻想を抱くことはやめた。どう捉えられるかわからないけど、自分の考えや行動を投げかけ続けるだけでいいんじゃないかって思うようになりました。

あと、フジロックのときにSNSで自分がフォローしてない方からのリプライ通知を切って。そういう機能があることを今さら知ったんですけど(笑)、それだけでもだいぶ楽になりましたね。もちろん自分がフォローしてる中にも、フジロック開催に対して否定的な方もいて。考え方や立場が違えばそういう意見もあって然るべきなんだけど、友人や知人だとどこか同一化しがちというか。

――個人的にも、フジロックの一件で自分の親しい人たちと意見が反することがこんなにも辛いことなのかということを実感しました。

SIRUP:でも、考えてみれば当たり前なんですよね。それも議論慣れしていない日本ならではの考え方なのかなとも思いますし。異なる意見を持っていても友人になることはできるし、逆に多少考えが違うだけで関係が崩れてしまうような人って、元々友人と呼べるような存在ではなかったのかなとか、そういうシンプルなことに気づけたことも大きかったです。

――それと同時に、賛成意見だけRTしたり、自分と同じ方向を向いている人たちだけで固まっていくような傾向、構造にもゾッとさせられて。SIRUPさんは自己批判の精神というか、自身を客観的に見ることも意識していますか?

SIRUP:社会の話って一生アップデートし続けなければいけないはずで。他人の考えも、自分の考えも100%信頼してはいけないし、常に疑って、考え続けなければいけないなと思っています。正解・不正解の二元論で結論を出したがる人も多いですし、その方が楽なのはわかるんですけど、より良い社会を作るためにはもっと多層的に考えていかなければいけないなと。こうなってくると結局“教育”が大事っていう話に帰結するんですけど。

――確かに。

SIRUP:なぜ偏った考えになってしまうのか、正解・不正解で結論を出したがるのか、そういった考えの背景を理解するだけでも、全然変わってくると思います。


「自分が変化していくことで、成長していると実感できるようになった」

SIRUP:最近、考え方がすごくシンプルになってきたんです。

――というと?

SIRUP:社会的な基準や価値観に囚われずに、自分の基準で考えて行動する。ただし、常に社会的な倫理観のことは考える。僕が髪の毛を伸ばしていることが気になるのも、きっとみんな何らかの社会的な価値観に囚われてるからだと思うんですね。みんなそれぞれが本当に自由な格好をしている世の中だったら、きっと僕が髪の毛を伸ばそうが、坊主にしようが誰も気にしないと思うんです。……今、実はカラー坊主にしようかどうか悩んでいて。なぜかというと、自分がやったことないからなんです。色々な価値観とか見られ方を気にしなくなったら、あとは自分にとってやったことないことをできるだけ多くやりたいなって思うようになりました。ここまで突き抜けたというか、シンプルな考え方に至ったのは初めてなんじゃないかなって思いますね。

――そのような考えに至ったのはなぜだと思いますか?

SIRUP:自分が変化していくことで、成長していると実感できるようになったからだと思います。以前からあった感覚だとは思うんですけど、その強度が上がったというか。色々な知識を得ることで、変わることへの興味も増えたし、変わることを楽しめるようになったのも大きいのかも。

――変化することに対して、恐怖や不安を抱いていたことはありますか?

SIRUP:もちろんあります。僕も先輩たちから「一貫性がない」とか「筋が通ってない」と言われることもありましたし、実際に人と違うことがよくないこととされる空気も強く感じて生きてきた。前名義からSIRUPに名前を変えたときも、それまでの自分から離れすぎないように、イメージやサウンドの変化に対して慎重になっていました。でも、色々な知識を蓄えていったことで、今はどんな格好、スタイルでも大丈夫な気持ちになりました。

――その「変化に対して慎重になっていた」という部分について、もう少し詳しくお聞きしてもいいですか?

SIRUP:具体的に言うと、それまで応援してくれていた方たちの期待を裏切ってしまうかもしれない、距離を感じさせてしまうかもしれないという恐れの気持ちですね。でも、実はそんなに気にしなくていいことだったんだなって、今になって思います。積極的に自分から発信したり、コミュニケーションを取っていれば、大きな変化も受け入れてもらえるんだって。アプリを始めたことにも繋がるんですけど。

――今話してくれた内容は、先日リリースされた新曲「Change」のテーマにも繋がる部分がありますよね。《自分は自分だけのもの/誰にも渡さないと/気づいたら一歩踏み出せた My way》という一節だったり。

SIRUP:自分の活動の規模が徐々に大きくなっていくなかで、社会的なこと、政治的なことを発信し始めたことも大きな変化だと思うんですけど、自分の体感として、それでリスナーやファンの層が変わったり、離れていったりということは一切感じなくて。変化することに対して、そんなに慎重になる必要もなかったんだっていうのは、この1年半くらいで感じた自分にとっての“Change”かもしれないですね。

――なるほど。「Change」は資生堂マキアージュのショート・フィルム『Touching』への書き下ろし作品ですよね。

SIRUP:はい。ショート・フィルムではメイクをすることで自分が変われること、そして楽しく生きられることを描いた作品なんですけど、僕はその先、変化できることに気づいた自分について書きました。メイクやファッションを変えただけでも自分の心持ちってすごく変わるし、一人ひとりが他人の目を気にせずに変化していいんだっていうのは、社会的なメッセージにもなるなと。特に日本人は人の見た目だったり、人からの視線を気にしすぎだと思いますし。

――ショート・フィルムで特に印象に残っているシーンや演出などはありますか?

SIRUP:清野菜名さんが演じるマネキン(真希)は夜しか動けないんですけど、これって昼は働いていて、自由な時間が少ない現代人のメタファーだと思うんです。働いているときは制服があったり派手な服は着れないし、プライベートでもそのシチュエーションや友人に合わせた服装しかできなかったり、そういった窮屈な空気感が漂っている。そんなマネキンに、ビューティー・コンサルタント(渡邊圭祐演じる涼)がメイクを施すことで、一歩踏み出すことができる。そのビューティー・コンサルタントが男性であることも大きなメッセージになっていて、すごく意義のある作品だなと思いました。

――メイクに対する性別の壁を取り払いたいというメッセージも感じられました。

SIRUP:実はショート・フィルムの中身に対しても少し提案をさせてもらっていて。「主人公が男女である必要はあるのか」とか「恋愛的な要素は必要なのか」という風にお伝えして。映像はすでに撮った後だったので、配役はそのままですが恋愛的要素の強いシーンをいくつかカットして頂きました。その方がメッセージがブレずに伝わるんじゃないかなと思って。あと、これはTwitterにも書いたんですけど、このお話を引き受ける前に、資生堂さんと過去に取り沙汰された色々な問題についてお話させて頂く機会を設けてもらいました。そこで今の会社の方針や意見を聞けたことも嬉しかったですし、何よりもすごく誠実に一つひとつ対応してもらえたことで、自分としてもより大きな責任を感じたというか。「絶対にいい作品にしたい」と強く思うようになりました。それってクリエイティブのひとつの理想的な在り方だと思いますし、なんだか社会が変わっていっているような、そんな実感がありました。


シンプルだけど力強い「Change」制作背景

――素晴らしい取り組みですね。話が脱線してしまうかもしれないのですが、最近罪の受け入れ方と、断罪の在り方について考えることが多くて。今夏、音楽業界でも様々な問題が起こりました。果たして過去の過ちに対して当事者はどのように向き合うべきで、そしてそれを社会はどのように判断し、受け入れるのか。資生堂の過去の問題と、それを踏まえた上での今の姿勢という部分にも繋がるのかなと思うのですが、SIRUPさんはどのように考えますか?

SIRUP:それはすごく大きい、でもとても大事な問題で。もちろん考え続けていかなければいけないことですよね。これを話し出すと本当に時間が足りなくなっちゃうと思うんですけど、言ってしまえば戦争の話にも当てはまることで。恥ずかしながら、僕も日本が他国に行ってきた行為について、これまではあまり詳しくは知らなかったし教えられてこなかったんですけど、韓国や他の国の若いアーティストと話すと、みんな一般教養として知っているし、しっかりと意見を持っているんですよね。それって素晴らしいことだなと思うと同時に、この知識の差は問題だなと思いました。

話はズレてしまったんですけど、自分が過ちを起こしてしまったのであれば、まずはそれと向き合い続けること。「ベスト」とか「これでOK」みたいなことはなくて、常に自分が何ができるかを考え続けなければいけないなと思います。それに対して、みんなで、社会全体で考えていかなければいけないのかなと。もっと視野を広げて考えれば、環境問題に関してはほぼ全ての人間が加担していることだと思いますし、本当に全員が考えなければいけない問題だと思います。

――現代に生きている以上、全員が何かしらの罪を背負っているし、それに対して自覚的になり、向き合い続けないといけない。

SIRUP:それこそ、たぶん文明ができて以降、全人類に当てはまる話ですよね。規模が大きいし、結論を求める話でもないんですけど、ただこうやって色々なところで話し合っていくことが大事ですよね。

――確かに。話を「Change」に戻しまして、今作はA.G.Oさんをプロデュースに迎えていますが、制作はどのように進めていったのでしょうか。

SIRUP:確か「こういう曲を作りたい」というイメージ、世界観、メッセージをテキストに起こして。それをA.G.Oに送って、彼がいくつかトラックを作ってくれて。その中から今回の元になったトラックを選んで、そこから進めていったという感じですね。

――ミニマルかつシンプルなトラックが印象的ですが、これはSIRUPさんが表現したい世界観やメッセージを落とし込んだ結果なのでしょうか。

SIRUP:資生堂さんからのある程度のリクエストもありつつ、サウンド面は自分が描く世界観やメッセージとは割と切り離して考えていました。A.G.Oのトラックってシンプルなものも多いんですけど、各音色がすごく個性的でぶつかりやすかったり、インストとしての強度が高いものが多くて。もちろんそこが魅力でもあるんですけど、一緒に作るときはアンサンブルをすごく考えるんです。各音がぶつからないように、もしくはぶつかっても違和感なく寄り添うような組み合わせを、2人で試行錯誤しながら詰めていくんです。今回の「Change」は、そのお互いの狙いやそれぞれの長所を、すごくいい塩梅で落とし込めたと思っていて。「革新的な曲ができた!」というよりは、僕とA.G.Oがそれぞれ「めっちゃ好きって思える曲」ができたという実感があるんです。

――そういった実感が得られる制作というのは、SIRUPさんにとっては珍しいことなのでしょうか?

SIRUP:そうですね。どちらかというと挑戦的な姿勢で作る作品が多いので、シンプルなことしかしてないけど、すごく力強くて、お互いにフィットするような作品っていうのは、結構珍しいことかもしれません。今回の制作に関して言うと、時間がなかったことがいい方向に作用した気がしていて。曲って時間をかければいい作品になるわけでもないし、今回は追い詰められていたことで、短い時間内でギュッと濃密な制作ができたのかなって。

――『cure』リリース時のインタビューで、「曲を作ることがライフ・ワークになった」とおっしゃっていましたが、今も新曲は作り続けているのでしょうか。

SIRUP:はい。昨日も制作していましたし、海外アーティストとのコラボも多数進行中です。ただ、曲はいっぱい作っているんですけど、今は『cure』の収録楽曲をもっとじっくりと広げていきたいなとも考えていて。ツアーを開催できたとはいえ、もっともっと色々な場所、イベントで披露していきたいですし、そうすることでより自分の作品として完成すると思うので。EPなのかアルバムなのかわからないですけど、まとまった作品をリリースするのはまだ先かなと思っています。とか言いながら、すぐに心変わりして発表するかもしれませんけど(笑)。

――ご自身の音楽的なムードはいかがですか?

SIRUP:ここ最近ちょっと忙しくて、インプットは変わらずにしているんですけど、自分の中でじっくりと噛み砕いたり、処理する時間がないんですけど、ただ、なぜだか気持ち的にはアッパーです。もちろんメロウなR&Bが自分のベースになっているのは変わりようがないことなんですけど、気分的にはアッパーな、華やかな作品を作ってみたいって思っています。とはいえ、こんなこと言いながら次にリリースする作品がめっちゃメロウだったりしっとりした曲でも怒らないでほしいんですけど。それは“SIRUPあるある”なので(笑)。



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【リリース情報】

SIRUP 『Change』
Release Date:2021.09.29 (Wed.)
Label:A.S.A.B / Suppage Records
Tracklist:
1. Change

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