UKはレスター出身の5人組バンド、Easy Lifeは昨年11月に〈Chess Club〉よりデビュー・シングル「Pockets」をリリース。その後も立て続けにEPやシングルをリリースし、人気を着実に付けてきた気鋭のニュー・カマー。
そんな彼らが、先月末に渾身のシングル「Nightmares」をリリース。これが途轍もなく素晴らしかったので、ちょっと時間が経ってしまいましたが、改めてここで紹介させてもらいます。
イントロから心地いいミドルテンポのヒップホップ・ビートに、レイドバック気味のコーラスがかかったギターが奏でるレトロなサウンドですでに心が鷲掴みにされます。さらに、これまたチープだけど温かみのあるトランペットの音色も刺さります。意外にも、この音色こそが楽曲の肝と行ってもいいかも。それがこの曲の中毒性を促進させているような気がします。
このトランペットは、メンバーたちのお気に入りであるDionne Warwickの「Loneliness Remembers (What Happiness Forgets)」(原曲はBurt Bacharach)からのサンプリングだそうです。この楽曲は、作曲面においても重要な作品だったようです。
また、去年のデビュー・シングルから1年も経たないうちに、人気番組『Later…with Jools Holland』にて同楽曲を披露し、TVデビューを飾ったのも驚き。個人的に、Easy Lifeは今後第二のSuperorganismのようなバンドになるような気もしています。
Text by Takashi Komine