特別対談

竹野智博 (HMV record shop 新宿ALTA 店長) × 林潤 (株式会社Spincoaster 代表)

11月3日はレコードの日ということで、HMV record shop 新宿ALTA 店長とSpincoaster代表による特別対談を敢行!

先月10月1日に新宿ALTAという一等地にてオープンしたHMV record shop 新宿ALTA。2014年に渋谷は宇田川町にオープンしたHMV Record shop 渋谷に続く形での出店となる本レコード・ショップは、そのアクセスの良さと広々とした開放感溢れる作りの店内、そして明るい照明などにより、いわゆる音楽通でなくとも誰でも気軽に入りやすいお店となっているだけでなく、カセット・テープやCDも含めたその豊富な品揃えは、国内ではかなり貴重な存在であると言えよう。

そこで今回、新宿〜代々木エリアに店舗を構えるSpincoaster Music Barとも距離が近いだけでなく、考えていることも近いのではということで、Spincoasterの代表である林潤とHMV record shop 新宿ALTAの店長である竹野智博の特別対談を敢行した。

なぜ新宿という街は音楽との結びつきが深いのか。そしてアナログ・ブーム再燃の実情と今後などについて、様々なことを語り合ってもらった。

Facilitator & Text by Takazumi Hosaka
Photo by Kohei Nojima

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—まずは竹野さんのこれまでの経歴などをお訊きできればと思います。

竹野:2年前にHMV全体として、CDの売上が落ちている中でどうしようかという話から、「レコード販売を始めてみよう」っていうことになったんですけど、ただ新品のレコードだけ集めてもあまりおもしろくないなっていう話になったんです。レコードにはCDになってない古い音源もたくさんあるわけで、そういうものもどんどん押し出していきたい。あともうひとつとしては、新たなフォーマットとして独自商品を作り出していきたい。その2点から、渋谷の方にHMV record shop 渋谷をオープンさせました。その当初から渋谷店の店長をやらせてもらっておりまして。どうにか2年経って軌道に乗ってきたっていうことで、新しくこの新宿という地に、2店舗目を出店させてもらい、ここの店長をやらせてもらっています。

—ちなみにそれ以前のキャリアというのは?

竹野:実は競合他社に15年ほど務めておりました。

:僕は元々レコード会社で働いていたので、実はその時に竹野さんとはすでに上司を介してお会いしていて。まさかこういう形で再会するとは思っていなかったですけど(笑)。
たまたまこのHMV record shop 新宿店さんがオープンするってなった際に、距離的にも近いし、ハイレゾとアナログに特化したミュージック・バーを運営しているのでご挨拶に行ってみたら、竹野さんだったっていう(笑)。

竹野:本当にあの時に飲んでいてよかったですね(笑)。

—では、お互いにそもそも音楽や、レコードという今となってはちょっと特殊な媒体にハマったキッカケというものを教えてもらえますか?

竹野:小学生の頃から音楽が好きで、その当時はレコードが主流だったのでレコードへの入りは自然にでしたね。ウルトラマンのサントラとかから始まり、おニャン子クラブや安全地帯を聴く、みたいな。ただ、世代的に一番聴いていたのは実はカセットテープで。それこそ『ザ・ベストテン』とか、『夜のヒットスタジオ』といったTV番組を流してる目の前にカセットデッキを置いて、録音して楽しむ、みたいな(笑)。
中学校に入ってからはそれこそBOØWY(ボウイ)とかガンズ(Guns N’ Roses)を聴いてて。その頃にはCDも出ていたんですけど、それこそさっき話した通り、CD化されない作品も多くて。あとは当時、レコードのほうが安かったっていうのもあり、色々な作品を聴きたかったので、自然と集めるのはレコードが中心でしたね。
その後もずっと音楽好きでいたんですけど、大学卒業してから一般企業に就職はしたんです。でも、「これからずっとこの仕事を続けていくのか」っていうところで思うところがあり、前職のレコード・ショップに入りました。なので、ずーっとレコードに近いところにいたというか、生活の近くにレコードはずっとありましたね。

—それより若い世代になる林さんは?

:元々、幼少期からピアノやエレクトーンをやっていて音楽にはずっと触れていたんですけど、音楽を自発的に掘ったり購入するというようになったのは小学校の終わりくらいで。でも、その時はCDどころかMDが主流でしたね。やはりお金もあまりないですし、CDをレンタルして来てはMDに入れるっていう。

竹野:好きなアーティストやバンドのベストMDを自分で作ったり?

:そうです(笑)。友達同士でのCDやMDの貸し借りがあった時に、当時では珍しいMDからMDにダビングできるコンポを早い段階で購入していて、かなり友人からダビングを頼まれました。そこで尺が余ったところに自分の渾身の曲を勝手に入れるという(笑)。
たぶん、そういうところが僕が後にDJをやるようになったり、今現在ミュージック・バーやWEBメディアを運営するに至る原点だと思うんです。やっぱり、友達とかにアーティストや作品をオススメした時に、それを喜んでもらえるのがすごい嬉しくて。
それから中学時代にギターを購入して、高校時代にはバンドもやっていたんですけど、まだその頃はレコードに触れる機会はなくて。でも、大学に入ってから、夜な夜なDJイベントとかに顔を出すようになったんです。そのイベントではレコードだけでDJする人も多くて。そこで同じ音楽なのに、全然聴こえ方が違うっていうところに感動して、レコードに興味を持ち始めました。ちょうど僕が大学生の頃はThe LibertinesとかArctic Monkeysといった海外のインディ・ロックが盛り上がっていた頃で、彼らも積極的にシングルなどをレコードでリリースしていて。その当時は夢中になってレコードを買い漁ってましたね。
その後は自分でもDJをするようになり、大学卒業後はレコード会社に入ったっていうのもあって、僕も音楽とレコードはずっと身近な存在でしたね。

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—なるほど。おふたりのバックグラウンドがわかりました。では、竹野さんにお聞きしたいのですが、2店舗目を出店するに辺り、何故新宿エリアを考えたのかを教えてもらえますか?

竹野:僕個人的には1店舗目を出した時に、すでにいつか新宿には出したいなって思いが腹の中にあったんです。で、いざ2店舗目を出そうってなった際に、色々な方に紹介してもらって、最終的にここに辿り着きました。もちろん新宿以外にも色々なエリアの物件を見させてもらったんですけど、どこもいまいちピンと来なかったんですよね。それに、新宿でこれ以上の環境はもうないだろうということで、この新宿ALTAの6階に出店が決まりました。
現時点でこのビル自体が音楽、レコードっていう部分と繋がっているとは言い難いと思うんですけど、元々CISCOさんの店舗があったっていうのと、日本中のひとに知れ渡っている新宿のアイコン的な場所であるっていうところが強かったですね。

:チラッと聞いたお話なんですけど、新宿って今でも世界的に見てもかなり大きなレコード市場となっているようですね。

竹野:たぶんそうでしょうね。今はだいぶお店が減っちゃったんですけど、元々西新宿は世界一のレコード街って言われていましたし、ディスクユニオンさんも新宿に何店舗もありますしね。そこに対抗するっていうわけでは全然ないんですけど、一緒に共存して、盛り上げていけたらなと。

—タワーレコードも新宿店が一番売上がいいみたいですしね。

:タワーレコードは渋谷の方が全然広いのに、新宿のほうが売上があるっていうのは興味深いですよね。

竹野:やっぱり新宿のほうが人の流れが多いんじゃないでしょうか。駅からも近いですし。タワーレコード渋谷店さんはちょっと駅から距離ありますよね。……逆に、Spincoaster Music Barは新宿というか、南新宿ですよね?

:そうです。あまり繁華街ではないんですけど、最初からうちのバーに目掛けてくれば新宿駅からも代々木駅からも徒歩5分程度と案外近くて。COCONUTS DISK 代々木店さんも近くにありますし比較的家賃も安い、隠れ家的雰囲気も良いなと思ってあの場所を選びました。

—HMV record shop 渋谷店を2年経営してきた中で、レコードのマーケット的なところで感じたポイントを教えてもらえますか?

竹野:渋谷店を2年ほどやってきて、もちろん多少の上下はあるんですけど、全体的に見たらありがたいことに右肩上がりで。なので、まだまだレコード・ショップのマーケットはあるのかなっていうのは実感しましたね。あと、一番多い購買層は30代〜40代で、元々一度はレコードを触ったことのある層が一番大きい。あとは60年代くらいの方からのお問合わせも実はかなりあって。「昔買ったレコードがいっぱいあるんだけど、プレイヤーがない」という感じのお客様とかもたくさんいらっしゃいました。もちろん渋谷店は新作も多く取り揃えているので、20代〜10代くらいの若年層のお客様も増えてきていますね。

:そういえば、この前バーの方に海外のレコーディング・エンジニアの方が遊びに来てくれたんですけど、自分の国だとレコードのプレス工場が需要過多で全然作れないから、日本でいい工場ないかって聞かれたんですよ。でも、「実は日本もひとつ(東洋化成)しかなくて、そこもずっと稼働してるから同じ状況だよ」っていう話をしたんです(笑)。本当に、世界中でレコードの需要っていうのはここ数年増え続けているんだなっていうことを実感しました。

—今おっしゃった購買層っていうのは、ミュージック・バーの客層ともリンクしていますか?

:そうですね。やはりうちも30〜40代くらいの、元々レコードに思い入れのある方や、20代の若いお客さんがレコードに興味を持って来てくれますね。

竹野:音楽とお酒は最高に相性いいですしね。僕も実はミュージック・バーが大好きで、よく色々なところに出没してるんで(笑)。

—店舗をやっていく中で、商品をセレクトし、オススメしていくといったいわばキュレーション的な部分について、何か意識している点はありますか?

竹野:やっぱり新作のアイテムは積極的に取り扱いたいなっていう気持ちがあって。というのも、新作の商品が売れていかないと、後々中古市場も小さくなっていってしまうので。今は海外のお客様もたくさんいらっしゃっているので、本当はもっともっと新作を売って、後にその中古を買い取って、っていう形で上手く回せていければいいなって思いますね。

:ちなみに、中古はどのようにして買い付けているのでしょうか?

竹野:基本的にはお客様の買い取りと、あとは海外での買い付けですね。新しく店舗をオープンするに当っては、やはり海外での買い付けに依存せざるを得ない部分もあって。今回もオープン時の在庫の7割くらいは海外で仕入れたものですね。

:これは個人的な興味なんですけど、どういったところに買い付けに行くのでしょうか? あと、海外でオススメのレコード・ショップはありますか?

竹野:今回はヨーロッパと、アメリカにそれぞれ2回ずつ行ってまして。現地のレコードフェアだとか、いわゆるレコード・ディーラーという店舗をもっていないけど、そういうところに出店したりするプロの方たちにアポ取って、在庫を見させてもらう、みたいな。もちろん小さい街のレコード・ショップとかも行きますけど。
オススメのショップは、それこそ今日着てるTシャツをもらったところなんですけど、カンザスシティのJosey Recordsっていうところが、安くていい品揃えでしたね。閑静な街なんですけど、若いお客さんだけじゃなく、意外と家族連れで買いに来ている方も多くて。
日本のレコード・ショップとの違いは新品と中古が分けて陳列されていないんですよね。例えば探している好きな作品があれば、新品でも中古でもどっちでもいいっていう人が多いんでしょうね。

■Josey Records Kansas City:http://joseyrecords.com/

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—やっぱり中古のコンディションを気にするのは日本人が一番なのでしょうか。

竹野:それは間違いないと思います。なので、中々コンディションがいいものに出会えないんですよね。そこが一番買い付け師の腕が試される場所でもあるのですが(笑)。

:日本のレコード・ショップのクオリティはめちゃくちゃ高いですよね。

竹野:みんなキレイですよね。たぶん、今は日本が一番キレイで安くレコードを買えるんじゃないかって思いますね。

:ちなみに、新宿店のラインナップで気をつけているポイントというのは?

竹野:今回は5000枚を目標に、3人で買い付けに行ったんですけど、渋谷店よりもロックとジャズとJ-Popを強くしようという構想があって。渋谷は宇田川町という場所的な問題もあり、クラブ・ミュージックも多く取り揃えているんですけど、そこからレア・グルーヴやソウルとかは残したまま、新し目のクラブ・ミュージックはやや抑えめになっていると思います。

—ジャパニーズ・レア・グルーヴというか、いわゆる和モノ系も数多く面出しされていますよね。

竹野:そうですね。いわゆる和モノは、今一番勢いがあると言ってもいいかもしれないくらい、人気がありますね。

—現在では店舗とWEBショップ両方を運営するのレコード・ショップが主流となり、むしろWEBショップだけのショップも増えている現状だと思うのですが、リアルな店舗こその強みやおもしろさなどはどういったところに感じますか?

竹野:やっぱり実際に来て、見て、触れる。なんなら試聴もできるっていうことが一番大きいかなって思います。ネットでの相場よりも高いのに、店舗ではバンバン売れていく商品とかもありますし。なので、ネット上の相場というのはもちろん気にしていますけど、ある程度振り切らなければいけないっていう部分もあるなと。やっぱり実際に来て、見て、聴いて、買うっていう一連の流れを楽しんでもらえたらいいなって思いますね。うちは未開封のもの以外は全て試聴可能なので、変な話、暇潰しには最適なのかなって(笑)。

:そうですね。偶然の出会いとかもリアルな場ならではの楽しさですよね。探している商品を見つけるまでの間に、違う作品に惹かれたり。

竹野:昔探していたけど見つからなかった作品にたまたま出会ったりとか。なので、よく常連さんの方には「この店は危ない」って言われます(笑)。ついつい余計に多く買ってしまうと(笑)。
あと、昔は試聴ってあまりできなかったんですけど、最近はどのレコード・ショップも試聴することに関して寛容になってきているので、買い手にとってはとてもいいことなんじゃないかなって思いますね。

:昔はジャケ写だけで購入を決めたりしましたよね。それで大失敗したり(笑)。

竹野:そうですね。「これ、なんかよくわからないけどカッコいい!」ってなって買って、聴いてみたら「なんじゃこりゃ?」みたいな(笑)。……でも、そのわからなかったレコードが、例えば5年後とかにふと聴いてみるとめちゃくちゃカッコよく聴こえる、みたいなこともありますよね。そういうところも含めて、物を集めるというのは楽しいですよね。

—あと、最近は昔に比べて一見さんでも入りやすいレコード・ショップが増えたような気がします。

竹野:そうですね。昔の小さいレコード・ショップは頑固おじさんが店主で、うんちく垂れて、雑にレコードを漁ると怒られる、みたいな(笑)。
そういうのも僕は好きなんですけど、うちのコンセプトとしてはまず第一に誰でも入りやすいっていうところを考えているので、気軽にフラッと暇つぶしにくる感覚で入ってきてほしいですね。

:ある意味うちのバーもそうで。世の中の一般的なミュージック・バーっていうと、僕らよりもちょっと年齢のいった方々が集まるところが多くて。そこで70〜80年代といった年代やジャンルに縛りを付けた選曲をしてっていう。僕はそういったところも好きでよく遊びに行くんですけど、ただ、若い人たちにとっては、最初は中々入りづらいだろうなって思うんです。

竹野:常連さんが幅を利かせていたり(笑)。

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:そうです。入った瞬間、ちょっと「誰?」みたいな空気が流れる、みたいな(笑)。
なので、うちのバーは誰でもBGMをリクエストできる環境を作って、かなり広いジャンルの音楽を揃えています。その日のお客さんによってかかる曲がすごい変わりますし、20代くらいのお客様もとても多くいらっしゃいますね。様々なジャンルの音楽がかかる中でも、同じ音楽を好きな人同士が繋がって、友だちになる、みたいな。そういうコミュニケーションの場として機能しているのが嬉しく思いますね。

竹野:そうですよね。そういうのって最高に楽しいですよね。

:はい。ライブ・ハウスやクラブとも違った距離感と雰囲気だからこそできることだと思いますね。単純に、そうやってお客様同士が繋がっていくのを見ているだけで僕らも楽しくなるし。

竹野:僕もよくそうやってお店の方に、「今日来てるあの人は〇〇〇とか好きなんだよ」って言われたりとかして、人を繋げてもらったりしたことがたくさんあるのでよくわかります。だんだん飲みに行くっていうより、人に会いに行くっていう感じになるんですよね。

:そうですね。この前、実はうちのバーで知り合ってお付き合いした男女が、なんとうちのバーでプロポーズするっていうとても嬉しいことが起こって。そんなことが起きる場って、中々ないなって思うんですよね。やっぱり音楽はコミュニケーションを加速させるというか。

竹野:それはすごい素敵な話ですね。

■関連記事:Spincoaster Music Barで起きた、素敵なお話

竹野:あ、あと、全然関係ないんですけど、カレー美味しそうですよね(笑)。僕、よく「新宿 カレー」とかで検索しているんですけど、そしたらSpincoaster Music Barさんのローストビーフ・カレーに辿り着き(笑)。

:ありがとうございます(笑)。あれはバルミューダ・トースターっていう、保湿しつつじっくりと火を通すトースターを使って焼いているので、すごいジューシーな仕上がりになるんですよね。それを野菜とスパイスをたっぷり使ったキーマカレーに乗せるっていう自慢の一品です。もちろんローストビーフだけの単品でもお出ししているんですけど……ってこれ、何の話なんですかね?(笑)

竹野:ハハハ(笑)。でも、僕本当にカレーに目がなくて。前職時代は実は”カレーGIG”っていう曽我部恵一さんとかが出演してくれたイベントをやっていたこともあるんです。なので、今度食べに行きますね(笑)。

:是非お願いします。実は僕も友人と”カレー伝説倶楽部”というのを作って、不定期で気になるカレー屋を食べ歩いているので、カレー談義にも花が咲きそうですね(笑)。

—すごい脱線していってしまいました(笑)。ここで話を少し戻すことにして、竹野さんはレコード・ショップの店長として今後やりたいことを教えてもらえますか?

竹野:そうですね、レコードだけじゃなくて、カセットとかも含めた形でのアナログ文化を改めて広めていきたいなって思いますね。

:カセットテープやカセットデッキもたくさん置かれていますよね。実はうちのバーもカセットを聴ける環境を導入しようと思っていて。

竹野:カセットをでかい音で聴いたことあります? 意外といい音するんですよ。

:良い音響設備で聴いたことはないんですよ。なので、すごい興味があるんですよね。

竹野:あとでかけましょう(笑)。この前10月8日に開催されたカセットストアデイの時、お店のBGMを全てカセットにしたんですけど、なんていうんでしょう……温かみがあって、下手したらレコードよりいいんじゃないかって思ってしまうほどで(笑)。

:中々僕らくらいの年代だとカーオディオくらいでしか聴いたことがないですよね。実際何が違うんですかね?

竹野:カセットって勝手にコンプみたいなのがかかっているような音になるんですよね。それが、なんとなく心地よいというか、ちょうどいいのかもしれません。
あと、当店のオープン記念でAKB48さんの『恋するフォーチュンクッキー』の12インチ・シングルをリリースさせてもらったんですけど、あれを33回転で聴くと、サニーデイ・サービスみたいに聴こえるっていう。そういう変な楽しみ方もアナログならではですよね。昔も歌謡曲とかで、女性が歌ってる曲を回転数遅くして男性ボーカルみたいに聴こえる、っていうのがありましたし(笑)。

:ありますね。あと、この前うちのバーでもOasisのレコードを回転数上げると椎名林檎の曲に聴こえるっていうのを試して、みんなで聴いてました(笑)。

竹野:あと、やっぱりモノには純粋に愛着湧いちゃいますよね。僕なんて今、家に持ち帰っていない私物のレコードが店に2箱ありますもん。奥さんに怒られてしまうので、持ち帰れなくて(笑)。

:そういう場合は是非、うちのバーにお持ち込み頂いて(笑)。専用棚をお作りしますので。


【店舗概要】

HMV record shop 新宿ALTA
所在地:東京都新宿区3丁目24番3号 新宿ALTA 6F
営業時間:11:00~21:00

■HMV record shop:http://recordshop.hmv.co.jp/
■HMV record shop Twitter:https://twitter.com/hmvrecord
■HMV record shop Facebook:https://www.facebook.com/hmvrecordshop/
■HMV record shop Instgram:https://www.instagram.com/hmvrecord_shinjuku/

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