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Bearwear / I’ll take you anywhere


東京のインディ・ロック/エモ・バンド、Bearwear初の全国流通作からドリーム・ポップ色の強いチル・トラックが公開

2018.10.03

東京出身のインディ/エモ・バンド、Bearwearが10月24日(水)にリリースする1stミニ・アルバム『DREAMING IN.』より、「I’ll take you anywhere」のMVが公開されました。

2016年にKazma Kobayashi(Vo.)とKou Ishimaru(Ba.)の2人で結成された彼らは、正式なメンバーは2人だけですが、普段のライブではサポート・メンバーを加えた編成で活動を続けています。

結成当初からUSインディ/エモのシーンを熱心に追っている早耳リスナーたちの間で話題となり、今年7月にはBalloon at Dawnなどのリリースで知られる日本のインディ・レーベル〈Dead Funny Records〉への加入を果たしました。

そんな彼らが今回ドロップした「I’ll take you anywhere」は、過去の楽曲に比べるとより、ドリーム・ポップ色が強くなっているよう。しかしながら、TurnoverやReal Estate直系の深いリバーブのかかったアルペジオ・フレーズと、シューゲイズとも共鳴する気怠いボーカルの絶妙な重なり合いからは、彼らが影響を公言するここ2〜3年のUS・インディー・ロックやエモの雰囲気を強く感じさせ、自分たちのルーツを最大限リスペクトしながら、新しいことにもチャレンジしていこうというバンドとしての気概を感じさせます。

彼らが結成した2016年と言えば、Title FightやTurnoverといった元々はポップ・パンクやハードコアを鳴らしていたバンドが突如シューゲイズやドリーム・ポップのサウンドを鳴らし始め、その流れがシーン全体に影響を及ぼしていった年でありましたが、DIGLEでのインタビューでも語っている通り、ポップ・パンクがルーツと公言しているBearwearの活動からもそのような流れが伝わってきますね。

鳴らしている音はインディ・ロックやエモに分類されるかもしれませんが、彼らのベースにあるポップ・パンクのニュアンスも忘れず漂わせるこの匙加減は秀逸ですし、この塩梅のサウンドを鳴らす存在が日本にいることを誇らしくも思います。

こちらは先行して公開されていた「e​.​g.」のMV。

なお、彼らにとって初の全国流通作となる『DREAMING IN.』は〈Dead Funny Records〉への加入後初の作品となりますが、リリースを前にASIAN KUNG-FU GENERATIONのGotch氏がBandcampを通じて購入する(そしてそのリストが公開される)など、同作への注目も増してきています。ますます彼らが作り出す世界観から目が離せませんね。


【リリース情報】

Bearwear 『Dance On The Blacktop』
Release Date:2018.10.24 (Wed.)
Label:Dead Funny Records
Tracklist:
01. Intro
02. I’ll take you anywhere
03. Proxy
04. e.g.
05. Free Fall
06. In The Wood
07. May

リリース詳細

■Bearwear:Twitter / Facebook / Instagram


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