2016年にリリースした『Harmless Melodies EP』(当時僅か17歳!!)で一躍注目を集めたGeorge van den Broekによるソロ・プロジェクト、Yellow Daysが新曲「That Easy」をドロップしました。
最近勢いが凄まじいUKですが、彼が住んでいる地域はロンドンではなくバッキンガムシャーの郊外。洗練された都市から送られるスタイリッシュな音とはまた違ったテイストを聴かせてくれる、18歳の若きアーティストです。
最近では、”Pitchfork Avant-Garde”で(Sandy) Alex G、Big Thiefなどの錚々たるアーティストと並んでプレイすることが発表されましたが、同曲はその勢いをさらに推進させることでしょう。
前作『Harmless Melodies EP』で見せた、失恋混じりの気怠さと靄がかった空気は鳴りを潜め、ファジーなギターとソウルフルなボーカルを全面に出した一曲に。スロー・テンポに乗せるサイケデリックなフレーズは何度も繰り返され、シンプルながらもMVのようなローファイかつ毒々しいカラフルなイメージを想起させます。
ボーカルの質感からなのか、よくKing Kruleが引き合いに出される彼ですが、輪郭がハッキリとした同曲でも感じ取れるようにYellow Daysはむしろ彩度が高い楽曲が多いかと。どうやら楽曲は彼の周辺環境やパーソナルな部分から作られるようで、彼の曲を聴いているとその頭の中に入り込むような感覚を得られます。
サビでテンポをグッと下げるような技巧と変態感溢れる楽曲から、ストレートな「That Easy」まで、引き出しの広さを見せてくれる彼のアルバム・アナウンスが待ち遠しいです。未聴の方は前作『Harmless Melodies EP』も是非一度耳にしてみてください!