関西を拠点にしながらも、着実に認知度を拡大させているDTMユニット・パソコン音楽クラブ。
コラムやミックスをzipファイルにまとめた『モジパケ』をリリースするなど、そのユニークな活動とキャラクターでも注目されている彼らがついに前々から予告されていた通り〈Maltine Records〉よりEP『PARKCITY』をリリースしました。
それに合わせて、「Mobile Dog House¥」のMVが公開されています。
監督は同レーベル主催イベント”大都会と砂丘”のアート・ディレクターや映画『TOKYO INTERNET LOVE』の監督なども務めるスズキケンタ。アニメーションは『東京国際プロジェクションマッピングマッピングアワード』で優秀賞を受賞した気鋭の映像作家・齊藤公太郎が手がけています。
プラスティックな質感の某アイボのような犬が浮遊する映像に合わせて、奥行きのあるシンセサイザーを基調にしたハウス・ミュージックが流れる享楽的な映像世界。
また、フィルターやエフェクト、犬の鳴き声のサンプリングや通話音声?のようなボイス・サンプルを駆使した、緩急の効いた構成はお見事。全体的にどこか冷めた質感ながらもキャッチーな楽曲になっています。
また、同EP収録の『VR バケーション feat.加奈子』には禁断の多数決から加奈子がヴォーカル・作詞で参加。
爽やかなヴォーカルとディスコや80年代歌謡曲的なエッセンスを落とし込んだこの楽曲は、ビーフやbrinq、the oto factoryなどのリミックス・ワークからも窺い知れる通り、パソコン音楽クラブの器用さが現れている一曲だと思います。
なお、スケブリこと杉山峻輔が手掛けた本作のアートワークは、大阪のショッピングモール、ATC内のウミエール広場の景色だそうです。
4曲目の作詞と歌唱に禁断の多数決より加奈子さん、ジャケットにスケブリさん、PVに齊藤公太郎氏+スズキケンタ氏にご参加いただきました…感謝…
— ▼ (@lnu_wanwanwan) 2017年4月2日
熟成期間長かった pic.twitter.com/BSRn286tl5
— トマド (@tomad) 2017年4月2日
Text by Yuma Yamada