韓国のミュージシャン・Ahn Dayoung(アン・ダヨン)が新作EP『crumbscrumbs』を10月29日(木)にリリースした。
韓国インディシーンで熱い支持を集めてきたポストロックバンド、in the endless zanhyang we areの中心メンバーとしても知られるAhn Dayoung。2020年に初のソロアルバム『ANTIHERO』を発表し、昨年のアルバム『WHERE IS MY FRIEND?』を含め、これまでにフルアルバムとEPを2作ずつリリースしている。また、Kid Milli、Changmo、BIG Naughtyといったラッパーの楽曲へのフィーチャリング参加のほか、EXOのBAEKHYUNのソロ楽曲や、2024年の『韓国大衆音楽賞』で「最優秀モダンロックソング」にノミネートされたJungwooの“Cloud Cuckoo Land”などの作曲、プロデュースを手がけるなど、多方面でその才能が認められてきた。

前作からおよそ1年半ぶりとなる本作は、現在の居場所からしばし距離を置き、これまでの歩みを見つめ直しながら、再び自らの足元を確かめていく旅路を描いた作品。タイトルの『crumbscrumbs』(韓国語原題:산산의 부스러기)が示すのは、「粉々の破片」だ。たとえ何らかの結論にたどり着かなくても、これまで歩んできた道のりが、バラバラの断片のまま人生の次の章への道標となってくれる。そんな前向きな姿勢が本作を貫いている。
まだ起きていないことを予感してしまう感覚を歌ったリード曲“Surely”、成長とともに離れていった人との距離を描く“2km”、自分の本当の気持ちに語りかける“To Truth”。序盤の楽曲群は、この旅が単なる逃避ではなく、過去や現在の自分と誠実に向き合うための時間であることを示している。中盤の“Far Away”では、「遠く、遠く」と祈るように繰り返す歌声が、立ち止まり、世界から距離を置くための余白を生み出す。
サウンド面では、壮大で緊張感のあるムードの中で、ストリングスやメロトロン、アコースティックギターの音色が、心地よい響きと開放感をもたらす。特に、蓄えられたエネルギーが一気に解き放たれるかのようなラストの“Bows”は、新たな一歩を踏み出そうとする彼女の姿を思わせる。楽曲の感情やムードを鮮烈に描き出す歌声と、内省的なテーマをドラマチックなサウンドへと昇華させるプロデュース力が光る一作となっている。

【リリース情報】

Ahn Dayoung『crumbscrumbs』
Release Date:2026.10.29 (Thu.)
Label:Magic Strawberry Sound
Tracklist:
1. Atlas
2. Surely
3. 2km
4. To Truth
5. Far Away
6. One Hundred Loves
7. Bows
■Ahn Dayoung:Instagram










