orlik(オルリック)が本日3月18日(水)にリリースした1stアルバム『New Contemporary』より、収録曲“非O”のMVが公開された。
本作は、orlikこと中島輝智が高校3年生から大学1年生という自己と世界の境界がもっとも揺れ動く刹那に刻んだ、極めて個人的な精神の記録。あらかじめ設定された物語的コンセプトや外部に向けた戦略的テーマは存在せず、あるのは「良い曲が集まれば、アルバムは自ずと成立する」という情報の過剰な意味付けに抗うかのような、極めて素朴でラディカルな創作への確信だという。
制作の根底にあるのは、溢れ出す思考をメモに殴り書きするような圧倒的なアウトプットの速度と即時性。エレクトロニカを思考の基盤とし、その上にジャズ、ヒップホップ、ミニマル、クラシックといった多層的な音楽言語が未分化のまま「混ざり合いながらも、ひとつに回収されない状態」で堆積していく。それは新しさを捏造することを拒絶し、自身が受けた影響の総体(アンサンブル)をいかなる距離感で再構成するかという誠実な自己内省のプロセスそのものと言える。
特筆すべきは、本作の深層に漂う「東京に生きる19〜20歳」という具体的な身体性。しかし、それは安易な自己主張としてではなく都市が孕む冷徹な匿名性や情報の過密さと共鳴し、一種の「風土的なトーン」として音像に滲み出している。個人の精神性が都市の乾いた空気感と溶け合うことで、既存の文脈に回収されない空白が生み出されている。
結果として本作は完結した物語を提示するのではなく、ある瞬間の衝動や都市感覚が音として堆積したひとつの「現象」としての断面を切り取っている。orlikにとって本作は自己を定義するための完成形ではなく、絶え間なく変容し続ける存在が次なる地平へと向かうための必然的な「通過点」の記録となっている。
全楽曲の作詞/作曲/トラックメイクは中島自身が担当。ミックスにセガワロク(FREEDOM STUDIO INFINITY)、マスタリングに木村健太郎をそれぞれ迎えており、緻密な音響工作が施された。
“非O”のMVは中島自らがディレクションを担当。サウンドと映像の双方に一貫したヴィジョンを貫くその姿勢は、orlikというプロジェクトの総合的な表現力を改めて印象づける。
【リリース情報】

orlik 『New contemporary』
Release Date:2026.03.18 (Wed.)
Label:APOLLO SOUNDS
Tracklist:
01. New contemporary
02. AUX-PC
03. iAmAcitykidiliveintheplAzAhotel
04. PRET-A-PORTE
05. 5O
06. Hanky-Panky
07. Youth terrorism
08. 非O
09. Humanistic approach
10. OLDTAPE
11. Another Killer
12. untitled(2005,19)
[Credit]
Written, Composed & Arranged by Terutomo Nakashima(orlik)
Guest Musician
New contemporary:Daichi Kitagawa(drums)
Youth terrorism:Shunya Takasugi (bass, drums)
Recorded at Recording Studio GOATEE(track1), Setagaya REC Studio(track7)
Recording & Mix Engineer:Roku Segawa
Mastering Engineer:Kentaro Kimura
Album Design:Wataru Yoshioka
Jacket Art Work:Terutomo Nakashima
Promotion & Managemnet:Marina Hamada(APOLLO SOUNDS),Ryoga Okuma(APOLLO SOUNDS)
Directed by Jun Abe(APOLLO SOUNDS)
Produced by Terutomo Nakashima(orlik)










