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Dos Monos、新作EPリリースを目前にティーザー & 荘子itによるステートメント発表


2025.05.01

Dos Monosが5月7日(水)にリリースする新作EP『Dos Moons』のティーザームービーを公開した。

映像はTVアニメ『ドラえもん』のオープニングや大滝詠一“君は天然色”MVなどのアニメーションを手がけるディレクターの依田伸隆と、『映像研には手を出すな!』や『うる星やつら』『おそ松さん』などのキャラクターデザイン、星野源“地獄でなぜ悪い”のMVも手がけたアニメーター・浅野直之の2人によって制作されている。

また、メンバーの荘子itによるEP『Dos Moons』へのステートメントも発表された。

前作『Dos Atomos』が自分達を拘束しているものをテーマにしていたとすれば、今作『Dos Moons』のテーマは「自由」だ。

よく言う話では、人は拘束されていることを自覚したときに初めて、それまで水や空気のように当たり前にあると思っていた「自由」を渇望するようになる。

ところが、サルトルが言った「自由の刑」は一般的な「自由刑」と全く反対の意味で、僕たちはむしろ自由であることを強制されている。コペルニクス的な発想だ。

意志に反して部屋から出られなくなる映画『皆殺しの天使』は風刺だが、程度は違えど現実の人間の行動も大して変わらず自縄自縛ばかりで、外に踏み出すのは簡単なようで難しい。コロンブス的な発想だ。

しかも、何故か「自由の刑」は終身刑ではないらしく、何者かになることで解放されるし、何度でも処され直す。結局のところ、監獄の中と外で、どっちが「自由」なのかは判別不可能だ。

15の夜、支配からの逃走。
25くらいで、自由からの逃走。
35歳問題、逃走すべきものの喪失がもうすぐそこで待っている。

究極の自由とは、「監獄の中と外に同時にいること」かもしれない。そのような非現実的なあり方を、例えば『ロスト・ハイウェイ』のような作品を創造することで提示したのがデイヴィッド・リンチだった。

そしてそのような自由のあり方は、永遠に一つの方法や解答に固定されることがない。だから人は何かを作り続ける。

『音楽は自由にする』は、Flying Lotusのコズミック・ブラザーこと坂本龍一の自伝のタイトルだが、「自由」は名詞として固定されるものではなく、「自由にする」という動詞でしかあり得ないということを見事に表している。Flying Lotusのビートを聴いてヒップホップのビートを作り始めた僕は、幕末以来のドラゴン坂本のコズミック・ネフューとして、音楽で自由にする。まずはDos Monosの仲間達を、次いで世界を。僕のトラックの上でラップする二人は真に自由だ。それに触発されて僕もできる限り自由にラップをしている。

4曲のタイトルはそれぞれ、男達の破壊衝動と性的リビドーの短絡を一身に浴びたリタ・ヘイワースの出世作のタイトル及び役名「Gilda」、何者かになろうともがく姿そのものが異形の魅力を放つキャラクター「Pearl」、The Killersが来日公演でひっそりとセトリから消した代表曲“Miss Atomic Bomb”のモデルでありながら、バーベンハイマーの炎上中にすらもはや誰もその固有名を口にすることのないミスコン女王「Lee Merlin」、そうした女たちの魔力を利用する実際には何者でもない男「Oz」、の名を借りている。まだまだ完遂されない無限の自由を求めてDeluxe版も構想中だ。

来週5/7にひとまず音源はリリース(=解放)されるが、すぐ5/9渋谷O-Eastのワンマンライブに拘束されに来て欲しい。
 
自らを自らの意志で一時拘束することだけが、本当の意味で「自由になる」ことだからだ。

荘子it

『Dos Moons』はホラー漫画界の巨匠・伊藤潤二がカバーアートを手がけたことでも話題となっている1年ぶりの新作。予てより伊藤漫画の大ファンであるDos Monosの3人が本人に直々に依頼をして今回のコラボが実現。カバーアートから受けたインスピレーションをもとにイチから本作の楽曲を作り上げていったという。

また、同作を携え東京、札幌、大阪を巡る初の国内ツアーも開催。​​東京公演はワンマンライブとなり、札幌はテレビ大陸音頭、大阪公演にはおとぼけビ〜バ〜を迎えて行われる。

Dos Monos

【リリース情報】


Dos Monos 『Dos Moons』
Release Date:2025.05.07 (Wed.)
Label:Dos Monos
Tracklist:
1. Gilda
2. Pearl
3. Lee Merlin
4. Oz

Cover Art Design:伊藤潤二

配信リンク


【イベント情報】


Dos Monos “Tour D”

日時:2025年5月9日(金)OPEN 18:00 / START 19:00
会場:東京・渋谷 Spotify O-EAST
料金:ADV. ¥5,500 / U-23 ¥3,500
出演:
Dos Monos

日時:2025年5月22日(木)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:北海道・札幌 cube garden
料金:ADV. ¥5,500 / U-23 ¥3,500
出演:
Dos Monos
テレビ大陸音頭

日時:2025年5月30日(金)OPEN 18:15 / START 19:00
会場:大阪 UMEDA CLUB QUATTRO
料金:ADV. ¥5,500 / U-23 ¥3,500
出演:
Dos Monos
おとぼけビ〜バ〜

チケット詳細

■Dos Monos:Instagram / X


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