10月から11月にわたって開催された〈RBMA Tokyo〉の受講生として来日し、Ba-Tsu Art Galleryのカルチャー・フェアでもライヴを披露した(情弱すぎて見逃しちまったよ、畜生!)、ニュージーランド出身のシンガー/トラックメイカーのWatercoloursことチェルシー・ジェイド・メットカーフ(Chelsea Jade)が、新作EP「Beacons」のリード曲”Visions”のMVを公開しておりました。
連続する空間(部屋)×1カメ長回し×コンテンポラリー・ダンスということでシーアの”Chandelier”を思い出しますが、何よりもトリップホップ〜ダブステップ〜LAビーツを独自解釈したようなサウンドの高揚感がたまりませんね。母国ニュージーランドの音楽賞「ニュージーランド・アワード」で批評家賞も受賞しており、その凛とした歌声はファイスト、バット・フォー・ラッシーズ、リッキ・リーあたりのファンにも受け入れられそうです。同郷出身のロードとも仲良しのようですな。
ティルダ・スウィントン直系の眉目秀麗なルックスと、気品漂うファッション(どうやらニュージーランド貴族の子孫らしい)にも注目が集まっていますが、いま一番フル・アルバムが楽しみなアーティストのひとりです。なお、「Beacons」は彼女のBandcampページで全曲視聴可能。ぜし。
(Text by Kohei Ueno)