春ねむりがオーストラリアのミュージシャン・Jaguar Jonzeとの共作曲「ANGRY ANGRY」を4月14日(金)にリリースすることが発表された。
2人は昨年10月に行われた春ねむりの北米ツアーで共演し、そのままLAにて今作の制作を開始したという。“家父長制に支配された社会に抑圧されているすべての人間のためにつくられた“という今作は、今年3月に出演した世界最大規模の複合型フェス『SXSW』にて一足早くパフォーマンスされ話題を呼んだ。
リリースに先駆けてMVのティーザー映像も公開。本映像は2人が出会ったLAで撮影が行われ、怒りと悲しみを内包した2人の表情からは、社会へ対する切実な願いが伝わってくるようだ。MV本編は日本時間4月15日(土)14時にプレミア公開される。
【春ねむり コメント】
あらゆる人が、性別や人種、肉体や精神の状態に関わらず、差別や抑圧、暴力を受けずに生きていくことができる場所に、この世界がなってほしい。
そのために、いま現在この社会にある差別や暴力を可視化し、それを温存している社会の体制を打破していかなければならない。
女性というジェンダーに対する差別は未だ根強くこの世に蔓延り、彼女たちを狙ったヘイトクライムや性暴力が頻発している。
イエというものを家長たる父や長男が支配し、妻や娘はそれに従属するものである、とする仕組みが、この社会の構造を形づくる上でも適用されていて、
それが女性たちや少女たちをモノのようにまなざしたり、彼女たちに対する憎悪や嫌悪を醸成する土壌をつくりあげている。
間違いなくそれが、わたしたちを抑圧している原因そのものである。だからわたしたちは、この怒りや悲しみ、痛みのすべてを以て、社会へ変化を求めている。
【Jaguar Jonze コメント】
Haru and I have always been loud advocates in our music for equality and safety for women and vulnerable people.
When we came together to write, we grieved about the murder and brutality to women in public spaces that should’ve been safe.
We wanted to write a song to express our anger and sadness as well as to amplify our silenced voices through song.
ANGRY ANGRY is a song for those oppressed by society and patriarchy, to remember the lives unnecessarily lost through hate and violence, and to use the power of music to demand safety and change.
[日本語訳]
春と私は常に女性と脆弱な立場に置かれた人々の平等と安全のために、私たちの音楽を通して大きな声をあげてきました。
私たちが集まって曲を書いたとき、私たちは安全であるべき公共の場で起きている女性の殺人と残虐行為について悲しみました。
怒りと悲しみを表現する曲を書きたかっただけでなく、沈黙させられた声を歌で増幅したかったのです。
ANGRY ANGRYは、社会(Society)と家父長制(Patriarchy)によって抑圧されている人々が、
憎しみと暴力によって不必要に失われた命を思い出し、音楽の力で安全と変化を要求するための歌です。
【リリース情報】
春ねむり & Jaguar Jonze 『ANGRY ANGRY』
Release Date:2023.04.14 (Fri.)
Tracklist:
01. ANGRY ANGRY
02. don’t call me queen