広島在住の音楽家、冥丁が新作EP『室礼』を“立春”の2月4日(土)にリリースした。
今作は日本の四季をさらに6つに分けた暦である“二十四節気”をテーマとしたミニマル・ピアノ・アンビエント作品。日本古来の印象をモチーフにしたサウンドで脚光を浴びる音楽家・冥丁が、古の文化を現代に訳し、その概念を届ける『WARA』のために制作した小曲集となっている。
タイトルの『室礼』(飾りつけること、設け整えること)という概念を体現するように、間に重きを置きながら、冥丁自らがピアノを演奏、録音、そして細心の注意を払った編集とアレンジによって仕立てられた。繊細なピアノ・サウンドと自然音やエレクトロニクスなどの様々なテクスチャーがデザインされた4曲のトラックは、15分という短い時の中で、小さな変化を繰り返しながら小宇宙のように広がる。また、本作のピアノは、季節が変わるごとに新しい環境に囲まれる冥丁個人の存在のメタファーとしての役割も担っている。
失われつつある日本の情緒を再解釈するという、冥丁の探求するテーマは根幹にありつつも、本作ではこれまでの作品とは異なる新しい視点から、冥丁独自の音世界を垣間見ることできる。
【リリース情報】
冥丁 『室礼』
Release Date:2023.02.04 (Sat.)
Label:KITCHEN. LABEL
Tracklist:
1. 立春
2. 立夏
3. 立秋
4. 立冬