Jazz The New Chapterとも称されるように、2016年現在、Robert GlasperやHiatus Kaiyote、Flying Lotus主宰の〈Brainfeeder〉を中心に、ジャズはヒップホップやクラブ・ミュージックなど様々なジャンルと異種交配し大きな盛り上がりを見せています。
そんな中で、ロンドンのサックス奏者Shabaka Hutchings率いる、Shabaka And The Ancestors(シャバカ・アンド・ジ・アンセスターズ)がデビュー作『Wisdom of Elders』を発表しました。Gilles Peterson主宰の〈Brownswood〉からリリースした本作からオープニング・ナンバーとなっている「Mzwandile」を。
“Kamasi WashingtonへのUKからの回答”と謳われるのも納得のスピリチュアル。本作は南アフリカのミュージシャンとの1日限りセッションをレコーディングしたもので、アフリカやカリブ海のカラーが色濃く出ています。ローズ・ピアノの音色やパーカッションが心地良いです。
Shabaka Hutchingsは9歳から16歳まで過ごしたバルバドスで音楽を学んだというバックグラウンドがあり、近年ではThe Sun Ra Arkestraへの加入、エチオピアン・ジャズの巨匠・Mulatu Astatkeの作品やJonny Greenwoodが手がけた劇伴への参加をしており、ミュージシャンとしての実力は折り紙付きです。
作品全体を通して非常にクラシックな仕上がりになっており、あらゆる世代のジャズ・ファンが楽しめると思います。
Shabaka And The Ancestors 『Wisdom of Elders』
Release Date:2016.09.16
Label:Brownswood / Beat Records
Cat.No.:BRC529
Price:¥2,200 + Tax
Tracklist:
01. Mzawandile
02. Joyous
03. The Observer
04. The Sea
05. The Observed
06. Natty
07. OBS
08. Give Thanks
09. Nguni