11/9のSPIN.DISCOVERYそして今週末の10/18に開催されるRedbull Music AcademyのEMAFにも出演するLLLL。壮大で幻想的な世界観の中にも確かに耳に残るポップさやキャッチーさを楽曲からは感じていたのですが、やはり色んなタイプの音楽を吸収されていることが判明しました。今回は年末にリリース予定となるEPのルーツとなった楽曲を紹介いただきました。フィールドレコーディング、90’sの世界的POPS、そしてUSのインディー・ロック。全くバラバラな音楽がどう解釈されLLLLの音楽としてどう昇華されるのでしょうか……?非常に気になります。
1.フィールドレコーディング / 16. 20110825 Crickets Thunder and Rain – La Chamisal
試聴する(右側プレイヤー16番目のトラック)
少しずつ砂漠の中でコオロギ、雨、雷、動物と自然の音が刻々と変化していって生き物のように大きく成長していくサウンドスケープです。まるでオーケストラを聴いているように物語があり、展開があり、サプライズもあります。自然そのものも音楽であり、4つ打ちのバスドラが人間の心臓の鼓動を象徴的に表している様に実は逆で音楽が自然を模倣しているのでは思わせる素晴らしい体験が出来ます。
2.Madonna / Erotica
最近のインディーズの音楽の動向でやっぱり90’sをチェックしようと思い。。笑 掘り出して色々聴いてみているのですが、この曲のメロディが持つタイムレスで呪術的な何かに凄く惹かれてリピートしています。1992年というタイム感のプロダクションで80年代の未来志向のサウンドとブレイクビーツや割とオリジナルのソウルを彷彿とさせるサンプルなどの90年代に顕著だった過去を再訪するようなサウンドもあり、未来と過去を同時に見据えているような不思議なプロダクションも秀逸だと思います。
3.GIRLS / Lust For Life
この曲をこのタイミングで今更感動するのもどうかと思うのですが友達が聴いてたので改めてきちんと聴きなおして本当に感動した一曲です。Christopher Ownの純粋性と珠玉のメロディ、シンプルにそぎ落とされたアレンジ、そして何よりも彼のストレートに人生と葛藤している姿を音楽落とし込める才能に嫉妬すら感じます。この楽曲の歌詞は自分の人生とも凄くかぶるものもあり、1人で家で聴いているときにふと涙してしまいました。
Message
今回のこの3曲は自分が今年の終わりに出す予定のEPを制作している時に特に影響を受けた三曲です。影響も音楽的なジャンルという意味というよりもアーティストがその作品と向き合ってる精神性みたいなものに特に影響を受けました。(フィールドレコーディングに関しては自分と自然音との向き合いですが)今回のEPではできるだけ自分の中にある美しいポップミュージックを一度解体して組みなおすという作業の連続だったので非常に難産でしたが、何かひとつでも音楽的に自分の中で進化できていればなと思っています。ジャンルで括りたくないのですが良い音楽になる気がしています。是非ご試聴して頂ければ幸いです。よろしく御願いいたします。
また、僕のファーストアルバム全曲試聴できますので、是非きいてみてください。
bandcamp
10月18日にReduBull Music AcademyのイベントEMAF東京でのライブがあります。是非お越しください。お待ちしています。
Red Bull Music Academy Presents EMAF TOKYO 2014 Day1