未曾有のパンデミックが続く2021年。音楽の“現場”においてはまだまだ厳しい状態が続いているが、そんなな状況下においても新たなシーンや才能は芽を出し続けているようだ。
この鋭児と名乗るバンドは2020年に英語表記の“AGE”として東京で活動を開始。今年1月に1st EP『銀河』をThe DomesticとFLAKE RECORDSにて販売するやいなや初回入荷分が即完売。その独創性/折衷性の高い音楽性やエネルギッシュなライブ・パフォーマンスでジワジワと注目を集めた。また、本日10月13日(水)には3rd EP『連理』を限定店舗でゲリラ・リリース(配信は10月20日[水]から)。合わせて12月には自主企画『Propaganda』の開催もアナウンスした。
当初は15人以上が集まっている写真がアーティスト・ヴィジュアルとして使用されており、その出回っている情報の少なさも相まり謎に包まれた存在として語られることも多かったが、彼らはSTEPHENSMITHのメンバーとしても知られる市原太郎(Dr.)、f.kiyoshi名義でも活動を行う藤田聖史(key.)を擁する6人組。なかでもボーカル・御厨響一の変幻自在な歌唱と存在感は圧倒的だ。
今回はそんな鋭児の6人にそれぞれルーツとなった作品を挙げてもらった。まだまだその実態が掴めない、不可思議なバンドを紐解く一助となれば幸いだ。
Text by Takazumi Hosaka
御厨響一(Vo.)
1. Rage Against The Machine / Guerrilla Radio
オカンの腹の中に居る時からオトンによく聞かされてました
胎動ですね
2. Coldplay / Viva La Vida
人生で初めて買ったアルバムでした
泣いたんですよねー
3. Muse / New Born
リフ曲っすよねーまじ痺れたっす
マシュー会いにいきたいなぁ
4. Fall out boy / I Don’t Care
昔働いてたバイト先のメンツでよく聴いてました
最高にふざけてて、FOBは今でも大好きなバンドです
最近あんま聞いてないけど
及川千春(Gt.)
1. Eric Clapton / Wonderful Tonite
ギターリストの祖父が、
俺がギターを始めた時に教えてくれた曲です。
この曲みたいにその時の感情で泣けるギターソロを弾けよって言われてました。
菅原 寛人(Ba.)
1. Red Hot Chili Peppers / Around The World
中1の夏に、レッチリに出会い危ない道に完全に引き込まれましたね、、笑
ベースを始めたきっかけもこの曲でした、今でもライブハウスかでかかると発狂ものです。。。。
2. D’angelo / Spanish Joint
13歳から18歳まで続いた早弾き至上主義を終わらせてくれたアーティストです。。。弾かないことも音楽だと、、彼には音楽におけるエロチシズムを教えていただきました。
3. Chet Baker / I’ve Never Been In Love Before
僕がJazzを聴くきっかけになったのが、チェットさんなんですが
とにかくトランペットの音色と歌声が本当に艶っぽいんです。エロ過ぎる。
この曲は、一生聴き続けると思いますね、曲というよりChet Baker Singsは、、、
藤田聖史(Key.)
1. Toro Y Moi / So Many Details
こんなゆるそうなお兄さんが、こんなかっこいい音を作ってんのかと、びっくりしました。
今でもずっと憧れてるみたいなとこがあります、、、
2. Frank Ocean / Nikes
この曲がはいってるアルバムは爺ちゃんになっても部屋でかけておきたい!
3. ASIAN KUNG-FU GENERATION / ソラニン
高校生の時バンドを結成してはじめてコピーした曲、バンドにのめり込むきっかけはアジカンでした。今でも大好きなバンド
市原太郎(Dr.)
1. Tony Allen feat. Ty & Damon Albarn / Every Season
ドラムはうるさい楽器になってしまうときもありますが、彼の出す音は本当に心地良くそう感じさせません。
彼自身と彼のドラミングは色んなジャンルの音楽との親和性も高く、そこも僕にとっては憧れであり指針になっています。
2. NUMBER GIRL / 透明少女
高校生の時に友達のウォークマンを漁っていたらこの曲のイントロが流れてきて、それからはナンバガばかり聴いていた高校生時代です。
3. Gigi Masin / Clouds
コロナウイルスの影響でバイト先が閉業になり、半年程家にこもっていた時に1日に何度も聴いていました。
置かれている状況で聴く音楽は変わるんだと実感しました。
田村連(Dr.)
1. The Mills Brothers / Tiger Rag
歌は打楽器と同じくらい大好きで、doo-wopを好きになったきっかけの曲です。
2. Amos Milburn / Chicken Shack Boogie
ドラマーのEarl Palmerが大好きで、ノリを掴むために何度もカバーしました。
3. Big Chief Monk Boudreaux & The Golden Eagles The Tambourine
ルイジアナ州が起源とされている、ガンボスープのように、たくさんの要素が交わっているところがニューオーリンズの音楽の大好きなところです。
Message
画面じゃ伝わらない事沢山あるんで
ライブ来てください!(御厨響一)
小学校3年生の時に、
初めてクラプトンのライブを見たのですが衝撃的なカッコ良さでした。
俺も鋭児でそんなギターが弾けるよう頑張ります。(及川千春)
いつもありがとう‼️
これからも応援よろしくおねがいします🔥(菅原寛人)
ずっとかっこいい音楽つくっていきます、よろしく!(藤田聖史)
鋭児のライブを体感しに来てください。
新しい感覚と出会ったり、忘れていた感覚を思い出したりすると思います。
待ってます!(市原太郎)
鋭児のドラムの連です。
ライブとても楽しいので、無理のない範囲で是非お越しください〜
他のバンドでもドラム叩いたり、写真撮ったり、粘土したりしてるので、気になれば探してみて下さいー!(田村連)
Profile
2020年東京で活動開始。2021年1月に初の音源となる1st EP『銀河』を国内インディーズ音源通販サイトのThe DomesticとFLAKE RECORDS(大阪)で販売を開始すると初回入荷分が即完売し、タワーレコード渋谷店では異例の店舗展開でパワープッシュされ、こちらも初回入荷分が売り切れとなる。事前の情報は一切なく突如として現れ、音楽関係者だけでなく様々なアーティストからも注目をされている。メンバーの様々なバックグラウンドが融合した、エレクトロ感とバンド・サウンドとVo.御厨響一の圧倒的な歌声と表現が合わさったライブは是非とも一度体感してほしい。
【リリース情報】
鋭児 『連理』
Release Date:2021.10.13 (Wed.)*
Label:
Tracklist:
1. $uper $onic
2. Vivid
3. LISA
*配信:10月20日(水)
・CD取り扱い
鋭児 official shop
The Domestic
FLAKE RECORDS
TOWER RECORDS渋谷店
TOWER RECORDS梅田NU茶屋町店
【イベント情報】
『鋭児 presents “Propaganda”』
日時:2021年12月17日(金) OPEN 18:00 / START 18:30
会場:東京・渋谷WWW
料金:ADV. ¥3,500 (1D代別途)
出演:
鋭児
鯱
Nastie
主催:鋭児
企画/制作:To U MUSIC株式会社 / ATFIELD inc.
公演に関するお問い合わせ:WWW 03-5458-7685
チケット:先行受付中(ぴあ)
※申し込み枚数制限:お一人様2枚限り/電子チケットのみ
■鋭児:Twitter / Instagram / SoundCloud