2019年より活動をスタートさせた新鋭アーティスト、SPENSRが5月13日(水)に1stアルバム『MOTHERBOARD』をリリースした。
R&B、ネオソウル、ディスコ、ヒップホップ、エレクトロニック/ベース・ミュージックなど多岐に渡ったサウンドを展開する同作は、国内外の様々なオン・タイムなアーティストからの影響を感じさせる。多種多様なサウンドをフラットに取り込みキャッチーな要素を散りばめるその感性は、まさにストリーミング世代のアーティストといった印象だ。今回はそんな若きクリエイター・SPENSERのルーツに迫る。
Text By Kohei Nojima
1. Skylar Spence / Can’t You See
1曲目はDJ/プロデューサーのSkylar Spenceです。サウンド、ヴィジュアル共に大好きな世界観です。ヴェイパーウェーヴやフューチャー・ファンクが好きなのですが、そのきっかけになったと言っても過言ではないと思います。ディス・コミュージックをモダンに昇華するサウンドが、自分のサウンド・メイキングにも相当影響したと思います。こういったジャンルはSPENSRの音楽に限らず、普段の趣味嗜好にも影響しています。Skylar Spenceが以前名乗っていたSaint Pepsi名義の音源も大好きです。
2. Vulfpeck / Dean Town
2曲目はアメリカのファンク・バンド、Vulfpeckです。最初聴いた時は衝撃的でした。メンバー全員の演奏スキルがすご過ぎるんですが、特にベースのJoe Dartのプレイが大好きで、影響がでかいです。彼らの音源を聴いたり演奏動画を見ているだけでちょっとリズム感良くなった気がします(笑)。よく色んなシンガーやプレイヤーをフィーチャーした曲をリリースしているのですが、その周辺のアーティストもディグってよく聴いてます。
3. Anderson .Paak/ Heart Don’t Stand a Chance
3曲目はAnderson .Paakです。この曲が入っている『Malibu』というアルバムはSPENSRとして活動を始める時によく聴いていました。この曲のビートが好きで、彼はドラマーでもあるのですが、気になったアーティストを調べたらドラマーだったってこともちょくちょくあります。曲を聴く時にビートとベースラインの絡みを結構聴いちゃうかもです。自分も元々ドラムをやっていたからかもしれません。バック・バンドのThe Free Nartionalsも大好きで、去年出たアルバムはSPENSR的2019年ベスト・アルバムです。
Message
影響されたアーティストはもっといますが、特に体に染み込んでいるアーティストを挙げてみました。SPENSRを聴いてくださっている方には絶対に聴いてみてほしいです。逆にこれらのアーティストを聴いている人がSPENSRを聴いて気に入ってくださると嬉しいですね。Apple MusicとSpotifyに去年作った影響を受けたアーティストのプレイリストもあるのでそちらもチェックしてみてください。5月13日(水)発売の1stアルバムにもこういったアーティストに影響を受けている部分がたくさんありますのでぜひ。
Profile
SPENSR(スペンサー)
シンガー/プロデューサーのカズキ_ウツミによるソロ・プロジェクト。作詞作曲はもちろん、アレンジ、演奏、ミックス、デザインまでこなすマルチ・アーティスト。ネオソウル、R&B、ディスコなどのブラック・ミュージックをポップスに昇華した楽曲と、ロウの効いた歌声は聴いた人の耳から離れない。ライブはバンド・セットで行なっており、音源とは違った良さにリピーターも多い。5月13日(水)に1stアルバム『MOTHERBOARD』をフィジカルとデジタルでリリース。
【リリース情報】
SPENSR 『MOTHERBOARD』
Release Date:2020.05.13 (Wed.)
Label:SPENSR
Tracklist:
1. Overly sweet
2. Navy Slumbers
3. Shallow feat.Sakie
4. Blue Screen
5. Belong to U
6. Pungent Dream
7. 愛なんて
8. Digital Love
9. MOTHERBOARD