3月1日(日)に放送されたTV朝日系『関ジャム 完全燃SHOW』に、OvallのShingo Suzuki、mabanua、関口シンゴとシンガー・さかいゆうが出演した。
同番組内では、「すごいバンドはリズム隊がすごかった!! リズム隊特集」というテーマで熱いトークが繰り広げられ、Ovallの屋台骨を支えるリズム隊・mabanua(Dr.)とShingo Suzuki(Ba.)が生み出すタイトでグルーヴィーなリズムが、一体どのようにして生まれているのか。リスナーが気づかない目から鱗の仕掛けやこだわりが数多く披露され、番組は大いに盛り上がった。
また、今回特に盛り上がりを見せた要因として、メンバー自身がリアルタイムにTwitterを利用したことも見逃せない。ミュージシャンや音楽/楽器に詳しいファンでない限り、決してわかりやすいとは言えない題材故に、リアルタイムにTwitterに投稿された視聴者の疑問に、メンバー自身が答えたり、補足を入れるなど、ネットを巧みに使うことでファンとの交流を図った。
始まりました〜。皆さんお楽しみください! #ovall
— Ovall (@Ovall_Japan) March 1, 2020
ドラマーとの相性が重要です #ovall https://t.co/zqqwJmbZTZ
— Ovall (@Ovall_Japan) March 1, 2020
リズム隊はうまいかどうか、よりも息が合うか合わないかです。#ovall https://t.co/Ha50JaLx1Q
— Ovall (@Ovall_Japan) March 1, 2020
日本語だと「おかず」って言います #ovall https://t.co/PLZqtueLGw
— Ovall (@Ovall_Japan) March 1, 2020
メロディ、歌詞を聴くのが基本ですがリズム、グルーヴを同時に感じる事ができたら音楽が2倍美味しくなります! #ovall https://t.co/mG6OUbIofS
— Ovall (@Ovall_Japan) March 1, 2020
リズム隊ふたりの解説では、シンガー・さかいゆうとギタリスト・関口シンゴも「なるほど」と唸るような名言を連発。また、音楽の三大要素であるリズム、メロディ、ハーモニーの中で、J-POPにおいて、実はリズムが最も重要視されていないことを明かす。mabanuaとShingo Suzukiは「いつも報われない役目だけど、なんか演奏が良くない時だけリズム隊の責任になる」という悩みで笑いを取りつつも、「リズム隊の格好良さが一番体感できるのはライブの現場。タイトに鳴り響くリズムの気持ち良さやベースの低音はライブでしか体感できない。ぜひライブに来て!」と訴えた。
また、リズムを変えると楽曲の印象はこんなに違うものになってしまう、ということを実演で披露してみせる一面も。音楽を聴いているとどうしてもボーカルやメロディに耳がいってしまいがちだが、ドラムとベースのアプローチが変わることで、ギターやボーカルはそこに引っ張られていく。番組内ではあいみょん「マリーゴールド」を複数パターンで演奏することで、「楽曲の印象を大きく左右するのは実はリズム隊だった」ということを自ら証明した。
音楽は音を出すだけではない、止めるタイミングも重要だ。短くしたり長くしたり、絶妙なコントロールでリズムを生み出している。ピアノやギターでもタッ、タッ、タッ、タッと短く切り刻むようなタッチで演奏することでリズムを生み出すことも可能。ただただ音を沢山重ねて迫力のある音にするのではなく、必要な長さの音をそれぞれ邪魔をしない所に適材適所に配置し、グルーヴを生み出していく。それこそがバンドの腕の見せどころのひとつでもある。
「ブーー」と「ブッ」だとグルーヴが変わる。音を切る事でリズムが生まれる。 #ovall
— Ovall (@Ovall_Japan) March 1, 2020
もちろん、その上に乗る歌詞や歌のメロディを聴いて楽しむことになんの問題もないが、同時に歌を支えるバンドのサウンドを楽しむことが出来れば音楽を2倍楽しむことができるはず。そういう意味で今回の番組は通常の音楽番組では語られない、とても有意義な回になったのではないだろうか。
終盤には関ジャニ∞の丸山隆平(Ba.)、大倉忠義(Dr.)とmabanua、Shingo Suzukiのダブル・ベース、ダブル・ドラムに加え、関口シンゴ(Gt.)、さかいゆう(Vo. / Key.)という編成でStevie Wonderの「Superstition」をカバー。グルーヴィーな演奏で観る者を魅了した。
変にリバーブ深めにせず乾いたサウンド!エンジニアさん素晴らしいですね! #ovall
— Ovall (@Ovall_Japan) March 1, 2020
また、上述の通り、リアルタイムで同じ番組を見ながらメンバーとファンがSNSで交流することで、番組内の企画への理解が深まると共に、まるでネット上のパブリック・ビューイングのような一体感を味わうことができた。このように、受け手と発信する側が両方向で交わる施策は、非常に画期的なものと言えるのではないだろうか。
ちなみに、現在もTwitterでハッシュタグ「#Ovall」で検索すればメンバーとファンとのやりとりを見ることが可能。まだ番組をご覧になってない皆さんも楽しめる内容になっているので、ぜひチェックしていただきたい。また、この機会に日本屈指のリズム隊・Ovallのサウンドをぜひ生で体感してみてはどうだろうか。
髭男リズム隊もほんとに素晴らしい。。タイト!#ovall
— 関口シンゴ (@vusik_music) March 1, 2020
ORIGINAL LOVE の 接吻 これは本当に好きな曲。。。ジューシー。。タイトで心地よい宮田さんと小松さん。#Ovall
— Shingo Suzuki (@Shingo_Suzuki) March 1, 2020
Text by Spincoaster
【イベント情報】
『origami SAI 2020 Osaka』
日時:2020年4月5日(日) OPEN 14:45 / START 15:30
会場:大阪・味園UNIVERSE
料金:ADV. ¥5,500*
出演:
Ovall
Kan Sano
Michael Kaneko
mabanua
Nenashi
*19歳以下¥4,000(身分証のご提示をお願いします)
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『origami SAI 2020 Tokyo』
日時:2019年5月31日(日) OPEN 14:00 / START 15:00
会場:東京・渋谷 O-EAST
料金:ADV. ¥6,600 / 早割 ¥5,800
出演:
Ovall
Kan Sano
Michael Kaneko
mabanua
Nenashi
関口シンゴ
……and more!