ぴあ関西版Webにて連載中の文章と詩(ラップ)で綴るオノマトペ大臣のシネマコラム『シネマ・ライムズ・アンドライフ』。同コラムの公式Soundcloudページでは大臣が様々なトラックメイカーたちと共作した全5曲が公開されていますが、その中でも、大臣と共にトーベヤンソン・ニューヨーク(TJNY)のメンバーとしても活躍中の玉木大地氏との楽曲「スピーカーノイズ」にすっかり心奪われたのでご紹介します。
8小節のイントロ後の胸をグッと掴まれるピアノの和音とベースライン、冒頭の30秒から既に玉木氏のセンスは輝いていて、大臣のラップの始まりと終わりの “ザザーザッ” という囁き、そして特に02:02〜の盛り上がり手前の “野良猫が玄関をコンコン” 、その後の部分を一度聴くとなかなか耳から離れず繰り返し再生ボタンを押す指が止められません。
1985年生まれ、会社員でもあるラッパー・オノマトペ大臣の生み出すリリックにどこか親しみやすさを覚えてしまうのはきっとオノマトペ(=擬声語)がバランス良く多用されていることに起因しているのかもしれません。今年1月でライブ活動を休止していますが、シネマ・ライムズ・アンドライフの他に 関西ソーカル でも文筆活動を行っており、またテムズビート氏とのユニットPR0P0SEは先日発売のNegiccco /「トリプル!WONDERLAND<初回限定盤C>」にリミキサーとして参加しています。
実は “オノマトペ大臣作品の多くのミックス、アドバイスなどを行う影のブレイン的存在” (Soundcloud紹介文より) でもある玉木氏もギターで参加していたり、二人の良い関係が伺えますね。それぞれの今後の活動が気になるところですが、先日玉木氏のtwitter上でこんなお知らせを発見しました。
さ、トーベヤンソン・ニューヨーク、再始動しますよ
— Daichi Tamaki (@tamakiii) 2014, 4月 21
昨年発売された1st EP「ロシアンブルー」も素晴らしかったTJNYの今後の活動にも、同じく目が離せませんね。
オノマトペ大臣.com / オノマトペ大臣’s Twitter / 玉木大地’s Twitter / トーベヤンソン・ニューヨーク
(Text by Ayumi Ota)