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Tsudio Studio、SNJO、HiRO.JPによるユニット・光学、Neibissをフィーチャーした3rd EPリリース


2021.08.26

Tsudio Studio、SNJO、HiRO.JPによるプロデューサー・ユニット、光学が3rd EP『Opto3: Neibiss』を9月3日(金)にリリースすることが発表された。

2019年末に発表した1stアルバム『Soda Resort Journey』が話題を呼ぶ神戸の作曲家/プロデューサー、Tsudio Studio。アルバム『未開の惑星』(2018年)と『Diamond』(2019年)、AR三兄弟の企画『有事のテクノコント』主題歌「Up」で注目を集める京都のプロデューサー、SNJO。そしてサンフランシスコのレーベル〈Lips & Rhythm〉から今年8月に発表した『Charming EP』が話題のブギー/ファンク作家、HiRO.JP

島根・出雲のレーベル〈Local Visions〉より作品をリリースしている注目の3人が、昨年ユニット・光学を結成。昨年12月には1st EP『Opto1:高野ユニコ』を、今年4月には2nd EP『Opto2:辻林美穂』をそれぞれリリースしている。

光学

3作目となる今作は、Neibissをフィーチャー。“危険”をテーマに様々なジャンルを横断するヒップポップ・ミュージックを展開した作品だという。Neibissは兵庫県・神戸市を活動拠点にしているプロデューサー/DJ/ラッパーのkaisei改めratiffとラッパー・hyunis1000からなるユニット。2018年に活動を開始し、コンスタントに楽曲をリリースしながら様々なイベントへ出演を果たしているほか、昨年発刊された雑誌『ollie』ではtofubeatsが注目する若手アーティストとして取り上げられるなど、注目を集めている。

EPにはTsudio Studio、SNJO、HiRO.JPの3人がそれぞれプロデュースした楽曲を含め全6曲を収録。各ストリーミング・サービスで配信されるほか、Bandcampでの販売も行われる。また、Bandcampでは数量限定で光学ロゴが入った危険回避チェッカーと、光学ロゴ、カバー・アートワーク・デザインのミニ・ステッカー2枚がセットになったアイテムも販売される。

光学は今後も1作品ごとに異なるゲストを招いて作品をリリースしていく予定とのこと今後の動向にも注目したい。また、国内外の新譜レビーなどを掲載する音楽ブログ「にんじゃりGang Bang」のアボかどからのコメントも到着している。


【アボかど(にんじゃりGang Bang) コメント】

ネット上でのアメリカのヒップホップへのコメントを見ていると、プロデューサーに対する「killed this beat」やラッパーに対する「murdered the track」のような称賛の形を見ることがある。SNSでは火事のように燃え盛るGIFを添えるのも定番だ。ヒップホップの世界では、素晴らしい音楽についてそのように物騒な表現をすることは珍しくない。

三人組プロデューサーユニットの光学が、二人組ヒップホップユニットのNeibissを迎えて制作した本作「光学3」のテーマは、ずばり「危険」だという。光学はヒップホップをメインに制作するユニットではないが、本作ではヒップホップに寄った曲もある。しかし、寄っていない曲もある。ジャージークラブやハウス、2ステップやヴェイパーウェイヴ・・・といった、多彩な要素が詰まっている。複数の要素が一つの曲に入っていることも多く、質感こそメロウなものが中心だが、その予測不能な展開は「killed this beat」と喝采を送りたくなるものだ。一方、Neibissの二人も負けてはいない。これまでの作品でもクロスオーバーなセンスを覗かせていた二人だが、光学が作るユニークなビートの数々にも自然体で乗りこなしている。その様はまさに「murdered the track」だ。また、本作では数曲でSNJOとTsudio Studioも客演気味にヴォーカルを入れており、曲に良い刺激を加えている。

ヒップホップに留まらない曲の構成と、それをヒップホップに引き込もうとするラップ。二組の個性のスリリングな邂逅が楽しめる本作は、ボヤボヤしながら聴くことが難しい危険な仕上がりだ。興奮しすぎに要注意。


【リリース情報】

光学 『Opto3: Neibiss』
Release Date:2021.09.03 (Fri.)
Label:Koh-Gaku
Tracklist:
01. Do What (prod by Tsudio Studio)
02. After Midnight (prod by HiRO.JP)
03. StillNight
04. parallel
05. hakumei
06. Jumper (prod by SNJO)

■光学:Instagram / Twitter / Bandcamp


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