韓国・ソウルを拠点に活動するTENGGER(天郷/テンガー)がニューアルバム『SKY』を本日7月10日(金)にリリースした。
TENGGERは韓国出身のItta(イッタ)と日本出身のMarqido(マルキド)の夫婦による音楽プロジェクト。旅と移動を創作の一部として取り込みながら、サイケデリック、アンビエント、ニューエイジ、ドローンを横断する音楽世界を築いてきた。主にハルモニウム、歌唱、アナログシンセサイザー、おもちゃ楽器によって紡がれるサウンドは、旅やツアーの経験とも密接に結びついている。その作品やライブパフォーマンスは、瞑想的で没入感のある音楽体験として、PitchforkやThe FADERをはじめとする海外メディアからも高く評価されている。
2005年より「10」という名義で活動していたが、息子・RAAI(ラアイ)の誕生を機に2013年に「TENGGER」へ改名。RAAIも幼少期からライブやツアーに参加し、家族による音楽プロジェクトとして独自の活動を続けてきた。
RAAIが成長し、自身の創作活動へと歩み始めるなかで、TENGGERは新たな段階へと移行しつつある。本作『SKY』は、その静かな変化のなかから生まれた作品だという。
モンゴル語で「果てしない空」、ハンガリー語で「広大な海」を意味するTENGGERというグループ名を体現するように、『SKY』では「境界を超えたつながり」が中心的なテーマとなっている。コンセプトから出発するのではなく、日々変化する空や周囲の環境へ意識を向け、そのなかで感じ取ったものに直感的に応答しながら生み出された。個々の楽曲の集合というよりも、アルバム全体を通してひとつの音響体験となるよう、サウンドインスタレーションにも通じる発想で制作したとのこと。
こうしたプロセスのなか、本作はソウルのホームスタジオを中心に約2年をかけて制作され、旅先で収録されたフィールドレコーディングも織り込まれている。その結果、抽象的で幽玄な音世界のなかに、実際の風景や空気感が静かに息づく作品となった。

先行シングルの“Blue”は、本作の世界観を象徴する楽曲だ。4つのパートから成るこの楽曲は、空を単なる風景としてではなく、巨大なものと微細なものが共存する多次元的な空間として描き出している。制作期間中、彼らは親しい人物との別れも経験した。しかし、その喪失は物語として語られるのではなく、作品の制作過程に静かに溶け込んでいる。『SKY』には、存在と不在、物質と非物質といった境界を超えたつながりや共鳴の感覚が、ひとつの空気のように漂っている。
なお、本作のリリースは幾何学模様のGo Kurosawa、Tomo Katsuradaの2人によるインディペンデントレーベル〈Guruguru Brain〉から。各ストリーミングサービスでの配信に加えて、LPでもリリース予定。disk unionでは本日より予約受付を開始し、8月下旬より順次入荷予定とのこと。
本作に向けて、〈Guruguru Brain〉のGo Kurosawaと、同レーベルからリリース経験のあるmaya ongakuから園田努によるコメントが到着している。
【園田努(maya ongaku)コメント】
広大な空に浮かぶ音響の柱たち。
知覚は尊いものだと、音に気づかされた。
【Go Kurosawa(Guruguru Brain / 幾何学模様)コメント】
「快適な空の旅をお楽しみくださいませ」
――飛行機に乗る人だけでなく、このアルバムを手に取ったすべての人に贈りたい言葉です。
【リリース情報】

TENGGER『SKY』
Release Date:2026.07.10 (Fri.)
Label:Guruguru Brain
Tracklist:
1. Blue
2. Celeste
3. Atmosphere
4. Stellar
5. Indigo
6. O










