日本の宅録作家、tamao ninomiyaが初のフル・アルバム『忘れた頃に手紙をよこさないで』をカセットで11月28日(水)にリリースする。
tamao ninomiyaは元々実験音楽やASMRに近い界隈で活動していた音楽家。2017年12月頃からtamao ninomiya名義での音楽活動をはじめ、その後〈慕情tracks〉のレーベル・オーナーを務める傍、“lo-fi chill bedroom pop”をキーワードに内省的な楽曲をリリースしている。
自身のボーカル録音にパソコン内蔵マイクを駆使し、古いレコードのようなジリジリといったノイズ音を意図的に鳴らす、ASMR的な生活音をランダムに入れ込むなど、独自の感性で“lo-fi chill bedroom pop”というジャンルを構築、提示している。
他にもtamao ninomiyaはメトロノリとの音楽ユニット、mirai:miの活動やメトロノリのTiny Mix Tapesのインタビューを翻訳したり、川本真琴が2013年にリリースした5曲入りの13thシングル『願いが変わるまでに』収録曲「FUNTION」の作詞を担当。さらに、松永天馬の「ラブハラスメント」の歌詞を英訳するなど、幅広い活動を行なっているほか、ライブでは国内外のヴェイパーウェイヴ勢とも共演を果たしている。
今年6月頃から制作を標榜していたという本作『忘れた頃に手紙をよこさないで』には、客演に入江陽、hikaru yamada(hikaru yamada and the librarians)、loveles、theextraordinarymachinesらを迎え、アートワークはsommeil sommeilや洗脳ミームなどのアートワークを手がけるいいね活動の協力を得て制作したという。
なお、本作は元々Bandcampにてプリオーダーを受け付けていた作品。現在でもBandcampにてDL購入することが可能となっている。そんな本作のプレオーダーを申し込んでいたというtofubeats、imdkmからのコメントも到着している。
【tofubeats コメント】
なんとなく気になったCDRをショップで買って帰る、みたいなことがすっかり減った2018年ですが、Bandcampを眺めていると未だにそんな音源に出会えます。
知人が購入していてタイトルが気になって聞いてみたこの音源は、
たまに年下の子から届くデモより「デモっぽい」音質で、何を作ってもむしろ高音質になってしまうような今、むしろ新鮮に感じました。
これからきっとどんどんいろんなことが上手になっていくと思いますが、そんな途中に書き残した手紙のような作品です。
【imdkm コメント】
どこに落ち着くでもなくふらふらと浮遊するビートに、ささやきと歌声のあいだのようなヴォーカル。その響きがあまりに無防備なので、間違って他人のプライヴェートな空間に踏み込んでしまったみたいな気分になる。ちょっとした居心地の悪さを覚えつつも、それでも時折訪れる夢のように甘い瞬間を味わいたくて、ふとしたときに再生してしまう。ベッドルームポップなんていう言葉をよく聞くけれど、これはベッドルームそのもののような音楽だ。
【リリース情報】
tamao ninomiya 『忘れた頃に手紙をよこさないで』
Release Date:2018.11.28 (Wed.)
Label:
Cat.No.:tmo-001
Price:¥1,200 + Tax
Tracklist:
A1. love me tender, night time
A2. 夜の神さま feat. 入江陽
A3. peanut butter and pool
A4. waiting an airplane
A5. 踊れないのに feat. theextraordinarymachines
A6. wahhed without you
A7. i miss you so 2
B1. an egg waiting to hatch 1000 years
B2. a tiny shell found nearby a skyscraper
B3. chinese girl
B4. ecriture living alone feat. hikaru yamada
B5. 南の島 southern regrets
B6. 幸せだったかもしれない 一度は feat. loveles
B7. If i could see the light
B8. my tiny old vynyl
※フォーマット:カセット(ダウンロード用QRコードつき)
※カセット媒体にしたことによりデータ音源との音質の違いがありますがご了承ください
取扱店:モナレコード、more records、HOLIDAY! RECORDS、MARUTENN BOOKS他