台湾発の5人組バンド・Sunset Rollercoaster(落日飛車)が5年ぶり4作目となるアルバム『QUIT QUIETLY』を8月8日(金)にサプライズリリースした。
2021年には台湾のグラミー賞と称される『金曲獎』にて「最優秀バンド賞」を受賞。アジアはもとよりアメリカ、ヨーロッパでも存在感を示し、2023年には世界最大級の音楽フェス『Coachella』に初出演。2024年には韓国のHYUKOHとのプロジェクトアルバム『AAA』をリリースし、先日開催された『FUJI ROCK FESTIVAL ’25』にも同プロジェクトで出演し話題を呼んだSunset Rollercoaster。
本作の制作は2023年に楽曲“Satellite”のレコーディングとともに始まった。2025年2月にバンドは再結集し、新北市板橋区にある彼らのホームベース、MoriSound Studioで4ヶ月間にわたる集中的なセッションを行い、全11曲を制作。3月には日本へと渡り、Studio Dedeでの5日間の集中合宿を通じて、本格的にレコーディングが進められた。
『QUIT QUIETLY』は、Sunset Rollercoasterの過去の作品に比べて、ストーリーテリングに重きを置いている。雰囲気は物語を支えるもので、その逆ではない。各曲は歌詞とサウンドを通して独自の世界観を表現している。多様な声と視点を取り入れたこのアルバムは、普遍的な感覚を提示し、多くの人が共感しやすい作品となっている。
これはボーカルの国国(グオグオ)がミュージシャンとして成長したことに関係しているという。彼は自分が「バンドマン」であるという感覚が薄れているとコメントしている。「以前はドラム、シンセ、ベースを使った本格的なデモを作っていた。でも今は、アコースティックギター1本に留めるのが好きなんです。僕とギターだけ、そんな制約があるからこそ、曲の背後にあるアイデアがしっかりしている必要があるんです」
プロダクション面では、デビューアルバム『BOSSA NOVA』のアプローチに戻り、国国とレコーディングエンジニアのYuchain Wangとの緊密なコラボレーションに基づいて構築された。また今作では長年の海外での活動を通じて知り合ったミュージシャン仲間が貢献している。OHHYUK(HYUKOH)とanpu(安溥)らのゲストボーカル、Leah Dou(竇靖童)とBulareyaung Dance Company(布拉瑞揚舞團)らのバッキングハーモニー、Owen Wang(王昱辰)によるストリングスアレンジ、さらにはnever young beachの安部勇磨から借りた楽器まで、すべてがアルバムに組み込まれている。「このアルバムは愛に満ちています。彼らは僕が人生と音楽を通じて出会った友人たちなんです。みんながアイデアを共有して、スタジオで過ごし、一緒に創作してくれたのです」。
【リリース情報】

Sunset Rollercoaster 『QUIT QUIETLY』
Release Date:2025.08.08 (Fri.)
Label:Sunset Music Production Co.
Tracklist:
1. Wind of Tomorrow
2. Humor Tumour
3. Believe U
4. Mistakes
5. Charon’s Gone
6. Piccolo Amore
7. Grow
8. Everything I Have
9. Satellite
10. Bluebird
11. Fading Out










