[Header Photo by Nathalie Cantacuzino]
音楽家・蓮沼執太が率いる蓮沼執太フィルが、新音源“Vanish, Memoria (open-air recording mix)”を本日7月4日(金)にBandcampにてリリースした。
本作は野外での収録を活かした開放的かつ繊細なサウンドが印象的な1曲で、蓮沼執太フィルならではの有機的なアンサンブルが、より生き生きと感じられる仕上がりとなっている。録音とミックスは久保二朗と葛西敏彦が担当。また、本楽曲の利益はパレスチナ支援団体へ寄付される。
このリリースを皮切りに、7月の蓮沼はさまざまな創作活動を展開する。すでに定員締め切りとなっているが、7月5日(土)にはアーティスト・小林七生とのコラボレーションによるライブパフォーマンスを東京・Yutaka Kikutake Gallery Kyobashiで実施し、翌6日(日)にはパレスチナ子ども救済基金主催のイベント『PCRF in Tokyo: Performance and Talk』に出演。
また、7日(月)にはNHK Eテレの人気番組『デザインあneo』の音楽シリーズ第4弾が配信リリースされるほか、8日(火)には代官山蔦屋書店で彼が手がけるBGMプロジェクトが新たなプレイリストへと更新され、9日(水)には蓮沼執太が劇伴に参加した公開中の映画『か「」く「」し「」ご「」と「」』の配信リリースも控えている。
さらに、これまでに共演を重ねてきた音楽家・灰野敬二との共作楽曲がいよいよ7月11日(金)にリリース予定となっており、7月中旬には8月5日(火)にBLUE NOTE TOKYOで開催する『蓮沼執太フィル × BNT2025』公演の告知映像も公開されるなど、音楽、映像、ライブの各分野での新展開が続く予定だという。
なお現在、蓮沼が音楽を担当した展覧会『イマーシブシアター 新ジャポニズム』が東京国立博物館にて8月3日(日)まで開催中。音楽ディレクターとして参加している『デザインあ展neo』もTOKYO NODEにて9月23日(月・祝)まで開催されており、会場限定のアナログレコードやデジタル音源のリリースも行われている。
【蓮沼執太 コメント】
2022年12月の恵比寿ガーデンホールで行ったコンサート公演『消憶|きおく|Vanish, Memoria』から、2023年リリースのソロアルバム『unpeople』に収録された「Vanish, Memoria」。かたちを変えて継続的にアクションを起こしてきました。そして2025年、この楽曲を蓮沼執太フィルの皆で、屋外という開放的な空間で一発レコーディングをし、今回「オープンエアー・レコーディング・バージョン」として発表します。
楽曲の音源制作とアートワークの技術的なコストを差し引いた、全額の利益をパレスチナ・ガザ地区への支援団体へ寄付します。現在、寄付先を検討しており、決まり次第公表します。
【リリース情報】
Shuta Hasunuma Philharmonic Orchestra 蓮沼執太フィル 『Vanish, Memoria (open-air recording mix)』
Release Date:2025.07.04. (Fri.)
Tracklist:
1. Vanish, Memoria (open-air recording mix)
Shuta Hasunuma Philharmonic Orchestra:
Shuta Hasunuma
Shuta Ishizuka (g)
itoken (ds)
Yoshio Ootani (sax)
Fumiya Otonashi (sho)
Yu Ojima (ds)
Toshihiko Kasai (Mix)
K-Ta (marimba)
Utena Kobayashi (steelpan)
Tomohiko Gondo (euphonium)
Ryosuke Saito (g)
Hiroki Chiba (b)
Eriko Teshima (vla)
Natsumi Miyaji (fl)
Chiaki Miura (glo, cho)
Recording:Jiro Kubo
Mix:Toshihiko Kasai, Jiro Kubo
Artwork:Atsushi Yamanaka