東京拠点のインディポップデュオ、Salmon Pinkが初のフルアルバム『Sloggimen』を8月27日(水)にリリースした。
Salmon Pinkはイギリスとブラジルにルーツを持つメンバー2人が、ジャンルの垣根を超え、感性のおもむくままに創作活動を展開するロックデュオ。実体験をベースに日英織り交ぜて綴られるリリックや、ロック、ファンクに強く影響を受けたサウンドスタイルを特徴としており、昨年は『FUJIROCK FESTIVAL』の「ROOKIE A GO-GO」に出演を果たした。
本作はバンドオリエンテッドなサウンドを軸としながら、実験的なアレンジや奇想天外な展開をふんだんに盛り込んだ意欲作。2024年秋、30曲近くあるデモソングから選び抜かれた曲群と大量のレコーディング機材を持ち寄り、千葉県南房総半島にある宿泊施設で5日間の制作合宿を敢行。そこで収録された濃密なセッションが楽曲の土台となり、アルバム全体のムードとヴァイブスを決定付けたという。
タイトで生々しいリズム隊とその隙間を縫うように丁寧に配置されたコードやメロディは時に絡み合い、時に水と油のように独立する。一筋縄ではいかない、何度も聴いてみたくなるような一作に仕上がっている。
また前作EP『Garden』に続き、Satoshi Anan(ex. never young beach, PAELLAS)とbisshi(ex. PAELLAS / SOSITE)からなるプロデュースチーム・Soft Biasがアルバムのトータルプロデュースを手がけた。

【本人コメント】
Salmon Pinkによる初のフルレングスアルバムがとうとう完成した。タイトルは『Sloggimen』。
Was ist “Sloggimen”? どこのドイツだ? サーモンピンクのイマジナリーフレンズ? はたまたサージェントペパーズロンリーハーツクラブバンド的な?
奴らはタンクトップと短めのショートパンツを身にまとい、シュールな笑みを浮かべながらヘロヘロなバンドアンサンブルであなたを不思議な世界へといざないたいようだ! ああ、タイムマシンロックンロール劇場のはじまりということか…。
千葉県南部の半島に閉じ込められたヤツらが取っ替え引っ替え楽器を手に取り、セーの、で演奏したものをそのまま収録した風な音が鳴っているのは一度聴けばお分かりのとおりではあるが…。このラフでしかし対照的にとても潔癖症ぽいプロダクションは、ひとえに一発録りしただけではなし得ないとってもウェルメイドなサウンドにも聞こえてくるでしょう。この、いわばラフとプロデュースドのパラレルサウンドはアルバムの全体の緊張感を決定づけていると思う。
真面目な話をすると、この日本というヘンテコりんな島国で、様々な人種的文化的バックボーンを持った我々が日頃の鬱憤を晴らすかのように防犯用カラーボールを投げつけあって出来上がった作品と言える。ホームであるはずなのに、でもここはアウェイだとうっすらと感じながらも、とにかく今この場で生きるすべをフラフラと模索し続けています。傷の舐め合いかもしれないし、ある種このアウトプットはホモソーシャルな側面もあるかもしれない…。でも僕らはとにかく音を鳴らし続けるしかないんです。
【リリース情報】

Salmon Pink 『Sloggimen』
Release Date:2025.08.27 (Wed.)
Label:Arp Records
Tracklist:
1. R&R
2. Q
3. Hey Sister
4. Smoke Mirror
5. Jammin
6. Listen
7. How was Your Day
8. Go Straight Home
9. Sloggimen
10. Crown
11. Ain’t it Funny
12. Calling for yooj










