台湾の新進気鋭のR&B/ソウルアーティスト・羊駝小姐 Malpacaが5月13日(火)にリリースした最新シングル“禁止戲水”(=水遊び禁止)のMVが公開された。
本作は今夏リリース予定だという自身初となるフルアルバム『((No wool. No hump))』からの先行シングル。昨年の『金曲奨』(Golden Melody Awards / GMA)にて「新人賞」にノミネートするなどして注目を集めた鄒序 Hogan T.との共作ナンバーとなっている。
「水遊び禁止」と書かれた看板の前に立たされたとき、あなたならどうするか?── 避けて通るか、それとも……飛び込むか。そんな問いに迷わず飛び込んでしまう「奇女子」が、羊駝小姐 Malpacaだ。台湾大学の電機系大学院で論文を書きながら、ジャズを学び、愛するロックやエレクトロに傾倒し、ついには音楽の道へ。ジャンルの枠に収まりきらない彼女の音楽性は、「羊でもなく、駱駝でもない。中間にある存在」と自らを形容するその言葉に集約されている。
共演の鄒序 Hogan T.は、同じく台湾大学電機学科出身の異色のSSW。2023年のデビューアルバム『把水開著』で金曲奨「最佳新人獎(最優秀新人賞)」にノミネートされ、台湾音楽界の注目を集めた。また、台湾大学電機学科からは他にもラッパーの熊仔 kumachanを輩出している。その詩的で内省的な歌詞と洗練されたR&Bサウンドは、日本でもじわじわとリスナーを獲得しつつあり、国境を越えた支持を広げている。
大学時代からの友人でもあるふたりが、数年越しに音楽的コラボレーションを果たしたのが、本作“禁止戲水”である。


中国圏で影響力を持つ音楽評論家・耳帝は、羊駝小姐 Malpacaの歌声を「洪佩瑜とKarenciciを掛け合わせたよう」と高く評価。「厚みがありながら軽やかで、迷いの中に野性味を帯びたその声」と「重なり合う和声のセンス」に注目し、昨年リリースした“Change?”を「レトロでミスティックな一曲」と絶賛した。
MVを手がけたのは、台湾在住の日本人マルチアーティスト/ディレクターのSogare。RITTO × PiNkChAiNのコラボや、『Neon Oasis Fest.』と『波の上フェスティバル』のコラボ企画など、日台ヒップホップの橋渡し役としても知られ、Sogare自身も2025年『金曲賞』にてLeo王とのアルバムで金曲奨ノミネートを果たしている。また、昨年は日本でも人気なDSPSのMV“きにしたり”の撮影をしたことでも話題を呼んだ。
今回は台北の街中で羊駝小姐と鄒序 Hogan T.の内的世界を描いた映像を演出。音楽と「台北的な」都市の境界線を映し出す作品となっている。
なお、6月1日(日)には台北市内のベニュー「聲色 Sounds Good」にて、羊駝小姐と鄒序のミニイベントが開催される。チケットはFANSI GOにて販売中となっている。
【リリース情報】
羊駝小姐(Alpaca)『禁止戲水 (feat. 鄒序 Hogan T.)』
Release Date:2025.05.13 (Tue.)
Label:ChynaTown Co.Ltd
Tracklist:
1. 禁止戲水 (feat. 鄒序 Hogan T.)
【イベント情報】
羊駝小姐 × 鄒序 『絨絨 crossfade vol. 01』
日時:2025年6月1日(日)OPEN 19:00 / START 19:30
会場:台湾・台北 聲色 Sounds Good
料金:ADV. 600元 / DOOR 700元
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■羊駝小姐 Alpaca:Instagram