今年7月に開催されたマンチェスター・インターナショナル・フェスティバルにて、Underworldが地元のチャリティー団体やミュージシャンとコラボレートし制作したインスタレーション『MANCHESTER STREET POEM』。ホームレスの人々の声を聞き、アートの表現を通して、それを伝えたその功績が、今回ショート・ドキュメンタリーの形で公開された。
最新アルバム『Barbara Barbara, we face a shining future』をリリースした2016年には、世界的クリエイティブ集団Tomatoを結成し、25周年記念エキシビション「THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION “O”」の一環として、Karl Hydeによるペインティング作品と、Rick Smitによるサウンド演出からなるアート・インスタレーション“TOKYO STREET POEM”の展示を行ったことも話題となったUnderworld。
制作に1年以上の時間がかけられたという『MANCHESTER STREET POEM』は、マンチェスターでホームレスとして過ごした経験を持つ人々からのストーリーをベースにKarl Hydeが紡ぎ出した言葉の数々とペインティング、そして、マンチェスターの街で集められたサウンドを使用したRick Smithによる音楽演出で構成されている。9日間に渡って行われたインスタレーションの展示には、3500人以上が訪れ、ラジオ局・BBC 6 Musicが特集し、テレビ番組にも取り上げられるなど、大きな注目を集めた。
【Karl Hyde コメント】
『MANCHESTER STREET POEM』の出発点は、ホームレスという言葉で括られ、社会から無視されてしまいがちな人々の声を聞くというものだった。「自分たちの市民に、“彼らと私たち”なんて考えはない。 “私たち”だけだ」というのが我々を導いてくれた信念だった。
■MANCHESTER STREET POEM オフィシャル・サイト:http://manchesterstreetpoem.com/