90’sエモ・レジェンド擁するHey Mercedes、15年ぶりのジャパン・ツアーが開催決定

90’sエモ・レジェンドとして名高いBraidのメンバー3人（Vo.Bob Nanna、Ba.Todd Bell、Dr.Damon Atkinson）を擁し、2000年代前半に活動を行っていたHey Mercedesの2002年以来、15年振りとなるジャパンツアーが決定した。

今回のツアーでは、彼らのファースト・アルバムである『Everynight Fire Works』リリース15周年を記念し、同アルバムの完全再現ライブを行うという。

【『Everynight Fire Works』アルバム・レビュー by Takuya Shinkawa of Stiff Slack】

<a href="http://runforcoverrecords.bandcamp.com/album/everynight-fire-works">Everynight Fire Works by Hey Mercedes</a>

エモ・クラシック～エモ・バイブル、2001年リリース、当時のエモ・ムーブメントも一旦落ち着き、名を轟かせたバンドたちも失速する中、Braidの解散ライブを終えたとほぼ同時に発生したChris抜きのBraidとでもいうべき布陣、Braid解散ライブのオープニング・アクトも務めたオハイオのエモバンド、SHAILBOUNDのMikeを迎えてこのHey Mercedesを結成、ほぼBraidの感触を残した〈POLYVINYL〉からのEPを経て当時のビッグ・レーベル〈VAGRAN〉Tへ移籍しての1stアルバム。
そして、そのリリース15周年記念としての再発が〈RUN FOR COVER〉からというのもおもしろい流れ。コンセプトにあるだろうBraidよりもメロディー重視、変拍子も控えめによりシンプルにエモーションを炸裂させた往年のBraidファンは当然、新規エモ・フリークをも虜にした大名盤。本編11曲に足した5曲のボーナストラックが翌年の2002年〈VAGRANT〉からのEP『The Weekend EP』収録の大名曲「Save A Life」や「Wearing a Wire」の殺傷力あるメロとフックを効かせた2曲、同EPでジャパン・リリースのボーナスでもあった「Everybody’s Working for the Week」、When in Romeのカバーの4曲、Guided By Voicesのカバー「A Salty Salute」は未発表だと思われます。
Braidの経験を踏まえないと成立しないであろう引き算とBobのメロディー・センスはやはり天才的としか思えない作品です。J.Robbinsプロダクションも当時の鉄板事項。

【イベント情報】

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