英ブライトンで結成された5人組、Squidが1stアルバム『Bright Green Field』を5月7日(金)にリリースすることが決定。合わせて新曲新曲「Narrator」のMVも公開された。
BBC『Sound Of 2020』にも選出、惜しくも開催延期となった『SUPERSONIC』への出演も決定したSquid。〈Warp〉からのリリースとなる本作は予てから親交の深いDan Careyがプロデュースを担当。Squidやblack midi同様、シーン活況の中心にいるBlack Country, New Roadのサックス奏者、Lewis Evansらが参加しているほか、フィールド・レコーディングによる環境音や自然音も加えるなど、彼らのDIYな実験精神も存分に発揮されているという。
アルバムからの先行シングル「Narrator」は、2018年の中国・フランス合作映画『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』(原題:原題:地球最后的夜晩 Long Day’s Journey Into Night)にインスパイアされたという1曲。記憶と夢と現実の区別を失いつつある男のストーリーを描いており、バンドのパフォーマンスと仮想現実世界が見事に融合した本映像は、VFXや3Dアニメを得意とする映像作家、Felix Geenが手がけている。
アルバム『Bright Green Field』はCD、LP、カセット、デジタル配信のフォーマットで世界同時リリース。国内盤CDには〈Warp〉契約後リリースされた2曲「Sludge」「Broadcaster」が収録され、歌詞対訳と解説書が封入。LPは限定のグリーン・ヴァイナルと通常のブラック・ヴァイナルの2種がリリースされる。
【Ollie Judge(Squid) コメント】
このアルバムでは、架空の都市の風景を作り上げた。それぞれの楽曲は、その世界に存在する場所や出来事や建造物を描写しているんだ。この都市は実在の場所ではなく、虚構と電脳世界に存在するものだけど、僕たちが暮らす現実世界の明確な特徴を模倣している。言わばディストピアそのものであるイギリスの都市の風景だ。小説家・Douglas Coupland(ダグラス・クープランド)による、我々は“極限の現在”を生きているという見解、それから評論家・Mark Fisher(マーク・フィッシャー)による、過去を亡霊に見立てる憑在論的音楽や未来が静かに抹消されているということに関する記述を読んだおかげで、自分たちは長年、未来を偏重するディストピアそのものの環境で生きてきたのだと実感したんだ。
Ollie Judge(Dr. / Lead Vo.)
【リリース情報】
Squid 『Bright Green Field』
Release Date:2021.05.07 (Fri.)
Label:Warp / Beat Records
Tracklist:
01. Resolution Square
02. G.S.K.
03. Narrator ft. Martha Skye Murphy
04. Boy Racers
05. Paddling
06. Documentary Filmmaker
07. 2010
08. The Flyover
09. Peel St.
10. Global Groove
11. Pamphlets
12. Sludge (Bonus Track)
13. Broadcaster (Bonus Track)
※国内盤CD:ボーナス・トラック2曲追加収録 / 解説・歌詞対訳冊子封入