Mura Masa

Move Me ft. Octavian

Mura Masa / Move Me ft. Octavian
ロンドンの俊英たちによるコラボ曲。平熱感のあるビートに低空飛行するフロウは、まさにロンドンの曇り空を切り取ったかのよう

UKはロンドンを拠点とする、未だ22歳という若きプロデューサー・Alex Crossanによるプロジェクト、Mura Masaが先週新曲「Move Me ft. Octavian」を公開&リリースしました。

本楽曲は同じくロンドンの俊英ラッパー/プロデューサー・Octavianを客演に招いたナンバー。THE LINE OF BEST FITによると、実際にふたりが初めて音楽について話すようになったのは4週間ほど前のことだそうで、サウス・ロンドンにあるMura Masaのスタジオにて制作は行われたとのこと。

リリースの形式はMura Masaの楽曲に、Octavianがフィーチャーされた形になっていますが、作曲者にもしっかりと両者の名前がクレジットされており、Mura Masa本人も「すごく自然なコラボーレーションだった」と語っております。

ダンスホール的な跳ねるビートを使いながらも、熱を感じさせない辺りがUKっぽいというかロンドンっぽいというか。それでいて、キックやベース・ラインはピーク・レベルギリギリ、もしくはオーバーして歪んでいるかのような、ワイルドなプロダクションぶり。フロアでの爆発力も非常に高そうです。


(2018.06.28 UPDATE:MVが公開されたので差し替え)

なお、Mura Masaはこれまた新曲が素晴らしかったNaoと共に、Nile Rodgers率いるChicによるおよそ26年ぶりのアルバム『It’s About Time』収録の「Boogie All Night」に参加しており、先日TVで同曲のパフォーマンスが行われた際は、ちゃっかりMura Masaもギターで参加するなど、色々な境界線がぶっ壊れてきて、ますますおもしろいことになってきています。

Octavianはまだそこまで大きな注目を集めているわけではないですが、ロンドンで盛り上がっているグライムやアフロ・バッシュメントといったサウンドとはまた一味異なる、ダンサブルなビートからは、同郷のハウスやガラージのシーンとの緩やかな接続も感じられたり。昨年公開された「Hands」は、ピッチをイジったボーカルを駆使し今日的なメロウネスを感じさせてくれる名曲。こちらも今後の活躍が楽しみな存在です。

Takazumi Hosaka

Curator & Interviewer

Takazumi Hosaka

情報時代の野蛮人です 【影響を受けたアーティスト】 ↑The High-Lows↓ / Sex Pistols / The Strokes