日本を代表するフォーク・シンガーの高田渡を父に持ち、細野晴臣、斉藤和義、くるり、星野源、藤原さくら、GLIM SPANKYといったアーティストの作品やライブに携わり、今日まで続くジャパニーズ・フォーク/ロックのDNAを牽引するマルチ弦楽器奏者、高田漣。
そんな彼が「これからの日本をつくるために聴いておきたい曲」をコンセプトに選曲した名曲77曲を試聴することができる、体験型コンセプト・スペース「MADE for JAPAN MUSIC LIBRARY Presented by Ren Takada」が2017年8月26日(土)〜9月2日(土)までの期間限定でオープンした。場所は原宿・Star Lab TOKYO(東京都渋谷区神宮前3-25-18)。
オープニング・イベントのトーク・セッション内で「自分の好きなものや興味のあるものばかりを追ってしまいがちな昨今、新たなモノに触れるチャンスが少なくなってきていると思います。普段みなさんがあまり聴かないようなものなどを、なるべく幅広く選曲しました」と高田が語るように、自身の楽曲はもちろん、はっぴいえんどやYellow Magic Orchestra、浅川マキ、細野晴臣、大滝詠一、登川誠仁、The Band、Kraftwerk、The Beach Boys、Ry Cooder、Caetano Veloso、Tony Joe White、Otis Redding、Les Paulなど、多彩なアーティストの楽曲が名を連ねる。
今回、選曲にあたり「Rough(無骨さ)」、「Playful(遊び心)」、「Hungry(反骨精神)」、 「Stylish(ハイカラ)」、「Mysterious(神秘的)」、「Craftsmanship(職人気質)」、「Independent(孤高)」という7つの言葉がテーマとして設定されているが、この言葉は未来の日本を担う人たちに向けた言葉であるとともに、高田自身が普段の生活の中で忘れずに大事にしたい言葉、こういう大人でありたいと思う言葉だと高田は語る。
全ての楽曲に高田による一言コメントが添えられており、このコメントを作成するにあたって「エモーショナルな音楽を論理的な言葉にすることで、新たな発見があり、アーティストや楽曲のどの部分に惹かれているのかを確認することができた」と語っていた。
トークでは父である高田渡とのエピソードや、高田の20代の頃の音楽活動なども含めつつ、7つのテーマからそれぞれ1曲ずつ、高田による解説と共に楽曲を試聴。イベントの最後には77曲の中から大滝詠一の「びんぼう」、高田渡「あきらめ節」、はっぴいえんど「さよならアメリカ さよならニッポン」の3曲が弾き語りで演奏された。
実際にスペースを体験したが、どの曲もついつい聴いてみたくなるほどに丁寧な言葉が添えられている。そして何よりも、高田が選んだ77曲は名実ともに不朽の名曲と言えるものばかり。ぜひとも一流のミュージシャンが本気で選ぶ、“時代を越えて聴き継がれて欲しい音楽”がどういったものなのかをじっくりと体験し、彼が楽曲に込めた想いを感じてみて欲しい。
さらに、スペースに来場するとコーヒーを1杯無料で飲むことができ、サコッシュバッグと77曲の内容を紹介したブックレットのノベルティが配布される。このブックレットを手に入れるだけでも価値があるだろう。9月2日(土)までと短い期間の営業ではあるが、原宿に立ち寄った際には足を運んでみてはいかがだろうか。
【イベント情報】
“MADE for JAPAN MUSIC LIBRARY Presented by Ren Takada”
会場:Star Lab TOKYO
住所:東京都渋谷区神宮前3-25-18(原宿 THE SHARE内)
期間:2017年8月26日(土)~9月2日(土)
時間:10:00 – 22:00
主催:株式会社オープン・エー
Web:www.star-lab-tokyo.jp
■高田漣 オフィシャル・サイト:http://tone.jp/artists/takadaren/index.html
※未成年入場不可、入場には成人確認できるもの(公的証明書・TASPOなど)をお持ちください。