「ノスタルジックでロマンチックなサウンド」をテーマに活動するインディポップバンド・Simmer Pineが、初のEP『Recipe』を7月31日(水)にリリースした。
レトロな空気感が漂う音色に、のんびりとした曲調とうっとりとするようなメロディ、そして抑制の効いたボトムと《追い越されてもいい/気にしてられない><急いだってしょうがない》というリリック──彼らの音楽は自分のペースで生きること、ひいてはそれが人生を豊かにするのだということを、そっと柔らかい音色で提案しているように思う。
2022年の結成以降、コンスタントにシングルをリリースしてきたSimmer Pineだが、今回の取材が初めてのインタビューだという。残念ながらドラムのアツシは欠席だったが、ミツマサ(Vo.)、イブキ(Ba.)、アミ(Syn. & Cho.)の3人に集まってもらい、結成の経緯から新作の制作背景、さらにはタイの音楽シーンへのシンパシーまでを語ってもらった。
Text by Ryutaro Kuroda
Photo by Tyler Filmz
スカ → レゲエ → ダブ → Simmer Pine
――人生で一番衝撃を受けた音楽はなんですか。
ミツマサ:僕らは全員共通してInner Waveというバンドに衝撃を受けていて。
――皆さん共通というのも珍しいですね。
ミツマサ:たまたま“Diamond Eyes”という曲がシャッフルか何かで流れてきて知ったんですけど、「これはヤバい!」と思ってみんなに聴かせたら全員衝撃を受けて。バンド全体のサウンドにすごく影響を与えられました。あとはboy pabloも好きですね。それとタイのバンドやアーティストが大好きで、YONLAPAはよく聴いています。
――タイのシーンにシンパシーを感じるのはなぜだと思いますか?
ミツマサ:音楽に対する心意気というか、スタンスみたいなところに共感します。みんなすごくラフに音楽を捉えていて、純粋に音楽を楽しみたいという気持ちが曲を聴いていると伝わってくるんですよね。
あと、僕は曲を作るときにはいつも景色を大事にしているんですけど、タイのバンドを聴いていると景色が浮かんできたりするから、そういうところにも惹かれます。YONLAPAの他にもHybsやFOLK9、Numcha、H3Fなどなど。いいアーティストがいっぱいいるんですよね。
――アミさんとイブキさんはどんな音楽に影響を受けていますか?
アミ:私はMen I Trustがかなりグサッときてて、浮遊してる感じは意識的にこのバンドに落とし込んでる感じがあります。
イブキ:僕がこのバンドで意識することが多いのはGinger Root、あとはミッツが言ったInner Waveですね。上モノや歌のメロディよりも、リズム隊が特に大きな影響を受けていると思います。
――それほど大きな存在なんですね。
ミツマサ:僕らは前身バンドがあるんですけど──
アミ:4人とも同じバンドで活動していたんです。
ミツマサ:それは大所帯の7人組のバンドだったんですけど、そこではスカ、レゲエといったルーツミュージックをやっていて。そのときにちょっと新しいことに挑戦したいな、と思ったきっかけがInner Waveでした。
――なるほど。
イブキ:スカやレゲエって、ある程度きっちりとした型があるというか。たとえば裏打ちのリズムじゃないとダメとか、そういうことが多いんですよね。
ミツマサ:サウンドスタイルがしっかりと確立されている分、ちょっと窮屈に感じてしまうこともあって。そのバンドが終わるときに、僕が新しいことやろうよって声をかけて、Simmer Pineが始まった感じです。
――スカやレゲエはミツマサさんのルーツなんですか?
ミツマサ:いえ、完全にボーカルの影響でしたね。僕はギタリストで、最初「レゲエって何?」みたいなところから始まったんですけど、すぐにハマって自分から歴史とか調べて掘るようになりました。それで最終的にはダブにハマって、みんなでダブばっかり聴いてましたね。そこからSimmer Pineに繋がっている部分も多くて、すごいざっくりと説明すると、スカ、レゲエ、ダブ、Simmer Pineみたいな流れかもしれないです。
イブキ:今回のEPで言うと、“ON MY MIND”は最初から最後までほとんど同じベースラインなので、そういうループするような要素はダブからの影響かもしれません。
――EPのアートワークはアツシさんが描いているそうですね。
ミツマサ:そうですね。今まで出した作品のアートワークや、自分たちの企画のフライヤーもアツシがやっています。Simmer Pineのオシャレ番長みたいな感じなので(笑)、そういうビジュアルの部分は彼に任せています。
――この盆栽はどのようなイメージで?
ミツマサ:それもアツシの提案なんですけど、Simmer Pineを一枚の絵で表したくて。「Simmer」には「トロトロ煮込む」というような意味があって、「Pine」が松なんですよね。それで松の盆栽を描いて。
アミ:それを鍋に入れて煮てるみたいな。
――なるほど。アートワークにはセルフタイトル的なニュアンスがあるんですね。
ミツマサ:そうですね。今回のEPは名刺代わりになるような作品にしたいという気持ちが大きくて。それでタイトルも『Simmer Pine』で行く? っていう話もあったんですけど、ベストアルバムでもないしまだちょっと早いんじゃない? みたいになって。それで僕らのレシピをわかりやすくイメージしてもらうというような意味で『Recipe』と付けました。
「記憶の中の風景に連れて行ってくれるような音楽」
――EPはどの曲から作っていったんですか?
ミツマサ:元々、絶対にEPに入れたいと思っていた“渚”を中心に作っていこう、みたいな話だったんです。でも、その想いが強すぎて全然曲ができなくて(笑)。それでだらだらと“渚”を仕上げている間に、他の曲たちができていった感じです。
――“渚”にそのような思い入れがあったのはなぜ?
ミツマサ:イントロのリードギターでハモるようなフレーズがあるんですけど、それが個人的にツボすぎて。海を感じるし、切なくてノスタルジック……それはどうしてもSimmer Pineで表現したいものだったから。意地でもいい曲にしてやろう、という気持ちで時間をかけてしまいました。
――バンドのプロフィールにも「ノスタルジックでロマンチックなサウンドをテーマに活動するバンド」と書かれていますね。
ミツマサ:僕のテーマみたいなところでもあるんですけど、昔からノスタルジックな風景が大好きで、たとえば小学生のときの下校の風景とか匂いを思い出させてくれるような音楽にすごく惹かれるんです。それこそヴェイパーウェイヴのような、小さい頃にスーパーマーケットで流れているようなよくわかんない感じの音楽とか、そういう記憶の中の風景に連れて行ってくれるような音楽がとても好きですね。
――なるほど。
ミツマサ:で、ロマンチックに関しては、シンプルに僕がロマンチストな性格なんですよ(笑)。綺麗な景色を見ながら黄昏れたり、商店街を散歩していい気分になったり、なんて言うんですかね……ストレートに愛を表現することに憧れていて、曲の雰囲気にもそれが出てるのかな。「愛と記憶」みたいな、それをテーマに作っています。
――“渚”は音に余白があるというか、音数が少なくてゆったりとした曲になっていますね。
ミツマサ:これまでシングルを何曲か出してきたんですけど、やっぱり最初の方はやりたいことを詰め込み過ぎていたなと、今聴き返すと思うところもあるんですよね。それでだんだん僕らの曲は音数が減っているんですけど(笑)、一旦マックス減らしたところにいったのが“渚”です。やっぱり音の気持ち良さはミニマムな方が伝わるし、それぞれのサウンドが立つと思うので、この曲では意図的に挑戦してみました。
――ベースで何か意識したことありますか?
イブキ:僕は3拍子の曲がすごく好きで、3拍子は名曲が多いと思うんですけど……いつか胸を張って「これ俺がやったんだよ」って言えるような曲が欲しいと思っていて、その想いを全部「渚」にぶつけた感じですね。
――3拍子の好きな音楽を挙げるとしたら?
イブキ:僕がよく聴くバンドで言うとFurとか。
ミツマサ:あとはElvis Presleyとかね。
イブキ:“渚”は近い雰囲気があるよね。最初にデモを聴いたとき、「Elvisじゃん!」って言ったぐらいです(笑)。
ミツマサ:あとThe Beach Boysも大好きで。彼らにも「海! 3拍子!」みたいな曲が沢山あるから、それを僕らっぽくやってみたいという気持ちもありましたね。
――サックスも入ってますね。これはアミさんが吹いているんですか?
アミ:そうですね。私は元々サックス奏者をやっていて、このバンドでシンセを始めたんです。Simmer Pineでは大体はシンセとコーラスをやりながら、曲によってはサックスも吹いています。
――サックスを入れたのは、何かこだわりがあったからですか?
アミ:この曲マジで大好きなんですよ。それであまりやったことがなかったんですけど、“渚”ではソロでしかサックスを入れていないんです。そこでガッツリと聴かせて、それ以外は吹かない。ここのソロに命をかける、みたいな構成にしていて。ミッツと話したときにもソロのイメージは結構一致していて、「エロいというよりかはジャジーな感じがほしいよね」みたいな話をしながら作っていきました。完璧なソロができたんじゃないかなって思っています。
ミツマサ:俺はアミのアドリブが好きなので、フレーズは固めないんですよね。スタジオではセッション中にアミが勝手に入ってきたりするんですけど、“渚”のときも俺の雑なイメージだけ伝えていて。「Chet Bakerみたいに」とか、サックス奏者じゃない人を出したりとかしてました(笑)。
アミ:わかるわかる、伝わる伝わる、みたいな(笑)。私のルーツはR&Bとかソウルミュージックなんですけど、ジャズは学校に通っていたのでそこで勉強していて。すごく得意というわけではないんですけど、「ジャジーな感じね」「こういうことだよね?」ぐらいの感じはできます。
――“渚”は歌詞も何かイメージがあったんですか?
ミツマサ:2年前ぐらいに夏の期間だけよく遊んでいたおじさんがいたんです。友だちの紹介で出会って、その人の家の近くで散歩したり、語ったりして仲良くなったんですけど、急にその人と連絡が取れなくなってしまったんですよね。それでひと夏の間だけ遊んだ思い出が美しく残っていて、僕の中でそのおじさんがちょっと幻のような、妖精のような存在に思えてきて(笑)。
それをちょっと“渚”みたいな臭いフレーズが多い、今時じゃない音楽に乗せたらおもしろいんじゃないかなと思い、その頃の記憶を中心に書いていきました。
「ハードオフの店内ソング」を意識
――“Comedian”はどんな風にできていましたか?
ミツマサ:これはどちらかというと僕が最近ハマっている系の音楽です。70年代から80年代の音楽、たとえば杏里さんとか、そういう日本のシティポップと呼ばれるような音楽を聴いていた時期で、それがモロに出ているような気がします。それこそヴェイパーウェイヴもノスタルジックな世界観に直結していると思うし、スーパーマーケットで流れるような音楽と、70から80年代の音楽を合わせたみたいな感じで。そのおもしろさを出せたらと思っていました。
イブキ:だから僕らのちょっと悪ふざけが出ているというか。
ミツマサ:そう、まさに悪ふざけ。
イブキ:“Comedian”は『Recipe』に限らず、今まで出した曲の中で一番日本を意識した曲なのかなって思います。70年代から80年代の「ザ・日本の音楽」っていう感じもありつつ、僕たちがかなり意識していたのが、ハードオフの店内ソングなんです。
――なるほど!
アミ:たぶんドラムのスネアの音も一番こだわったよね。昔の日本の音楽を参考にしまくって、リヴァーブ感を出したりしました。
ミツマサ:最近タイトな曲が多いから、ドラムのスネアにリヴァーブをかけるのは勇気いるんですけど。この曲では結構、音色を大げさに古臭くしてますね。
アミ:シンセも普段はいろんな音を使うことが多いんですけど、この曲では昔っぽいアナログシンセみたいな音を探して、ひとつの音色だけで作ってます。
――“UWANOSORA”の制作で覚えていることはありますか?
アミ:“UWANOSORA”はSimmer Pineになる前からあった曲ですね。
――ある意味“渚”と対になっているというか、音数が多いですね。
ミツマサ:そうですね。最後の方は特にそうだと思います。この曲に関しては、さっき話したような「ノスタルジックでロマンチックな音楽」というイメージに僕の中ではあんまり繋がらなくて。僕が思い描くSimmer Pineの個性とはちょっとズレている印象があったんですけど、歌詞が自然体ですごく好きなんですよね。それで今回Simmer Pineとして作り直したんですけど、歌詞がスッと入ってくるように歌から始まる構成にしていて。最後はちょっと解放されるようなイメージにしたいなと思い、音数の少ないところから始まり、どんどん広がっていって最終的にいろんな音に囲まれている、というような曲にしました。
イブキ:イメージで言うと平成の感じというか、 ガラケーみたいなイメージですかね。4つでドンドン刻むリズムで、音が溢れてる感じ。実はちょっとEDMみたいな音の足し引きもしているので、なんとなく昔のクラブカルチャーのような雰囲気もあっておもしろいなって後から思いました。
――“RACE”は今作で一番明るいというか、インディポップ然とした楽曲なのかなと思います。
アミ:この曲は早かったよね?
ミツマサ:僕らは結構デタラメ英語で歌ったりして、アドリブのセッションでコードに合わせて曲をやるんですけど、その流れでパーンってできちゃった曲ですね。
――ベースでこだわったことはありますか?
イブキ:オルタナティブというのは意識してました。そのとき僕らが共通して好きだったYot Clubというアーティストが新譜を出したタイミングでもあったので、それを聴きながらスタジオに行っていて。“RACE”はセッションでポンっと生まれた分、みんなの流行りが自然と混ざり合っている感じがします。
――ひんやりしたシンセも気持ちいいですね。
アミ:シンセのフレーズはセッションのときにできたものをそのまま使ってるんですけど、音色に関してはミッツの中でイメージがはっきりしてたので、結構任せっきりでしたね。
ミツマサ:「夏! ドライブ!」みたいな。ちょうど6月ぐらいかな、これから夏だぞみたいなタイミングだったこともあり、僕らの強みでもある夏を涼しくするようなサウンドをイメージしていました。それでギターもコーラスも割と細い音にしていて、シンセの音色もそのテイストで作っていきましたね。
――《追い越されてもいい/気にしてられない》、《急いだってしょうがないって歌う》という歌詞が印象的です。自分のペースで進むというか、もっと言えば、自分のペースで生きるというような意思を感じました。
ミツマサ:そうですね。僕は楽しいことやワクワクすることは頑張れるんですけど、辛いことだと本当に頑張れなくて。以前困っていた時期があるんですけど、気持ちが吹っ切れて「嫌なことはやんない、楽しいことをやる」って単純に考えだしてからは人生がすごく楽しくなったんです。何かできなかったことに対して後悔するようなことって、今の僕の中ではあんまり好きじゃないし、次に進むことや受け入れる力とか、そういう気持ちが歌詞に出てるのかなと思います。
タイからのラブコール、海外を見据えた活動
ー“ON MY MIND”の《わからない答えは/飛ばして次に進もう》という歌詞にも通ずるものがありますね。
ミツマサ:元々すっごいネガティブな自分がいるし、無理やり明るくなろうと努力したこともあるんですけど、やっぱりなんにも意味なくて。ありのままの自分を受け入れる方が大事というか、考えても解決できないことってあると思うんですよね。でも、そういうときは潔く飛ばして楽しいと思えるようなことを探していくことで、「あのときすごく悩んでいたのに、気づいたらクリアしてたわ」みたいな経験があるんですよね。それを歌にしたら気持ちいいんじゃないかなと思って書いた曲なので、“ON MY MIND”は一番メッセージ性が強い曲かもしれないです。
――サウンドや曲調で意識したことありますか?
ミツマサ:“ON MY MIND”はこれぞSimmer Pineと言えるような曲というか、「みんなが思っているSimmer Pineってこんなサウンドでしょ?」っていうのを楽しみながら作ったところがあって。今まで出した僕らの曲を、ぐちゃっとまとめたらこんな感じなんじゃないかな。
――柔らかいサウンドのドラムもいいですよね。
ミツマサ:僕もドラムがすごくいいと思っています。僕らはドラムとベースは今時の作り方というか、タイトでちょっと打ち込みに聴こえるような音を意識していて。そこに昔からの定番のコーラスやノスタルジックな上モノを作ってくような感じでなんですよね。
――現代風のボトムに往年のメロディを乗せることでバランスを取っていると。
ミツマサ:それを目指しているって感じですね。そこは今までで一番意識したことというか、その意識で作っていたらすごく楽しかったんですよね。どうやったら僕らと同世代の人とか、もっと下の世代がこういうノスタルジックな音楽に喰らってくれるかなって考えた結果、やっぱりビート感は今の音を意識することにしました。
――『Recipe』をリリースして以降、どういう活動をしていきたいですか。
ミツマサ:EPの制作期間にしていたこともあり、ここ最近まで半年以上ライブをお休みしてたんです。でも、僕らはライブがめちゃくちゃ好きなので、8月9日(金)に江ノ島のOPPA-LAで開催する『New Action!』とのコラボ企画を皮切りに、たくさんライブをやっていきたいです。もっと長い目でみたときの目標としては、海外でライブをしたい。それこそ来年は僕らが好きなタイとか、東南アジアでライブをしてみたいですね。
――Simmer Pineの音楽がタイのシーンでも歓迎されたら嬉しいですね。
ミツマサ:絶対受け入れてもらえると思うんですよね。
アミ:MVにタイ語でバーっとコメントがつくぐらい、タイの方が聴いてくれてるみたいなんです。私たちのインスタも、フォロワーの7割ぐらいがタイの方で、よくDMも届きます。
――7割! すごいですね。
ミツマサ:そうなんですよ。僕ら、日本でもまだまだ知られていないのに、タイの方からは「早く来て!」みたいなコメントもよく頂くんです。そんなふうに言ってくれるなら、僕らとしても絶対に行きたいなと思っています。
【リリース情報】
Simmer Pine 『Recipe』
Release Date:2024.07.31 (Wed.)
Label:Simmer Pine
Tracklist:
1. ON MY MIND
2. UWANOSORA
3. 渚
4. Comedian
5. RACE
■Simmer Pine:X(Twitter) / Instagram
【イベント情報】
『New Action! × Simmer Pine
〜Simmer Pine 1st EP “Recipe” Release Party〜』
日時:2024年8月9日(金) OPEN & START 21:00
会場:神奈川・江ノ島Oppa-La
料金:ADV. ¥3,000 / DOOR ¥3,500(各1D代別途)
出演:
[LIVE]
Simmer Pine
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