Tempers

Tail In My Mouth

Tempers / Tail In My Mouth
これは希望の微光か? それとも狂気の閃光か? NYのダークウェイヴ・デュオが新EPをリリース!

アメリカ、ニューヨーク ―― その華々しいステレオ・タイプとは大きくかけ離れた、Tempersによって厳かに奏でられるダークウェイヴ。それは、私たちを絶望の淵に追いやるというよりもむしろ、心を穏やかにしてくれるような音楽です。彼らTempersは、Jasmine GolestanehとEddie Cooperから成るデュオで、新EP『Fundamental Fantasy』を先日リリースしています。まずはその1曲目のナンバー「Tail In My Mouth」をお聴き下さい。

いかがでしょう、アンビエント・ポップやエレクトロ・シューゲイザーの要素を取り込んだような、美しいサッドネスが垣間見えますよね。もはやこの曲に関してはダークウェイヴと定義すべきではないかもしれません。しかし2曲目、3曲目と、作品は徐々にその明度を下げてゆきます。”陰”、そして”闇”へと。
次の、2曲目に当たる「Further」のMVをご覧頂ければ、分かりやすいかと思います。

少し殺伐とした雰囲気はありますが、鼓動を早めるような心的圧迫は感じられません(ダークウェイヴやポストパンク、EBMは、本来そのプレッシャーが快感だったりするんですけどね)。彼らの楽曲の持つ”暗闇の中に僅かな光が差すイメージ”から感じられたのは、精神や内面が”照らし出されて”いる有様。(光量的にも)かなり大袈裟に言えば、オランダの画家・レンブラントを思わせます。
ただ、1つ気がかりなのは、私が感じた”光”はもしかすると、内なる狂気の閃きであったのかもしれないということです。やはり外的な希望の明かりではなく。それは何故か、4曲目「Far」でお確かめ下さい。


【リリース情報】

Tempers_fundamentalFantasy

Tempers 『Fundamental Fantasy』
Release Date:2017.02.24 (Fri.)
Label:The Vinyl Factory
Tracklist:
1. Tail In My Mouth
2. Further
3. Terrible Play
4. Far
5. Tail In My Mouth (Joakim Remix)

ru_kawa

Curator

ru_kawa

内省的で知性美のある音楽を贔屓にしています。が、バイオレントなものも好きです。普段は暗く涼しいところに保管されたい。