Cloud Nothings
FEATURE

Cloud Nothings / Psychic Trauma


聴き終えた後に、「バンドやろうぜ!」と言いたくなる初期衝動型パンク・チューン

2014.02.28

以前から静かなうねりを見せていた90’sオルタナ・リバイバルの本格的な起爆剤となり、まさしく時代を象徴する作品となった前作『Attack On Memory』から2年、Cloud Nothings(クラウド・ナッシングス)が待望の新作『Here and Nowhere Else』をリリース!日本盤はホステスより3月26日発売予定です。

海外の著名な音楽メディアからも軒並み高い評価を得た前作は、硬質なドラム音が印象的な「いかにもアルビニ」な音に仕上がっていましたが、今作はアルビニの手を離れ、Swansの新作(こちらは5月リリース予定)も手掛けるJohn Congletonがプロデュース。そんなアルバムから「Psychic Trauma」が公開されました。

前作『Attack~』は2012年の年間ベストアルバムで1位(同作収録の「Wasted Days」も年間ベストトラック1位)に選んでおり、正直今回の新作に関しては前作の二番煎じになってしまわないか?前作を越えられるのか?と不安でもあったのですが、この曲を聴いたらそんな思いも見事に吹っ飛びました。

イントロこそミディアムテンポでさわやかなメロディですが、45秒辺りからのテンポチェンジは反則!「Wasted Days」のように長尺ではなく、3分未満で一気に駆け抜けていく疾走感あふれるパンク・ナンバーに仕上がっています。ラストに向けて混沌としていく展開も最高。ドラムの音もめちゃくちゃかっこいいです。これはアルバム、かなり期待していいと思います!

新作からはこの曲も既に公開されています。

(Text by deidaku)


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