The Prodigyにとって6年ぶりとなるニューアルバム『The Day Is My Enemy』が3月30日にリリースされます。そのオープニングを飾るタイトルトラックが公開されました。もはや誰が聴いても「なるほどこれはプロディジーだね」と言わざるを得ない唯一無二のサウンドながら、「安定」「定型」という言葉を吹き飛ばすほどのアグレッシヴなトラックであるとともに、来たるアルバムの中でこの曲に続く2曲目以降の暴走っぷりを期待せずにはいられません。
なお、『The Day Is My Enemy』収録曲の「Nasty」もすでに公開済み。これもまさに「なるほどこれはプロディジーだね」と言わざるを得ません。
2009年の前作『Invaders Must Die』はJusticeやSimian Mobile Discoなどが牽引したエレクトロ・ムーヴメントが続くなかでリリースされましたが、その後6年の間に起こったEDMブーム、そして彼らから多大な影響を受けたと思われるSkrillexの登場後のシーンにおいて、The Prodigyがどのような姿勢をもってどのように応えるのか？大変気になるところです。先日もとあるインタビューで、EDMのDJプレイに対して怒りの声もあげていた彼らのアティテュードは、「Enemy(敵)」「Rebel(反逆)」「Destroy(破壊)」「Deathray(殺人光線)」「Bomb(爆弾)」といった不穏なワードがタイトルに散りばめられた新作の中に明確に刻み込まれていることでしょう。
（Text by deidaku）
