都内の某IT企業の社内サークルで結成されたという4人組バンド、The Look at Me’sが初のフィジカル作品『JABBERWOCKIES』を6月18日に自主リリースしました。メンバー全員30代、モットーは「誰も傷つかない、仕事と家族最優先のバンド」、そして収録曲のタイトルは「東新宿ブルース」、「きみもヤクザになれる」、「じゃばうぉっきー」･･･。何なんだこのユルさは。しかしそんな情報から抱かれる先入観を捨てて、まずはこの曲を聴いてみてほしい。
なんというエモさ･･･！あまり「日本版○○(海外のバンド名)」的な表現は好きではありませんが、ギターのアルペジオによる美しさと青さと激しさが同居するサウンドは、90年代後半USエモ・シーンにおける最重要バンドのひとつAmerican Footballへの日本からの解答とも言えそう。タイトルに反して歌詞は全英語詞、それもそのはずでヴォーカルはアメリカ人とフィリピン人のハーフとのこと。American Footballをはじめエモ・シーンの重要バンドが相次いで活動を再開させるなどブーム再燃の機運が高まっている中で、ここ日本からも今後さらに期待したいバンドの登場です。
音源は、先述の3曲入りフィジカルは今のところライブ会場で、デジタルはBandcampで購入可能。また、iTunes、LINE MUSICでの取り扱いもあるようです。
The Look at Me’s Official Site
The Look at Me’s Official Bandcamp
そんな彼らは今年、サマーソニック2015『出れんの！？サマソニ』オーディションで1st Selectionを無事通過、6月末現在2nd Selectionが行われています。審査の行方も気になるところ。
（Text by deidaku）
