USフィラデルフィアを拠点に活動する4ピースバンド、The Districts が今年5月に行なったBBC Radio1でのセッション音源を12インチアナログ盤で500枚限定リリース。
ということで既存曲ですが、この4曲入りEP『BBC Sessions』にも収録されている「Long Distance」を紹介します。
この曲のBBCセッションは公開されていないため、映像は別のセッションを雰囲気が近いところで選んでみました。
酔いどれテンポの揺れが気持ち良くて、漂う甘酸っぱさにキュンキュンします。
個人的には「キュンキュン」でタグ付けしたいほどです。
美メロを支えるバンドのダイナミックな粗い音も堪らないですが、何と言っても圧巻なのはボーカルRobの歌声。
とにかくソウルフル!それでいてシャウトの荒々しさにはパンクを感じます。
繊細なニュアンスから、鬼気迫る絶唱まで、若いのに(メンバーは昨年高校を卒業したばかり)情感豊かな表現力。やられました。
一緒に苦味走った曲も、どうぞ。
2012年、メンバーが高校在学中に制作したアルバム、『Telephone』収録のタイトル曲。
上記映像に映っているギタリストMarkは、学業に専念するため7月でバンドを脱退。曲によってはバイオリンを演奏し、サウンドに多様性をもたらしていたので残念ですが、バンドは新しいギタリストを迎え、現在 Temples とツアー中です。
2014年は数々の大型フェスに出演、ヨーロッパツアーとロケットスタートを切ったデビューイヤーだったので、来年頭発売予定というフルアルバムへの期待が高まります。
「Long Distance」はEP『The Districts』にも収録。
(Text by ARA)