待望の来日公演まで残り1週間を切ったThe Bug(ザ・バグ)。先月、6年振りとなるニューアルバム『Angels & Devils』をリリースしたばかりですが、早くも10月にEP『Exit』をリリースすることを発表しました。そして、そのEPに収録されている「Black Wasp feat. Liz Harris」が最高にトリッピー!!
The Bugはケヴィン・マーティンのソロ・プロジェクト。6年振りの新作なので、名前も音楽も初めて聴くという方が多いかもしれません。ケヴィン・マーティンは、古くはTechno Animal(1991年にアルバムデビュー)、GOD(1992年にアルバムデビュー)、Ice(1993年にアルバムデビュー)、近年はKing Midas Sound(Burialがいるレーベル、Hyperdubに所属)として活動している人物です。様々なプロジェクトを手がけてきた彼の音楽性は多岐に渡りますが、特にレゲエ、ダブ、ヒップホップなどの、元は異国の音楽を積極的に取り入れて実験的な音楽を作っており、The Bugに特化して言えば、ダンスホール(・レゲエ)、ジャングル、グライムなどの重量と迫力がある低音を基調に、よりダンサブルな音楽を志向しています。
10月にリリースされる『Exit』は、『Angels & Devils』を制作した際に生まれた160のデモとアウトテイクからの4曲とアルバムに収録された2曲で再構成されており、ぜひともアルバムと併せて聴きたいEP。今回紹介している楽曲にフィーチャーされているLiz Harris(リズ・ハリス)は、Grouperという名義でアンビエントやドリーミーな作品をリリースしている女性アーティスト。彼女も10月にニューアルバム『Ruins』のリリースを控えています。この「Black Wasp」でも、重たく漂う煙のようなトラックの後方から魅惑的なヴォーカルを披露しています。
いよいよ来週の金曜に迫っているThe Bugのライヴには、今年の6月にHyperdubからEPをリリースし、The BugのアルバムにもフィーチャーされているMC、Flowdan(フロウダン)が参加するとのこと。自身がフィーチャーされた曲だけじゃなくて、Death GripsやGonjasufiがヴォーカルを務めた楽曲も彼がパフォーマンスするのではないでしょうか!? 少しでも気になっている方は見逃し厳禁です!
そしてThe Bugに対峙するのは、昨年の4月以来の来日となるActress(アクトレス)。今年1月にリリースしたアルバム『Ghettoville』をベースにしたライヴで、代官山UNITを異空間にしてくれるでしょう!
(Text by Hiromi Matsubara)
レーベル:Ninja Tune / Beat Records
日本盤にはボーナストラック2曲追加収録!
アルバムの詳細はこちら!
『Angels & Devils』をiTunes でダウンロードする
レーベル:Ninja Tune