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SPOTLIGHT 2024


Spincoasterが今年活躍を期待する注目のアーティストをプレイリスト共にチェック

2024.02.13

Spincoasterが今年注目するアーティスト『SPOTLIGHT 2024』を発表します。

以前は新進気鋭のアーティストリスト『NEXT COMING』と、よりマスレベルでのブレイクを予想する『BREAK OUT』と2本の企画を展開してきましたが、時代の流れも鑑みて今年からは『SPOTLIGHT』と銘打ち1本化しました。

本記事では特に期待する10組のアーティスト(A→Z順)をご紹介。合わせて公開したプレイリストではより多くのアーティストをピックアップしているので、ぜひそちらもチェックを。

Text by Spincoaster


  Billyrrom


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東京都町田市出身のメンバーによって2020年に結成された6人組。昨年公開されたMVが全て100万回再生を超え、『FUJI ROCK FESTIVAL’23』への出演も果たし、東京・恵比寿LIQUIDROOMでのワンマン公演も成功させるなど、すでに新人、ニューカマーの域を超えつつある彼らだが、今年はより一層の飛躍を期待したい。昨年発表された「すき家」CMソング起用の“Eclipse”でみせたポップな側面と、彼らが元来持っている野心的、挑戦的な精神がどのように進化していくのか。今後もその動きを追いかけたい。


  HALLEY


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東京拠点の新世代R&Bバンド。2021年5月、早稲田大学ブラックミュージックサークル「The Naleio」での出会いをきっかけに結成。メンバーはHALLEYは張太賢(Vo.)、登山晴(Gt.)、高橋継(Ba.)、清水直人(Dr.)、西山心(Key.)からなる5人組。昨年は3ヶ月連続でのシングルリリースや1st EP『Daze』を発表するなどして話題を呼んだ。先達へのリスペクトや深い音楽愛、そしてフレッシュな感性が同居するその音楽性ですでに各方面から話題を呼んでいる。なお、今年3月には世界最大級の見本市/複合型フェス『SXSW』への出演も決定している。


  HOME


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sei.(Vo.)、o-png(PC)、shun(Gt.)の3人によって2020年に結成された3人組。2022年末、沖縄のライブハウスで撮影された彼らのライブ映像がSNSで大きな話題を呼び、昨夏には同映像内で披露されていた楽曲“Lucy”を1stシングルとしてリリース。アノラックなインディロック〜R&B、ソウルなどのエッセンスを感じさせる独自性の高い音楽性、そしてライブではエレクトロニックなダンス/ベースミュージックまでを取り込んだ楽曲まで披露。現状リリースされている音源だけではその全貌はまだまだ掴むことはできないだろう。また、早くも韓国、シンガポール、台湾などアジア諸国のフェス/イベントへの出演を果たしているだけに、グローバルな展開にも期待したい。


  jo0ji


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24歳・鳥取県出身のアーティスト、jo0ji(ジョージ)。友人のために制作した“不屈に花”をYouTubeに公開し活動をスタート。その後も友だちのために曲を書き綴り、昨年9月には初のEP『475』(ヨナゴ)をリリース。なお、同作はWONKの江﨑文武、井上幹を共同編曲者に迎えて制作。収録曲のMVはMargtが手がけるなど、そのクリエイティブセンスでも大きな注目を集めている。家族や友人、自身の生活の半径に根差した普遍的かつどこか手紙のようなリリック、滋味深い歌声、普遍的な輝きを放つソングライティングセンスを武器に、2024年は大きく羽ばたいていきそうだ。


  luvis


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京都宇治出身、現在は東京を拠点とするSSW/プロデューサー/ギタリスト。ジャズ、ソウル、ビートミュージック、自然が生み出したものから影響を受けた有機的なサウンドと独特な表情を持つ歌声を特徴とし、作詞、作曲、トラックメイキングを全て自身で行っている。昨年は新世代ジャズシーンを牽引する高橋直希(Dr.)、梅井美咲(Pf.)、冨樫マコト(Ba)を迎え、初のバンドレコーディングで制作したEP『from pier』をリリースしたほか、ヒップホップシーンを軸に活躍するビートメイカー・WAZGOGGとのコラボ曲“miso soup”を発表するなど、自身の世界観を拡張し続けている。


  MFS


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東京出身・大阪在住のラッパー。Red Bullの人気企画『RASEN』や大型フェス『POPYOURS』への出演だけでなく、モデルとしても活動。また、2022年にシングル“BOW”が世界的人気ゲーム『Overwatch2』に使用されSpotifyバイラルチャートで世界45の国と地域でチャートイン。昨年には同楽曲に米ラッパー・Baby Tateをフィーチャーしたシングルで世界デビューも飾った。さらに、ヒップホップコレクティブ・Tha Jointzのメンバーとしても知られており、先日〈FILA〉とのコラボでも話題に。フリーキーなフロウやユニークなワードセンスを武器に、国内外での活躍に期待したい。


  reina


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気鋭のクリエイティブレーベル/コレクティブ、〈w.a.u〉のR&Bシンガー。昨年2月には1stアルバム『You Were Wrong』をリリースし、同作のリリース・パーティもソールドアウト。〈w.a.u〉ファウンダーのひとりでありKota Matsukawaと、同コレクティブの01sailが手がけたアルバムは90年代R&Bやネオソウル的質感、サウンド感が印象的であったのに対して、直近の作品ではより多彩なビートアプローチを展開。2月21日(水)にリリース予定のEPにも期待が高まる。また、昨年は渋谷WWWと〈w.a.u〉による共催イベントも話題を呼んだが、reinaだけでなくコレクティブ全体としての動きにも注目したい。


  離婚伝説


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2022年1月に活動を開始した松田歩(Vo.)、別府純(Gt.)による2人組。バンド名は、Marvin Gayeが1978年発表にした、パートナーとの離婚にまつわる私小説的アルバム『Here My Dear』の邦題に由来する。音源、映像ともにクリエイティブに関する部分はセルフプロデュースで制作しており、その高いクオリティやユーモアも交えた絶妙なバランス感覚、そしてエヴァーグリーンなポップセンスで注目を集めている。3月23日(土)に初のワンマン公演をなんとZepp Shinjuku(TOKYO)にて開催予定で、チケットはすでにソールドアウト。そのスピード感も規格外だ。


  SATOH


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Linna Figg(Vo.)、Kyazm(Gt. / Mani.)によるロックデュオ。コロナ禍に活動を本格化させ、アーティストコレクティブ/シークレットパーティ『FLAG』を主宰し、国内外の多様なアーティストと共演、コラボを果たしてきた。昨年は1stアルバム『BORN IN ASIA』をリリースし、東阪でリリースツアーを開催。また、渋谷O-EASTにて過去最大規模の『FLAG』も成功させた。オルタナティブなヒップホップシーンとも共鳴しながら、身近な仲間たちと独自のコミュニティを順調に拡大させているほか、自身は〈TOY’S FACTORY〉との契約も発表。今年はより一層の躍進を予想する。


  YAMORI


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ビートボクサーとしての出自を持つ異色のSSW。コロナ禍でいちから作詞・作曲を始め、昨年には『ヒューマン』『ウミ』の2作のEPを発表しているほか、これまでにShin Sakiura、PES、RUNG HYANG、向井太一とのコラボなどでも注目を集めている。聴き手の生活に寄り添う絶妙な余白を残したリリックと、幅広い音楽性から生まれる自由なトラック。それを乗りこなすボーカルワークで、ポップながらも一筋縄ではいかない楽曲を生み出している。昨年に引き続き今年もすでに東京、大阪にてワンマン公演の開催も決定。今年はライブシーンでの大きな存在感を放ちそうだ。


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