札幌在住の女子高生トラックメーカーとして10代のころから作品を発表し話題を呼び、カナダのプロデューサーRyan Hemsworthとの共作をきっかけに海外からも注目を集める存在となったQrion。
7月1日に初のパッケージ作品である『Q』をタワーレコード限定でリリースすることが決定。更に7月3日にはサカナクション主催のイベントNIGHT FISHINGに出演する。
若干20歳ながら、今後の活躍が大いに期待される彼女のルーツとは。(text by Matsutake)
1. Skrillex / Rock n Roll (Will Take You to the Mountain)
当時ロックバンドばかり聴いていて電子音楽はほぼ聴いたことが無かった高校時代にYouTubeでSkrillexを偶然聴いて衝撃を受け、自分も電子音楽を作ろうと決めたキッカケになった曲です。Skrillexの今の曲調とは少し違っていて、元ロックバンド出身を感じさせるようなメロディとリズムが、バンドを好んで聴いていた自分に馴染みがあったのだなと今となっては思います。
2. DE DE MOUSE / Danceing Horse on My Notes
いざ曲を作ろうとなった時に、今までiPhoneのアプリでしか曲を作っていなかったので何も分からず、ひたすらDTMについてネットで検索していた時たまたまDE DE MOUSEさんがCubaseというDAWを説明しているサイトが出てきて、それ経由で見つけたのだと思います。声ネタの使い方やドラムの使い方をすごく学びました。今現在私が使っているDAWもCubaseで、付属のピアノ音源やギター音源が気に入って買うのを決めたのですが、DE DE MOUSEさんもそのきっかけの一つです。
3. 凛として時雨 / ターボチャージャーON
中学生の時によく聴いていた曲で、MP3プレイヤーに入れて何度も登下校中や塾の帰り道に聴いていた思い出があります。この頃はまだ電子音楽を何も知らないし今の私の音楽とはかけ離れているのですが、自分が音楽にすごくのめり込んだのがやっぱり日本のロックバンドからで、小さい頃習っていたピアノや聴いていたオーケストラとは全く違う感動をしたのを覚えています。
Message
J-pop、ヴィジュアル系、ロックバンドと色々な趣味を経て今は電子音楽をしていて、こう考えると自分はすごく多趣味で冷めやすくて、これから先自分の音楽はどう変わっていくのかなとも思います。高校を卒業してライブをしたり音楽制作を本格的に始め出して今に至るまでは自分でもびっくりするぐらい時間が早くてその分未熟な部分や足りないところがたくさんありますが、自分の音楽を好んで聴いてくれている人が3年前よりも少し増えていることが本当に嬉しいです。まだまだですがこれからも宜しくお願いします。
Information
1994年生札幌在住。 現役女子高生で、2枚のEPをSenSeからリリース。 インターネットユーザーを中心に注目を集め、 LIVEも各地で精力的に行う。 2014年5月にミニアルバム「sink」をリリース。Twitterでのふとした交流からカナダのRyan Hemsworthとの共作「Every Square Inch」(with Qrion)を発表。瞬く間に世界中にQrionの名が広がり、2015年3月に初となるサンフランシスコ公演、その後5月にアメリカツアーを成功させた。 2015年7月1日にタワーレコード(渋谷・秋葉原・新宿・札幌 店のみ)にて数量限定でQrion – Q (EP)を発売予定。