FEATURE

Rootscoaster Vol.102 / SUE (Rhyming Slang)


東京のインディ・シーン最重要イベントにして、レーベルとしての機能もスタートした"Rhyming Slang"。その主宰者の原点に迫ります!

2016.03.30

DYGLやSatoa、Yüksen Buyers House、Boys Age、Sanm(現・Cairo)からJesse Ruins、ミツメといった面々など……挙げ始めればキリがないほどに、現在の東京を中心としたインディ・シーンを牽引するような気鋭のバンドたちを、かなり早い段階からキャッチ&フックアップしてきた”Rhyming Slang“(ライミング・スラング)というイベントをご存知だろうか?
このイベントは国内インディ・シーンの目利きとしての機能だけでなく、自費で来日公演を敢行するようなDIY精神溢れる海外アーティストの来日公演をもサポートし、そしてそのような海外のインディ・シーンと、前述したようなバンドたちがひしめき合う国内インディ・シーンの架け橋的存在としても機能している。

さらに、同イベントは昨年の10月にオーストラリアのScott&Charlene’s Wedding来日ツアーを記念したカセット・コンピ『Rhyming Slang Tour Split Cassette VOL.1』を、同年12月には同じくオーストラリアのインディ・バンド、Day RaviesとMope City『Rhyming Slang Tour Split Cassette vol.2』をリリースしてきたが、今年に入ってからはそのレーベルとしての機能もさらに本格化するという。
その第一弾作品として、diskunion中野店とのコラボ企画でYüksen Buyers Houseの7インチE.P.を3月1日にdiskunion中野店限定でリリースし、さらに本日、3/30には以前ニュースでもお伝えした、海外と日本を繋ぐ新世代インディ・コンピ『Rhyming Slang Tour Van』が、Rhyming Slangとしては初のCD作品としてリリースされた。

ということで、今回はこの気鋭のイベントのルーツを紐解くべく、主宰者であるSUE氏にRootscoasterに登場して頂いた!
イベントのオーガナイズを通して伝わってくるそのDIYなスタンスと、彼女が抱く「インディ」という言葉の概念が、この3曲にもよく現れているような気がします。

(Text by Takazumi Hosaka)


1. Snow White / Barbarico

ロンドンのインディーシーンに感化され、2005年から2009年にかけて東京とロンドンを行ったり来たりして過ごしていました。その時初めて観たロンドンのインディーパーティーがRhyming Slangのベースとなっていて、その時代に出会い、解散してしまったこのバンドがいなかったら今私はインディー音楽を聴き続けていなかったかもしれません。間違いなく今まで生きてきた中で一番好きなバンドです。


2. Better Than A Thousand / just one

イベントの趣旨とはかけ離れますが、最近はニュースクールや現行のブラックメタルを中心に聴いています。元々スラッシュメタルが好きだったのもあってSE/オールドスクールも聴いていて、その当時Youth Of TodayのRay Cappoが神だった私にとってはShelterやBetter Than A Thousandも特別な存在です。ベタですがやはりこの曲を選んでみました。


3. The Pop Rivets / What’cha Gonna Do About It

こちらもRay Cappo同様、私の中での神様であるThe Milk Shakes, Thee Headcoats, Thee Mighty CeasersのBilly Childishのルーツとなるバンドです。他のバンドに比べるとガレージ色より初期衝動に近いパンクサウンドで、ほぼ日本では入手できないアナログ版を中古屋で夢中で探していた時期を思い出します。本当は一番好きな曲はこれではないのですが、このライブ映像があまりに衝撃なので上げさせてもらいました。原型は留めていませんが笑、Small Facesのカバーですね。


Message

音源は現行のインディーを中心に購入していますが、今回はルーツという事もありこの3点を選びました。ライブとレコードが好きで趣味が高じて今に至っています。前述した通り、Rhyming Slangに関してはロンドンので体験したパーティーのイメージで会場選びやラインナップこだわっています。今年からレーベルとしてもマイペースに活動していきますが、音源リリースによってインディーバンドのライブに足を運んでもらうキッカケになってもらえればと思っています。


Profile

“Youth Is Wasted”、”Thee Boot Party”などのパーティーオーガナイズを経て、2013年に海外のインディーパーティーをイメージして開始した”Rhyming Slang”。国内外のインディーバンドのブッキングを数多く手がけ、2016年から本格的にレーベルを始動。それに先駆け、2015年秋より”Rhyming Slang”出演の日本のインディーバンドとのスプリットによるツアーカセットのリリースを開始。自費で来日ツアーを組んでいる海外アーティストのサポートを目的としており、それに賛同してくれる日本のアーティストとともにDIYで作成している。
2016年レーベル第1弾として、ディスクユニオン中野店との合同でYüksen Buyers Houseの7インチシングルを3月にリリース、4月3日には同リリースパーティーも開催。

http://rhyming-slang.tumblr.com

【リリース情報】

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V.A.『Rhyming Slang Tour Van』
Release Date:2016/3/30[cd] PCD-20370
Price:¥2,000+Tax
Tracklist:
1. DYGL (from Japan) / Let It Sway [未発表・新曲]
2. Burgh (from Japan) / ケース・スタディ
3. Mourn (from Spain) / Misery Factory
4. Peach Kelli Pop (from US) / Heart Eyes
5. ALVVAYS (from Canada) / Atop a Cake
6. SaToA (from Japan) / ためいき[未発表・新曲]
7. Yüksen Buyers House (from Japan) / Slowdance[リテイク・初CD化]
8. Computer Magic (from US) / Moving Forward
9. Maika Loubté (from Japan) / Universal Metro [初CD 化]
10. Batman Winks (from Japan) / What Happened To Me? [未発表・新曲]
11. Half Mile Beach Club feat. Gen (from Japan) / Wamu[未発表・新曲]
12. Homeshake (from US) / Heat
13. Grimm Grimm (from UK) / Kazega Fuitara Sayonara
14. Cairo (from Japan) / Florist [未発表・新曲]
15. Thigh Master (from Australia) / Flat City
16. 洪申豪(from 透明雑誌, Taiwan) / 浣熊

【イベント情報】

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4/3(sun)
Rhyming Slang presents
“NITETIME/ MIRROR” release party
at Shibuya Under Deer Lounge

op/st 18:00
adv:2,000yen/door:2,500yen plus 1drink
※前売予約特典としてリミックス音源の配布あり。

Live:
Yüksen Buyers House
Maika Loubté
Far Farm
WOOMAN
KONCOS

DJ:
Cemetery
Tack Terror

インストア・ライブ&特典お渡し会も決定!

burgh

satoa

『Burgh(ex.Hysteric Picnic)& SaToA出演イベント』
日時:2016年5月7日(土)13:30
場所:タワーレコード渋谷店4Fイベントスペース
内容:スペシャル・ミニライブ&特典お渡し会
出演:Burgh(ex.Hysteric Picnic)& SaToA
イベント参加特典:非売品特典 “特製バッジ”
参加方法:スペシャル・ミニライブ・観覧フリー

■イベント参加特典:
ご予約者優先で渋谷店にて3月30日(水)発売<3月29日(火)入荷>新譜VA『ライミング・スラング・ツアー・ヴァン』PCD-20370定価:¥2000-(+税)をご購入の方に先着で<特典引換券>を配布致します。
※特典引換券はイベント当日のみ有効となります。

■配券対象店舗:タワーレコード渋谷店 新宿店 池袋店 秋葉原店 横浜ビブレ店 吉祥寺店

■注意事項
・対象商品のご購入はお電話とタワーレコードホームページ(http://tower.jp/)の店舗取置サービスでも承っております。
・特典引換券の配布はご予約者優先で、定員に達し次第終了いたします。配付終了後にご購入いただいてもお付けできませんのでご注意ください。
・特典引換券を紛失・盗難・破損された場合、再発行はいたしません。
・対象商品の不良品以外での返品・返金はお断りいたします。
・イベント中はいかなる機材においても録音/録画/撮影は禁止となっております。
・会場周辺での徹夜等の行為は固くお断りしております。
・ご来場者多数の場合、入場を制限させていただくことがございます。
・イベント当日は係員の指示に必ず従ってください。
・係員の指示に従っていただけない場合、イベントへのご参加をお断りすることがございます。
・特典引換券は2016年5 月7日(土)イベント時のみ有効となります。



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