折坂悠太がライブ活動を始めた2013年から2019年までの7年間の軌跡を総括したライブ音源作品『暁のわたし REC2013-2019』をリリースすることが発表された。
本作は2枚組CDに加え、特製ブックレットを同梱したパッケージ仕様になる予定で、オフィシャル・サイトでの通販限定販売となる。折坂のライブでは弾き語りのほか、メンバー/楽器編成の異なるバンド形態である折坂悠太(重奏)と折坂悠太(合奏)と、それぞれに異なるアレンジやライブでの打ち出しを行ってきた折坂悠太。ひとまとめにライブ盤とはいえ、ライブハウスや野外音楽フェス、プライベートでの録音も含め、環境も多種多様なため、バラエティに富んだ作品となっていそうだ。
ライブでは定番の民謡「安里屋ユンタ」、ハン・ヨンエ作「調律」のカヴァーから、カネコアヤノとの共演曲「いつでも夢を」カバー、初期の「ボーン」「女坂」「からす」「伊香保」といった未発表曲や、処女作「あけぼの」の全く異なる別録音バージョン、さらには初ライブの音源までをも収録した貴重な作品となっている。なお、カバー・アートワークは折坂本人によるもの。
さらに、本作のリリース発売に際して、特設サイトも開設。2013年から2020年にかけてライブを行った計370公演を網羅しており、それぞれ過去のライブの感想や思い出をTwitter上で投稿してもらえれば、今後サイト上にも掲載されていく流れとなっている
また、今回の作品の収益は全て新型コロナウイルス感染拡大防止の影響を受けたライブハウスや個人イベンターへの支援に使われる。
【折坂悠太 コメント】
前を向いている。希望を語る言葉はない。
非常に非情に、生きている限り日常は続く。
わたしに必要なのは、過去の解釈と、今日の選択と、それを正解にする体力だ。
自粛期間が始まってから、録り貯めたライブ音源・未発表曲の整理をしていた。
まだ夜が開ける前の、真っ赤なわたしの姿があった。
今に至るまでの水面下の心が、確かにあった。
この姿を頭に置いて、これからの表現をしていきたいと思ったから
CD二枚に焼き付け、残すことにした。
これらの記憶にふたたび出会わせてくれたコロナ禍、自粛時間への御礼として、
このCDの売り上げを、主に、活動初期に自主企画を開催したお店、ツアーを共に歩んだ個人イベンターさんにおわたししようと思う。作品における表現のひとつとして、理解してほしい。
夜明け前のわたしが、その暁のわたしを歌い、明日に船をわたす。
暁のわたし、ご期待ください。
折坂悠太
【リリース情報】
折坂悠太 『暁のわたし REC2013-2019』
仕様:2CD+Booklet
予約販売受付中(7月20日より随時発送)
Tracklist:
[iro]
1. あけぼの(2014年・おんがくのじかん録音)
2. 犬ふぐり(2017年8月18日・晴れたら空に豆まいて)
3. ボーン(2015年5月24日・クークーバード)
4. きゅびずむ(2018年6月3日・橋の下世界音楽祭2018)
5. 安里屋ユンタ(2018年6月3日・橋の下世界音楽祭2018)
6. 女坂(2014年・おんがくのじかん録音)
7. 角部屋(2015年8月29日・Sofar Sound Tokyo)
8. 揺れる(2019年8月13日・韓国 Moranae Fantasy)
9. さびしさ(2019年11月22日・ヒューリックホール東京)
10. いつでも夢を(2019年12月19日・WWWX)
[ha]
1. ざわめき(2017年6月28日・晴れたら空に豆まいて)
2. 坂道(2018年11月11日・NEWTOWN)
3. 逢引(2018年11月11日・NEWTOWN)
4. からす(2015年11月23日・UrBANGUILD)
5. 馬市(2016年4月23日・FOREVER YOUNG BIG)
6. みーちゃん(2019年7月6日・OUR FAVORITE THINGS 2019)
7. 調律(2019年8月某日・韓国 作業室)
8. 朝顔(2019年11月22日・ヒューリックホール東京)
9. 芍薬(2019年10月13日・SHIBUYA全感覚祭-Human Rebellion-)
10. 伊香保(2013年6月30日・おんがくのじかん)