電気グルーヴ作品の回収、配信停止などの撤回を求める署名が3万5千人突破

2019年3月12日(火)の深夜、コカインを摂取したとして麻薬取締法違反の疑いでピエール瀧が逮捕されたことを受け、ソニー・ミュージックレーベルズはピエール瀧が所属する電気グルーヴの音源や映像を回収および出荷・配信停止することを3月13日(水)に発表した。

ピエール瀧の逮捕に伴うソニー・ミュージックレーベルズの対応について(電気グルーヴ オフィシャル・サイト)

この度の対応は欧米のアーティストの類似ケースなどとも比較され、様々な物議を醸している。それを受け、3月15日(金)よりchange.orgにて、今回のソニー・ミュージックレーベルズによる電気グルーヴ“自粛”対応の撤回を求める署名がスタート。現時点ですでに3万6千人近くが賛同しており、目標の5万人までも近日中に届きそうな勢いを感じさせる。

「電気グルーヴの音源・映像の出荷停止、在庫回収、配信停止を撤回してください」(change.org)

発信者である社会学者・永田夏来氏の言葉を借りれば、ピエール瀧が役者として出演した映画、ドラマ、そしてパーソナリティを務めたバラエティ番組、ラジオなどについて、「彼の知名度と社会的影響力を踏まえれば、ある程度の放送自粛はやむを得ないのかもしれません」としているが、電気グルーヴの作品の回収/配信停止に関しては、「誰のためにもならない安易な方策なのではないでしょうか」と懐疑的な声をあげている。

また、「(薬物問題の場合)排除や厳罰はむしろ逆効果であり、本人を受け入れる場所が用意されていることが回復の手助けになるという前提は広く共有されるべきもの」「既にCDが高額転売されている現状を踏まえると、音源・映像の出荷停止、在庫回収、配信停止は誰のためにもならない安易な方策なのではないでしょうか」と、特定非営利活動法人・アスクによる「薬物報道ガイドライン」を踏まえた上での意見を提示している。