さとうもか『WOOLLY TOUR 2021』ファイナル公演レポート到着 ファンクラブ開設 & 3月にはワンマンも

Photo by nishinaga “saicho” isao

さとうもかがおよそ2年ぶりとなる有観客ワンマン・ツアー『さとうもか WOOLLY TOUR 2021』のツアー・ファイナル公演を11月7日(日)に東京・渋谷CLUB QUATTROにて開催。同公演のオフィシャル・レポートが到着した。


【オフィシャル・レポート】

Text by 高岡洋詞

さとうもかの2年ぶりのツアー最終日、渋谷クラブクアトロ。2回公演の2回め、ファイナル中のファイナルである。ミュージカル好きのさとうらしくコミカルな演出を随所にちりばめ、アルバム『WOOLLY』のちょっとシリアスな世界をユーモラスに楽しく展開してくれた。

さとうとシンリズム(ギター)、河合宏知(ドラム)、森川祐樹(ベース)、沼澤成毅(キーボード)の5人は「Sugar Science団」なる犯罪集団に扮してステージをジャック。全員がサングラス姿で登場した。オープニング・ナンバーはいわばさとうもかのテーマ曲、「Sugar Science先生」だ。 爆弾を開発中のSugar Science団。「実は嗅ぎつけた警察がもうそこに来ている。非常に危険な状況だが作戦がある。音楽ライブをしてカムフラージュするのだ」。さとうがそう言ってエレキ・ギターを手にすると、シンリズムがDick Daleばりのイントロを奏でて「Weekend」。最新作『WOOLLY』のオープニングを飾るサーフ・ロック・ナンバーでテンションは早くも急上昇だ。

その後に登場したSugar Science団のボスはまさかのクマのぬいぐるみ。ひとくさりの小芝居に続いて「もか殿、次の曲は何じゃ?」と促すと、さとうが代表曲の1つでもある「melt bitter」の曲名を口にするとボスから撮影許可が出た。さとうはボスを抱いてこの代表作を切々と、いや堂々と歌い上げる。

余韻もそこそこにステージに警察が乱入、ボスに手錠をかけて連行していく。「ちょっと待ってください! ボス! ボス!」「いいんじゃ。わしがこの世界、何年やってきたと思うとる? おまえらはこのままずっと“歌をとめない”んじゃ。それがわしの最後の言葉じゃ!」「ボスゥゥ~!」「ボスの気持ちを忘れずに」と切り替えてキュートな「Cupid’s arrow」。堅実に暴れるギターと、途中のダブステップ~トラップ展開を生バンドで再現したパートが圧巻だ。「えーと、そんな感じで小芝居は終わって(笑)」と、ここでようやくMCが通常モードに切り替わり、大学時代に初めて本気で人を好きになった経験から生まれた「Lukewarm」。TikTokでバズって彼女の知名度を飛躍的に上げた最初の代表作である。

アルバムではMomをフィーチャリングしていた「いとこだったら」は、バンド・メンバーがさとうが描いたMomのお面を額につけてソロ・バージョン。続けて披露された「Love Buds」はよく歌うドラムが心地よい。「今年、東京に引っ越してきたんですけど、その前後にすごく悩みました。今回のアルバムはそういうときの“おかしいな”とか“モヤモヤする”とか“うまくいかない”をたくさん詰め込んでいるので、その気持ちを今日、全部吐き出して終われたらなと」。そう語って、アルバムのなかでもお気に入りだという「いちごちゃん」。さとう独特の歌い回しが説得力十分だ。さらに観客に配られたサイリウムの点灯を促し、光の海に身を委ねるようにバラード「ながれぼし」を歌った。

メンバー紹介の後はいよいよクライマックス。ネガティブな気持ちの多いアルバムの最後に「それじゃダメだ」とひっくり返し、自らの歌詞に引き上げてもらった曲だという「アイロニー」、シンリズムのワウギターがたまらないアグレッシブな表題曲「Woolly」を続ける。

本編最後は「歌をとめない」。バンドがはけて、さとうが高校生のときに親がプレゼントしてくれたという大切なエレクトリック・ピアノが持ち込まれた。「今日はみんなに会えて本当にうれしかったです。もしかしたら今日が最後になる人もいると思うとすごくさみしいけど、自分がずっと音楽をやめないで続けていれば、どこかでわたしの曲を聴いて思い出したり、時間が戻るような感覚になってくれたらいいなと思って、みんなのことを思って作った曲を歌おうと思います」。訥々とした鍵盤さばきに思いがこもる演奏と歌に、目元を拭う観客もいた。

アンコールに応えてツアーTシャツ姿の5人が再登場し、来年3月22日に渋谷duo MUSIC EXCHANGEでワンマン・ライブを開催することと、ファンクラブ「喫茶もか」の発足を発表し、最後の最後は「愛ゆえに」。WeezerかPearl Jamかというようなロックンロールは、スタジオ・バージョンを確実に凌駕するエネルギーを放っていた。

ダイナミックなバンドの演奏に引けをとらない、終始パワフルな歌声が印象に残るライブだった。終演直後のさとうもかに感慨を訊ねたところ、2回公演を終えた後とは思えない元気さでこう語ってくれた。「無事に終わってよかったー! 中止になったらどうしようとか思ってたんです。いろんな気持ちがあふれましたね。『GLINTS』(2020年のアルバム)のときはツアーができなかったので、久しぶりにお客さんの顔が見れてめっちゃうれしかったし、モヤモヤを全部吐き出せたと思います。泣いてるお客さんが目に入って、わたしも泣きました(笑)」

『さとうもか WOOLLY TOUR 2021』 ツアー・ファイナル東京公演 セットリスト
1. Sugar Science先生
2. Weekend
3. melt bitter
4. Cupid’s arrow
5. Lukewarm
6. いとこだったら
7. Love Buds
8. いちごちゃん
9. ながれぼし
10. アイロニー
11. Woolly
12. 歌をとめない
[アンコール]
13. 愛ゆえに


なお、終演後には会場ではボスのくまが早速脱獄したと報じる号外新聞チラシが配布された。新聞内のQRコードからはSugar Science団がその後アジトである「喫茶もか」でボスのくまと合流する様子が見られるようになっている。今後FC「喫茶もか」では会員限定でツアーや制作のオフショットやメイキング映像、ブログなどが見られる。ぜひチェックを。


【イベント情報】

『さとうもか Spring Live 2022 (仮)』
日時:2022年3月23日(水)
[1 Stage] OPEN 15:30 / START 16:00 
[2 Stage] OPEN 19:00 / START 19:30 
会場:東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGE
料金:自由(一般) ¥4,500  / ¥3,500 (各1D代別途)

※1 Stage:ゲストあり(後日発表)
※2 Stage:ワンマン
※学割あり
※4歳以上チケット必要
※お一人様2枚まで(複数公演申し込み可能)

・チケット
公式ファンクラブ「喫茶もか」1次先行:11月10日(水)12:00〜11月23日(火・祝)23:59まで

※11月16日までに入会頂いた方にはイラストレーター中島ミドリによるオリジナル待受画像プレゼント


【リリース情報】

『WOOLLY』通常盤

『WOOLLY』UNIVERSAL MUSIC STORE盤


さとうもか 『WOOLLY』
Release Date:2021.10.13 (Wed.)
Label:Universal Music / EMI Records
[通常盤] ¥3,000 + Tax UPCH-20596
[UNIVERSAL MUSIC STORE盤] ¥5,000 + Tax / PDCN-1930
Tracklist:
01. Weekend
02. Woolly
03. Cupid’s arrow
04. ながれぼし」
05. Love Buds
06. いとこだったら feat.Mom
07. Destruction
08. Sugar Science 先生
09. いちごちゃん
10. melt bitter (Album ver.)
11. 運命の糸
12. 歌をとめない
13. アイロニー
14. ながれぼし Piano.ver*
15. 運命の糸 Piano.ver*

*UNIVERSAL MUSIC STORE盤限定

[UNIVERSAL MUSIC STORE盤] 全15曲収録
通常盤に加えDVD『Documentary of “WOOLLY”』(制作メイキング映像)収録

※通常盤:CDのみ
※UNIVERSAL MUSIC STORE盤:CD + DVD + マグカップ

・CDショップ特典内容
Amazon.co.jp:メガジャケ[通常盤]絵柄(サイズ 24cm×24cm)
タワーレコード全店 および タワーレコード オンライン:TOWER RECORDS オリジナル・ポストカード
※一部対象外の店舗もございます

その他 ECサイト/一般店:共通絵柄ポストカード
※お近くのCDショップへお問合せください

さとうもか オフィシャル・サイト