愛知県を拠点とするラッパー・lymphと台湾拠点のプロデューサー・kilodey(kilodey24)がコラボEP『No Talking』を9月18日(水)にリリースする。
イギリス・アイルランドにルーツを持ち、現在は台湾を拠点に活動しているkilodeyは、クリエイティブコレクティブ〈Sound Sports〉をはじめ数々のアーティストと交流を持ち、彼らにユニークなサウンドを提供してきた。2023年にリリースのラッパー・Gqsh has FriendsとK1g8をフィーチャーした楽曲“Mate”や、岐阜を拠点とするラッパー・WiLをフィーチャーした楽曲“TBH*”は彼の代表的な作品として知られている。
EP『No Talking』はタイトル通り「No Talking」がテーマの根幹となる作品だという。人々がかつてないほど分断され、多くの人が希望を失っている現代。グローバル化したデジタル社会ではより一層、言葉は意味を失っている。表現が失われ、誰もが孤立した生活を送っている。本EPでは終わりのない言葉よりも、フィーリングに重点に置くことをテーマに、これらの問題に対する希望を世界に提示するという。
EPにはすでに先行リリースされている“Rain”、“Slide”の2曲を含む全6曲が収録。kilodeyはヒップホップのサンプリング技法にひねりを加え、lymphを鮮やかに描き出す。USのヒップホップをはじめ韓国や日本のインディシーン、北欧スウェーデンの不気味な歌声、高鳴るシンセ、うねるベース、kilodeyはこれらの影響を織り交ぜて、リスナーを創造的な空間へと迎え入れる。また、EPには東海地方を拠点に活動する新鋭ラッパー・AONやポップパンクやハイパーポップなど幅広いジャンルを得意とするLeloleloがフィーチャリングアーティストとして参加。EPに新鮮なアイデアを吹き込んだという。
またEPのリリースに先立ち、9月14日(水)20:00には収録曲“Rain”のMVが公開予定。愛知県を拠点に活動するクリエイティブチーム・TripRoomのRyo Tokiyoshiが手がけた本MVは、美しい田園風景を舞台に、表題となっている雨とその雨がもたらす焦燥感を繊細で抽象的な映像で表現した作品とのこと。
さらに、EPリリース後も様々なディレクターによるMVが随時アップされるようだ。続報を楽しみに待とう。
【lymph コメント】
一人になって聴いて欲しい。今はわからなくてもいつか気づけるから。
【kilodey コメント】
“No Talking”は、lymphとkilodeyだけではなく、このプロジェクトを実現させる為に集まったチーム全員の、長年の友情、協力、そして繋がりの結果です。この作品をリリースし、世界に共有できることを誇りに思っています。この期間、私たちはコミュニケーションをはじめ、言葉や誠実さ、そしてモラル、更に最も重要な「会話」の問題についての疑問と闘いました。私たちはサウンドとミュージックビデオという形式を通して、私たちの発見を皆さんにお見せします。
【リリース情報】
lymph & kilodey 『No Talking』
Release Date:2024.09.18 (Wed.)
Tracklist:
1. Rain
2. Slide
3. In My Bag (feat. AON)
4. No Talking
5. Summer (feat. Lelolelo)
6. Pop
Written and performed by lymph.
Produced and arranged by kilodey.
Features by AON, Lily Chou-Chou, Lelolelo.
EP cover art designed by Luuuuuessie.
Creative direction by lymph, kilodey.
Creative oversight by Triproom.
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