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Kan Sano、金沢21世紀美術館『lab.5 ROUTINE RECORDS』展で発表した「Pマママ」配信


2023.09.06

Kan Sanoがニュー・シングル「Pマママ」を本日9月6日(水)にリリースした。

今作は石川県・金沢21世紀美術館『lab.5 ROUTINE RECORDS』展で発表し話題となった1曲。福祉実験カンパニー「ヘラルボニー」が始動したプロジェクト『ROUTINE RECORDS』の一環で、Kan Sanoが福祉施設や特別支援学校を訪問し直接録音したり、日本各地から集められた13人のルーティン音(知的障害のある人が日常で慣習的に繰り返す行動[ルーティン]から生まれる音)をもとに創作した実験的な楽曲となっている。

“ポップ・ソング”というよりは、“5分37秒で垣間見る生命の揺らぎ”に近いアートピース。次々に展開が変わり、まるで人間の一生をなぞっているかの様な作品となっている。また、金沢21世紀美術館で展示された映像もMVとして公開された。


【Kan Sano コメント】

「Pマママ」を制作するにあたり、地元金沢のいくつかの施設を見学させて頂いたのですが、
どの場所にも魅力的な声や音がたくさん溢れていて創作意欲を掻き立てられました。
僕は他者にあまり興味を持たない性格ですが、他者の声にはとても興味があります。
たとえば、自分が苦手な人、嫌いな人でも、その人の歌声や鼻歌、囁き声を聴くと、妙に親しみを覚えたり、愛しく思えてしまうのです。俗っぽく言ってしまえば「声フェチ」のようなものかもしれませんが、これは僕が音楽にずっと感じている神秘性にも関わる話で、とても重要なことです。
この「Pマママ」には音楽の持つ何か神秘的な力が驚くほどの密度の濃さで詰まっています。
僕ひとりでこんな音楽は到底作れません。たくさんの愛しい歌声、話し声、生活音がこの曲を生み出しました。何故こんなにも愛しいのか。本当に不思議です。
愛しい声は、人種も年齢も性別も障害も関係なく、ただただ愛しい。このプロジェクトで実際に体験し、気付いたことです。「Pマママ」は自分がつくったのに自分がつくった気がしない、不思議な曲になりました。
10代の頃音楽活動を始めた地元金沢のアートの中心地である金沢21世紀美術館でこの曲を発表できたことにも意味を感じずにはいられません。
素晴らしい気づきを与えてくださりありがとうございました。

Kan Sano

【リリース情報】


Kan Sano 『Pマママ』
Release Date:2023.09.06 (Wed.)
Label:origami PRODUCTIONS
Tracklist:
1. Pマママ

Cast(ROUTINER):
上土橋勇樹、酒井美穂子、山際正己(やまなみ工房)、勝山雄一朗、吉田裕志、南保孝(アトリエやっほぅ!!)、木谷光宏、高野圭悟、高橋俊史(地域支援センターポレポレ)、木挽叶大、白石雫、橋谷律希(金沢大学附属特別支援学校)、井口直人(さふらん生活園)

配信リンク

Kan Sano オフィシャル・サイト


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