藤原ヒロシと音楽プロデューサー・チーム「ALLe」による協働プロジェクトとして、音楽NFTマーケット「ABCRECORDS」が立ち上げられた。
自身がDJとしてあらゆる音楽をミックスして表現してきた藤原ヒロシは、固定された原盤を前提とし、ライセンスが集中的に管理されている音楽ビジネスの構造と実世界との間にある不自由さを解決したいとの想いから、このプロジェクトを発足したという。
また、現状のビジネス・モデルでは転売によって作品の価値や金額が上がった場合も、それが元のアーティストに還元されることはなかった。今回始動する音楽NFTマーケット「ABCRECORDS」では、購入した音源を所定のNFTマーケットで転売した際、ブロックチェーン技術により一部の金額がロイヤリティとして元のアーティストに還元される仕組みを採用。これにより、作品の価値に合わせてアーティストにも収益が入り、創作活動を持続的にサポートすることができる新しいビジネス・モデルを構築したという。
「ABCRECORDS」の誕生によって、リスナーによる二次創作（ある種の海賊版）を肯定し、アーティストとリスナーがコミュニティとして繋がっていく世界を目指していくとのこと。
「ABCRECORDS」はブロックチェーン技術の音楽ライセンス・ビジネスへの転用、音源の商用利用権付与へのトライ、アーティストへのロイヤリティ還元の3つを特徴としている。具体的には購入音源の配信や販売、リミックス、サンプリング、転売なども可能となり、そしてそれらの行為に対して販売元にも収益が還元される。
音源購入後、視聴だけでなく、二次創作を推進することで、アーティストとリスナーの垣根を超えた新たな音楽の市場が形成される可能性が期待できる。「ABCRECORDS」は元となる音源とそれを題材にした二次的音源によって人々が有機的につながることで、新たな音楽コミュニティが形成されていくことを目指すとのこと。
今後は音楽とテクノロジーを通じてアーティストとファンのエンゲージメントを高める新しいコミュニティ運営を展開予定。さらに、AI技術を活用した音楽生成、国内外アーティストの参加および藤原ヒロシとのコラボレーションなど、様々なプロジェクトを計画しているという。続報を楽しみに待とう。
