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実験派パーティ『Feat.MATAWA』、「リズムの解体」をテーマに10回目開催


2024.06.10

「既知に別解を」を掲げるクリエイティブユニット・matawaがホストを務めるパーティ『Feat.MATAWA』の記念すべき10回目が6月28日(金)に東京・神宮前bonoboにて開催される。

過去には演劇や舞踏、絵画などを取り入れたオーガナイズで既存のパーティーの在り方を再考してきた本パーティ。今回のテーマは「リズムの解体」。哲学者クラーゲスは拍子とリズムとを峻別しており、前者は人工的に「反復され」、後者は自然界に偏在し「都度更新される」ものとしている。matawaは現状のクラブシーンにおいて提供される一般的な音楽体験を反復する拍子によるものと仮定し、よりプリミティブな歓びであるリズムの生成に挑戦するという。それは逆説的に、一般に用いられる「リズム」という概念の徹底的な解体と再構築を意味する。リズムは与えられるものではなく、聴衆の身体でその都度、生まれ続けるものと考えることができる。

今回、matawaはそれにともないシーンの各所で実験的な活躍を見せる面々を招聘する。ライブアクトにはニューアルバム『Dos Atomos』のリリースも記憶に新しいDos Monosのプロデューサーであり、今回はさらにアブストラクトかつフリーキーなソロセットを披露してくれる荘子it。注目の新興レーベル/コレクティブ〈w.a.u〉のプロデューサーであり、個人でもアカデミックなアプローチから劇伴などを務め、『MUTEK』出演も記憶に新しいReo Anzai。北欧民謡やハイパーポップに影響を受けた独自のアプローチで注目を集めるプロデューサー/SSWのriliumがラインナップ。

DJ陣には都内近郊の野外パーティやジョージアの『Mutant Radio』へのミックス提供などダンスからエクスペリメンタルまで近年大きな存在感を見せるnø¡R。新宿SPACEを拠点に『CCCOLLECTIVE』の主宰や都内近郊の多くのレフトフィールドシーンで日夜活躍を続けるarow。バイク音のミックスCDリリースやディープリスニングパーティ『ideala』、またpagtas名義でのオルタナティブな楽曲制作など多岐にわたる活動を展開する坂田律子。三軒茶屋の眠らないレコード屋「Rawmen Records」番頭であり土着的、あるいは異界感漂うノスタルジックなLPの蒐集家としてシーンからの信頼が厚い塩尻寄生。matawaの主宰を務め、旧ソ連圏を中心とした現代音楽やフリージャズのLPを愛するtomo takashimaら出演。周期的リズムの融解した、ほの暗い夜を演出する。

tomo takashima

【イベント情報】


『Feat.MATAWA』
日時:2024年6月28日(金) OPEN 22:30
会場:東京・神宮前 bonobo
料金:ADV. ¥2,500 / DOOR ¥3,000 (各1D代込み)
出演:
[LIVE]
荘子it (Dos Monos)
Reo Anzai (w.a.u)
rilium

[DJ]
nø¡R
arow
坂田律子
塩尻寄生
tomo takashima

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