WHALE TALXのフロントマン、似非animalが初のソロ・シングル『feel』を本日9月10日(月)にリリースした。
本作は連続リリース作品群『a_part』の第一作目となっており、WHALE TALXで活動を共にするlazyboyがトラックメイクを担当。シンセサイザーの名機「JUPITER-8」や電子バイオリン「YEV-105」などを使用しているという。
似非animalによって録音された「am I feeling or feeding?」というボイス・メモに端を発し、「身体が感じていることこそがまことで、頭で考えていること(考えさせていること)がまやかし、だとするならば、果たしてこれはfeel: 体感している真実なのか、feed: 自ら増大させている幻なのか」、そんな命題に向き合った一曲。
なお、本作のアートワークを担当したのは、デビュー2年で10冊以上の絵本を刊行し、『ONE PIECE picture book 光と闇と ルフィとエースとサボの物語』(集英社)の著者としても知られる長田真作。似非animalの倒懸やジレンマ、覚悟を具現化したような、禍々しくも幸せの片鱗を覗かせる力強いデザインとなっている。

【長田真作 コメント】
似非アニマルが
とびだすよ
夜空にひびく
歌声よ
ときどき聴こえて
くるんだよ
ちょっとそこらの
草むらあたり、、
カクカクシカジカ
言ってるよ
耳を澄まして
聴いてごらん
ほら 似非アニマルが
歌い出すよ~
【リリース情報】
似非animal 『feel』
Release Date:2018.0910 (Mon.)
Label:SANDWICH Co.
Tracklist:
1. feel
■似非animal
WHALE TALX所属のMC。詩心のお食い初めは吉井和哉。敬愛する詩人はGary Snyderとナナオ・サカキ。ファーストバイトで醍醐味を感じさせるクロワッサンのような、耳心地抜群かつ口馴染みのいい歌を、とんねるず石橋貴明の「オナラじゃないのよ、オナラじゃないのよ、空気が入っただけ」が孕む、かなり月日が経ったある日、ふと理解したその瞬間にのぼる大人の階段のような含蓄があり、ゆえに無駄のないラフな詩で、紡ぎだしたい。
歌詞という概念を突き詰め、歌と詞として仕立て、味の消えないチューイングガムとして仕上げる職人肌。無類の感覚派兼無類の理屈屋。
■a_part
“apart”は「離れて」「別々に」「ばらばらに」「区別して」などを意味する副詞。そのapartを実際に“a”と“part”に分けると「一部」という意味になる。冷静に振り返ったり、感じなおしたり、観察したりすること=別々に区別することを通して、自分の一部一部が浮き上がってくる。そして、ここで提示されている似非animal観というのも似非animalの一部でしかないということも暗示している。